ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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へその緒を切った瞬間

2020-03-21 08:00:00 | 日記
お疲れ様です。
中国地本で財政部長をしている山口です。
UVERworldの大ファンです。

さて、ブログの順番が1年ぶりに回ってきたので、
近況を少し書かせてもらいます。

私事で恐縮ですが、
先日、第一子となる令和元年ベイビーが誕生し、
父になりました。

最近は、"バースプラン"といって、
子どもを産むときに希望することやお願いしたいことを、
事前に医師や助産師に伝えておくことができまして、
その中で、"父親がへその緒を切る"という重大ミッションを与えられました。

「え、医者でもないのにそんなことしていいの?」
と、正直戸惑いました。

「出産に立ち会われるのなら、せっかくの機会ですし」
と、助産師さんに勧められ、まあ経験としてやってみようか、となりました。

妻が妊娠してから40週が経った、出産予定日の早朝、
いよいよ陣痛が始まりました。
陣痛が数時間続いた後に破水し、そこから急いで病院へ。
陣痛促進剤を打ちながら、数分毎にやってくる陣痛の波に、何時間も耐え続けていました。

時期が年末だったこともあり、
病院にいる助産師さんの人手が少ないためか、
「山口さん〜具合どうですか〜??
あ〜〜まだ赤ちゃん出てきそうにないね〜頑張って〜。ほな。」
と、数時間にちょろっとしか助産師さんが姿を見せないため、
「想像以上に放置プレイやん。。。」
と感じつつ、
陣痛に耐える妻の腰をさする、押す、
テニスボールでいきみ逃しをする、
水分補給を手伝う、
必死さから真っ赤になっている妻の顔をうちわであおぐ、
というルーティーンを延々と繰り返していました。

陣痛の痛みがマックスになってきたところで、
ようやく助産師さんから「お産に入りましょう」というGOサインが出ました。

長時間、いきみを我慢させられていた妻はようやく解放され、
いきみ始めてから約10分で、
「オンギャァーー!!」
と、元気な男の子が産まれてきてくれました。

お腹から出てきた息子は、軽くタオルで拭かれたあと、
すぐに妻の胸元に置かれ、
目をパッチリと開けて妻の心臓の音を静かに聞いていました。
妻は大きく息をはいて、ホッとしたのか眼に涙を浮かべていました。

妻の涙で、もらい泣きしそうになったところで、
「お父さん、出番ですよ!」
と、助産師さんからパッとハサミを渡されました。
その瞬間に、もらい泣きの感情がスッと消えました。

「こ、ココを切っていいんでしょうか、、?」
と、震える手でハサミを持って、おそるおそるへその緒を切りました。

切った途端、真っ赤な血がジワっと出てきました。
頭の中に、言葉にならない想いがこみ上げてきました。
新しい命のはじまりに立ち会えた嬉しさ、
妻と息子を繋ぐ大事な糸を切ることの申し訳なさ、
お店がnewオープンした時に嬉しそうにチョッキンするテープカットとはまるで違う!
等々、とにかく、一生手に残る感触でした。

その後、息子は少し呼吸が不安定だということで、
救急車で別の病院に運ばれ、
酸素が濃い保育器の中で過ごし、
1週間後には晴れて退院となりました。



…その数日後、突然、妻の祖父が亡くなりました。
高齢でしたが、最近まで元気にされていて、
亡くなる前、産まれた曾孫の顔を写真でしか見せられなかったため、それが心残りとなりました。

そして告別式を迎え、産まれたばかりの息子を抱きながら、
亡くなった祖父へ読まれた弔辞を聞いていると、
「いつか自分も、息子に弔辞を読まれる日が来るんだろうな」
と、ふと考えさせられました。
その弔辞がどんな内容になるのかは、これから私が息子に対し、
一生をかけて何をしてやれるかで決まるだろうな、と思いました。

すると、毎朝聴いているUVERworldの曲にある歌詞が、
いつも以上に心に響くようになりました。


最後に残るのは

集めてきたものじゃなく

与えてきたもの

自分以外のために



組合の財政部長として、
通常業務が終わったあと、またはお昼休みや休日を返上して、
日々取り組む組合活動は、正直大変です。

しかし、そう感じたときには、
"自分以外のためにした行動こそが、
人の心に残り、最後に弔辞として読まれる"
と考えてみることにしました。



、、、長々と、とりとめもない事を書いてしまいました。このあたりで近況トークを終わります!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました〜!!
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