プリウスと風景

私にとっての「銀河鉄道」プリウスで旅へ、そして自由な思考表明をと考えています

週刊誌でない方の文芸春秋 (2024年7月号その2)

2024年06月28日 |  エッセイ
 理論物理学者で東大特別教授の大栗博司氏の連載があった。

 タイトルは「地図を持たない旅人③」
 このタイトルは“研究とは地図を持たずに旅をしているようなもの”から来ているらしい。
 大栗さんは、多くの賞、名誉ある組織の長を歴任していて自身もノーベル賞を獲ってもおかしくない方(素粒子論)であるが、書く日本語のエセイ、文章がとても平易でわかりやすく秀逸だ。その点では随筆欄の常連、藤原正彦氏に似ている。
 今回は映画「オッペンハイマー」から文章を始めている。そして、オッペンハイマーと大栗博司氏の師である南部陽一郎についてこう言っている。

「キツネは多くのことを知っているが、ハリネズミは大切なことを一つ知っている」という言葉があるがオッペンハイマーは典型的なキツネ。頭の回転が速く、何でもすぐに理解ができて、だれよりもうまく説明できる。
 一方、南部はハリネズミだったので、彼の前では居心地が悪かったのでしょう。

 そしてにオッペンハイマーついて厳しい評価を下している。

物理学ではこれまで誰も知らなかった自然界の最も深い真実を解明することを目指す。そのためには集中して考え、アイディアを熟成させる長い時間が必要。多くのことに興味を持ち、器用にこなせる彼には、それができなかったのでしょう。

 東大理三出身で多くの難関資格を取得して話題となっている受験指導者のX様!
たくさんのことを記憶して回答用紙に答えを書いて=再現して何になるのでしょう。
そこになんの創造があるのでしょう。
中卒の日雇い出身、父は性犯罪者でも芥川賞を獲ったN氏には創造があります。

 どうしたらよいか大栗博司氏に人生相談されてみては
 
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