『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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映画『TAP THE LAST SHOW』

2017-06-29 11:50:30 | 日記
 久しぶりに楽しく美しい映画を見た。水谷豊が監督しているが長年温めていた作品だという。

彼自身に若いころタップを踏んでいたことがあるのかもしれない。映画では若いころの名ダンサーで

舞台での事故で足を痛めて杖を突いて歩かざるを得なくなったプロデュウサーを演じている。

その彼が友人の小さな劇場が経営難から閉鎖するにあたって最後のショウを企画する。彼の名前で

若い無名のダンサーを集めてオーデイションをするがその厳しさに大半の応募者は脱落する。

そこで残ったメンバーの地獄のような猛レッスンで素晴らしい舞台を作り上げる。各人それぞれに

プライベートな問題を抱えながら克服する葛藤も描かれて映画に深みを加えているが、なんといって

もタップのうまさ・すばらしさに感嘆!日本にも素晴らしいダンサーが大勢いるのは嬉しい。

 バレーとか社交ダンス・ストリートダンスはTVでも取り上げられて目にする機会もあるが、

タップがこんなにも脚光浴びることは稀だったと思う。ダンサーたちの自信と誇りになって裾野も

広がり、今後日本におけるタップの位置づけも変わるだろう。その劇場に臨場している気分だった。




稲田大臣

2017-06-29 11:38:01 | 日記
 彼女はアホかと思っていたら、もっとひどいバカだった。

皆さんもう彼女の言動は再現するまでもないから書きませんが、あれで弁護士だというのだから

弁護士も地に落ちたものです。彼女の悪いのは勉強不足だけでなく(今更勉強するまでもない非常

識)国会で堂々と?恥ずかしさもなく、調べればすぐ判る嘘をついたことです。

 それにしても彼女が将来有望な総理候補だなんて笑わせます。安倍さんは何を考えているんだか。

知人が言いました「安倍さんは女を見る目がない。高市早苗 稲田朋美 安倍昭恵」一言加えれば

手綱さばきも下手なことこの上なし。

東京名建築をめぐるツアー

2017-06-21 11:31:10 | 日記
 ちょっと変わった、けど私好みのツアーに参加した。2泊3日だが欲深く

あちこち廻った。まずは岸信介の御殿場邸。藁ぶきの門をくぐると林の中を散策することになる。

その向こうに数寄屋建築ではあるがすっきりした現代的な雰囲気の家屋がある。敷地が1700坪

あるから、散策した林も敷地内である。食堂や居間からは広い硝子戸をとうして庭(というより林)

