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夢一夜城

2012-04-18 | 訪れた町
夢一夜城



≪夢一夜城裏?!≫

郷土出身の脚本家・作家の故市川森一さんが「島原の乱」を書いた「幻日」の舞台である原城跡を久しぶりに訪ねてみた。
「幻日」は長崎の地元紙に連載された長編作品だったが、単行本の発刊を待って読み上げた。
有馬氏が転封したのちの松倉氏の過酷な年貢と苦役やキリシタン弾圧などの圧政を背景に領民の不満が日本最大の一揆へとつながっていく島原の激しい歴史は読みごたえがある。
天正遣欧少年使節の千々石ミゲル、中浦ジュリアンの生きざまや一揆軍の総大将、天草四郎時貞の出生の語られ方も実に興味深い。
その原城跡で、島原の乱の犠牲者をしのび、追悼するイベント「原城一揆まつり」が開かれた。
平山城だった原城の二の丸跡に現れた「夢一夜城」。
まつり後の人気のない原城跡を歩いてきた。
この原城跡は長崎県をあげて取り組んでいる「長崎から世界遺産を。」で進めている、長崎のキリスト教関連遺産の構成遺産候補でもあり、歴史好きにとっては興味が尽きない。
原城本丸跡付近









ただ、世界遺産を目指すこの地で開かれているイベント「原城一揆まつり」にはなんとなく違和感を覚えてしまうのでありました。
いつか、原城跡から望む有明の海の向こうに「幻日」を見たいものだ。
そんな世界遺産だといい。
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