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ありがとう!龍石小学校

2016-02-05 | 心境
ありがとう 龍石小学校

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平成28年1月31日、母校である小学校の閉校記念式典が執り行われた。
朝から青空が広がり、式典にふさわしい凛とした日になった。
明治8年の開校以来、141年間にわたり、歴史を刻んできた長崎県南島原市立「龍石小学校」が、来る3月31日をもって閉校となる。
人口流出にともない、児童減少が続いてきた南島原市西有家町の5つの小学校が統合され、4月から新たに西有家小学校としてスタートすることになっている。
昨年から式典開催の準備が進められ、卒業生の一人として出席させていただくことになった。
わたしが通っていたころの平屋の木造校舎は、現在、鉄筋コンクリート2階建てに建て替えられており、往時の面影は残していないが、二年生のとき創立88周年記念事業の一環として建立された記念碑はしっかり記憶に残っていた。全校児童、教職員、保護者、地域をあげての学芸会的な催しを中心とした大事業だったように思う。白や桜色のちり紙を使って教室を飾り付ける花を作った記憶がある。


創立88周年記念碑


これまでの卒業生は二千人余、小さな学校ではあったが、昭和41年には健康優良校として文部省・厚生省から表彰されるなど、多様な活動実績を有している。
在校児童数は44名で、人口流出、少子化の進む現状では避けられない統廃合ではあろう。
こう言うわたしも流出組の一人で、現在、長崎市民だ。
 

 

 
式典では、児童全員が閉校への思いを語った。閉校に立ち会う最後の校長先生は涙声で子どもたちの成長に期待を寄せる言葉や感謝を述べた。地域の代表もふるさとの軸として存在した学校を振り返りながら寂しさや未来への期待などを語った。
式典に出席した200名余はうなずきながらき聞いていた。皆、共感している。そう思った。
全員で歌う校歌の歌声も大きく、歌いだすと歌詞の記憶が甦り、わたしも思いっきり歌った。
次から次へ学友の顔が浮かんだ。もう50年以上も前のことなのに・・・
母校の閉校記念式典という大きな節目に立ち会えたこと、そしてその時間がとても感動的だったことに心から感謝したい。
子どもたちの閉校に寄せる思いを乗せて、風船が青天に向かって上がっていった。
龍石小学校  ありがとう!
 
 

 

 
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