『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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南シナ海と米国

2015-11-14 14:02:04 | 日記
 中国が南シナ海に人工島を作って領有権を主張している。これに対して米国は国際法違反だとして

航行の自由を主張して軍艦を派遣している。主張としては正しいのだが、わざわざ遠く離れた国から

というのが中国を不要に刺激しないかとひっかかる。国連軍だとか国連の安保理決議のあるものなら

わかるのだが、当事者が中国では安保理決議はとれないし、国連の統率力だとか存在感が薄くなっ

ている今、ここに期待できないから止むに止まれぬと言いたいのだろう。米国の世論がオバマは

弱虫だと批判の声が強まって選挙を意識すれば無視できない局面にある。

 しかし一触即発になりかねない状況は両国ともまずいとわかっているから、国防相同士が会談して

現場での暴発がないよう話しあったし、アジア諸国でもこの問題を憂慮して中国を牽制する会談をし

たので少し緊張が緩んだかと思った矢先に、米国は爆撃機を飛ばしたそうだ。挑発するつもりか?

 米国の高官は、南シナ海の問題は米国だけの問題ではなくアジア全体、ひいては世界全体の問

題であるから、同盟国であるオーストラリアも米国に同調して監視のための軍艦を出すべきだと語っ

た。これは名指しこそしなかったものの日本に対しても暗に覚悟を促しているのではないか。

 先日の国会閉会中の委員会でもこの問題についての質問があって、安倍首相は日本はこれに加担

しないと答弁したが、将来もそう言い切れるのだろうか。確かに今回の安保法制で自衛隊が出動でき

るのは日本の安全が根底から覆される場合と条件を付しているが、米中間に暴発事件が起きれば

一番近いわが国が見捨てておけるのか。怖い話である。