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TOKYO2020

2019-06-23 | 心境
TOKYO2020 チケット当選
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1964年、東京で第18回オリンピック競技大会が開催された。
わたしが小学4年生、昭和39年の出来事だ。
学校で、そのオリンピックをテーマに作文を書かされた思い出がある。テレビ放送で観戦するオリンピックだったが、マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉(つぶらやこうきち)選手の粘り強さと最高に頑張った表情、水泳で何個も金メダルを獲得したアメリカのドン・ショランダー選手の無敵の強さに感動したことを書いたような記憶がある。
その作文は、担任の女先生がクラスの何人かの作品を読んでくれた一つに選ばれたのだが、「円谷(つぶらや)」を「まるや」と読んだことが、私にとっては大事件だった。55年経った今、作文の内容の記憶はおぼろげだが、「まるや」事件の記憶はとても鮮明だ。
そしてもう一つ忘れられないことがある。
外国航路の船員だった父が、家族を伴って、この東京オリンピック観戦を予定していながら、開催年の3月、40歳で航海中のハワイ沖で急逝し、オリンピック観戦は叶わなかったことだ。当時、父と母がオリンピック観戦計画について話しながら過ごした時間を持っていたことを思うと、わたしは少し息苦しくなる。
その母は90歳、今は健康状態も安定し、穏やかな日々を送っている。

東京2020のチケットが当選した。
体操、バレーボール女子、バスケットボール女子、バドミントンを申し込んでいたところ、バレーボールとバスケットボールが当選した。
4分の2の当選は幸運なのかな?
昭和39年の東京オリンピック観戦が悲しい出来事のために叶わなかったことが、形を変えて東京2020で実現しそうだ。
「55年前の義父さんの思いが実った今回の当選のような気がするね」って隣で言った人と観戦する予定だ。
母を伴えそうにないのは残念だが、今回のチケット当選の報告はいいプレゼントになるだろう。
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