雨上がりに咲いた夢の薔薇と虹

富士山の麓の田舎で生活する中
日々感じた事を 綴ったエッセイブログです
ほんわかロマンチックな世界観

赦したとき

2010-07-28 | 癒し

 

あの黄色い蝶が誰なのかがわかるのには、そんなに時間が かからなかった

お経を読む声が聞こえた そうだ数年前の暑い夏に、

お隣の小父さんが自宅で倒れて救急車で運ばれ

50代の若さでそのまま かえらぬ人となった

今日は命日だった

真面目で、静かで、優しかった小父さんとは正反対で

奥さんの小母さんは 近所では有名なお喋りで

人の悪口を言いふらすので、陰では皆からものすごく嫌われている

当然のことながら雪だるまも さんざん悪口を言いふらされて

いい加減うんざりして どうしようもなく悔しくて、

空に向かって 小父さん 何とかしてくれないかしら

と何度も想った事がある

 

あの蝶は 迷惑かけてごめんよ ごめんよ 本当は寂しいんだよ

そんな風に一生懸命に謝っていたような気がする

小母さんはいつも沢山の人に囲まれているけれど 孤独なんだよね 

だからいつも人のことを あることないこと 言いふらすんだよね

雪だるまは、悪口を言いふらされて本当に腹が立ったけれど 

もう 小母さんを赦すことにするから

小父さんは天国でゆっくり休んでね

 

 赦したとき 自分の心がほんわか軽くなっていくのを感じた

 

 

 

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