乳がん多発骨転移・多発肝転移ステージ4です!のぴりぃのボチボチ日記

S43年生。H24年右乳房温存手術、翌年多発骨転移、H28年多発肝転移。治療のことや日常をつづります。前を向いて。

言い訳。

2016-09-29 10:17:45 | 日記
私自身が昔、そうだったから。
私が小学生の頃から、私の母は生命にかかわる身体の病気でずっとずっと闘病し治療していたから。

急に吐血したり下血したりして救急車で運ばれて入院。手術。
その繰り返しに耐えて生きる母を見てきた私だから。

私は、母が突然死んでしまうのではないかという恐怖をずっと抱えて育ってきたから。

自分の子どもには私のような子ども時代を送ってほしくない。
それだけは本当に切実に願ってきました。

なので、自分が進行がんになったとき、愕然としたのを覚えています。

進行がんになってしまったなら、仕方ない。
子どもたちには なるべく怖い思いをさせないよう、なるべく“元気に明るい進行がん患者”でいたいと思うようになりました。

もちろん、子どもたちは私を心配するでしょう。
不安にも思うでしょう。
辛い気持ちも抱えるかもしれません。

それでも、子どもたちにはなるべく心配かけないようにしよう。
がんになる前の私と同じように。

だけど、だけど。
やっぱり、ごめんね。

そんな風に、ずっと思ってきた私なのでした。

そんな私でも、昨夜、あのタイミングで息子が私のことで不安に押し潰されそうになって涙をポロポロとこぼすとは、予期していませんでした。

反省です。

読んでいただき、ありがとうございます。

予期せぬ涙。

2016-09-29 08:44:57 | 日記
元気になった息子が、昨夜からメソメソと泣いており。

「どこか痛いところ、あるのかな?」と私。
首を横に振る息子。

少しずつ息子の話を聴いていくと「保育園に行きたくない」と。

ついこの間まで保育園へ楽しそうに通っていた息子でしたが、先日までの高熱で体調を崩したために弱気になっているのかな?と最初は私も思ったのです。

が。
予期せぬ言葉が息子の口から。
ポロポロと涙をこぼしながら、私に言ったのです。

「ママのことが心配で心配で心配なんだよー…」と。

あぁ。
ごめんね。
小さなあなたの心は、ママのことで不安でいっぱいなんだね。

ママ、気づいてあげられなかったよ。
ごめんね。

抗がん剤治療が始まってから、努めて明るく振る舞ってきたつもりの私だったけれど。
実は私自身のことで精一杯で、息子のことを分かってあげられなかったんだ。

ごめんね。

ぎゅーっと抱きしめながら息子に「ママのこと思ってくれてありがとう。心配かけてごめんね。でもママは大丈夫だよ。いなくならないよ。ずっとあなたのそばにいるよ。ごめんね。ありがとうね」と伝えました。

息子は そのあとも少し泣いていましたが、いつのまにかミニカーで遊びだして いつもの息子に戻っていました。

きっと大学生と中学三年生の子どもも、私のことを心配しているんだろうなぁ。
ごめんね。
ごめんね。

がんの親を持つ子どもの心について、あらためて考えた夜でした。
「あの時は不安だったよ〜」「でも母さん、むちゃくちゃ元気に長生きしてるよね〜」「心配して損したかなぁ」と、10年後20年後に私と子どもたちと夫と。
家族での笑い話になるように、私は今日も前向いてボチボチいきます。

皆さんもお身体くれぐれも大切にお過ごしくださいませ。

読んでいただき、ありがとうございます。