が見渡せる。岸氏が一番気に入っていた居場所だったそうだ。73歳から晩年の17年間を過ごし

た現在は御殿場市に寄付されている。建築は数寄屋建築の第一人者で文化勲章を受けた吉田五十八。

 次は伊藤博文の別荘。明治期の茅葺屋根海浜別荘建築。天皇や皇族を迎えた格式の高い客間や

隣接の書斎からは広々と横浜の海が見える。博文はここに来るときは船で来たそうだ。博文は

生地山口の海の景に似てると言って好んだという。

 翌日は戦前の財閥の館。旧岩崎邸。明治29年新しい建築文化の始まりとして英国生まれの

ジョサイア・コンドルが設計している。コンドルは日本政府に招請され、鹿鳴館などを設計し

門下に辰野金吾(東京駅) 片山東熊(赤坂離宮)などを輩出した。往時は1万5千坪の敷地に

20棟の建物が並んでいたが当主はまだ30歳代であって28歳で男爵に叙されている。

戦後はGHQに接収され返還後昭和27年に国有化された。客室は17世紀英国のジャコビアン

様式やルネッサンス様式の装飾にあふれ、洋館南側には列柱の並ぶベランダがあり東南アジアの

コロニアル様式を採り入れている。別棟にはビリアードもあり当時の上級階級の人々の娯楽も

うかがわれる。内部には貴重な金唐草の壁紙が張り巡らされている。財閥の経済力とあわせて

文化に対する深い造形と磨かれたセンスに感心する。現在は公益財団法人東京都公園協会が

管理している。

 続いて旧古河邸。豪壮でおしゃれな建物に大正の息吹が感じられ庭園は和洋が用意されている。

建築設計は旧岩崎邸と同じ人物。テラス式の洋風庭園はバラで埋められその奥にある広い日本庭園は

心字池・滝や雪見灯篭を配する植治の作庭である。管理も岩崎邸と同じである。

 その後は目黒の雅叙園。国内で現存唯一の木造建築。斜面を利用して建てられているので

部屋から部屋へ行くのは階段になってい百段階段(正確には99段)と呼ばれる。江戸文化を

体現しているそうだが、装飾過剰で豪華なのか悪趣味なのか際どいところ。あの部屋で食事や

もてなしを受けても現代人の感覚では落ち着かないだろう。

 最後に別名音羽御殿なる鳩山家の邸宅。土地だけで5億円の評価で、維持費が年間1億円。

建てたのは友紀夫の祖父一郎である。大正13年、友愛をモットーにする人柄をあらわし、明るく

優しくバラとステンドグラスのロマンチックな印象である。しかしこの場で戦後政治が始まり

自由党の創設や日ソ国交回復の下準備が行われている。設計は友人で明治・大正を代表する

岡田信一郎。一郎 威一郎 友紀夫 邦夫が生まれ育った家で今なお鳩山家の所有である。相続する

息子は恐ろしい相続税を払うことになるから大変だ。早晩、都か区に寄贈して公に維持管理を委ねる

ことになるだろう。

  最終日は中曽根康弘氏ガロナルド・レーガンを迎えた日の出山荘。名前の通り山の中の農家を

改造した囲炉裏端にて自ら抹茶を点ててもてなした。他にゴルバチョフ大統領夫妻も訪問している。

やはり日の出町に寄贈されている。どこも相続税に耐えきれないだろうし、公の手でこそ維持管理

して入館料をとって功績を残すことができるであろう。

 最後の最後は白洲次郎・正子の暮らした武相荘。財閥のしかし破産した白洲家のボンと旧伯爵家の

お姫様の結婚。しかしこのお二人はボンやお姫様でない生き方を貫いた。次郎は英国留学の経歴を

買われて吉田茂の懐刀としてマッカサーとの交渉などにあたり、彼に「従順ならざる唯一の日本人」

と言わしめた。一方、正子は幼少より能をたしなみ着物や焼き物や家具等骨董品の目利きとなり、

文化人との交流がふかく、自身多くの著作を残した。

 その二人の住まいだから無駄がなく二人の磨き抜かれたセンスにかなった食器や家具やなどに

囲まれた最高の精神的贅沢の中で暮らした場所。正子の部屋には夏の着物が飾られていたが紬や

宮古上布に半幅帯など着道楽でなければ袖にしない代物だった。

 



天皇陛下は国民か?

2017-06-11 10:49:30 | 日記
 憲法では国民の義務として納税と義務教育(子供に義務教育を受けさせる)が明記されている。

代わりに権利として基本的人権 選挙権などがありほかに表現の自由 信仰の自由 居住の自由

職業選択の自由 団結と結社の自由 健康で文化的な生活などが保証されている。私たちには当たり

前すぎることだけど天皇陛下にはこのような自由はないようにお見受けする。天皇のお仕事は国事行 
為が明記されているがその中には粗製乱造される人品卑しい大臣の認証までしなければならない。

政治的な事柄には介入はもちろん感想も述べられないし拒否権もない。そのうえ象徴という抽象的で

哲学的なありようを強要されている。

 そんな天皇家にも相続税は課せられるという。ずいぶんお気の毒だと思う。義務だけあって権利が

ないし、自分が天皇職を息子に譲ろうと思っても自由にならないにもかかわらず。いつからこうなっ

ているのか知らないが、帝国憲法制定によるものか現行憲法の制定によるのだろう。ある週刊誌に

よると昭和天皇の時代はかなりの私有財産をお持ちだったが現在は6億程度だそうだ。天皇家の財産

は専門家によって預貯金や株などで運用されているが大きく増えることはないし、ましてや事業を

起こして収益を上げることなどあり得ない。しかも来年皇太子が天皇に即位されたらそれに伴って

譲られる財産は相続税より高い税率が課されるという。そして何年か後、相続が発生すれば現皇后と

現皇太子 秋篠宮が相続人だからその時の天皇が相続できるのは1億5千万円程度になる。大変失礼

な下司の勘繰りだが天皇家の財産も先細りする。男系男子がいなくなるころには財産もない。

 どこまでが国の所有か私的財産かよく知らないが、例えば吹上御所はどちらのか。天皇が天皇と

して必要な経費は国家予算で計上されるから何の心配もいらないのだろうが、今の天皇皇后を

敬愛するものとして気の毒に思えてならない。




中高校生の活躍

2017-06-03 12:21:01 | 日記
 以前新聞に世界の大学ランキングが載っていて日本はかなり低かった。
小学生の算数や国語の成績も芳しくなかったように思い出す。

 しかし、今世間を驚かして活躍している子供たちは中・高校生だ。学校教育の枠とは関係ない
分野で異彩を発揮している。将棋の藤井君14歳。卓球の水谷を破った男児は13歳。スケートの
本田真凛も同じような年齢。昨日ドイツでの卓球世界大会で活躍していたのも高校生ペアー。ダブルスのメダルを何十年ぶりかで獲得した。平野美宇もシングルでメダル獲得した。彗星のごとく台頭した石川も世間を驚かした若さだったが、今や24歳の最年長になっている。スポーツによって頂点に達する年齢は異なるが、陸上の桐生・体操の白井も若いとはいえ20代になったろう。
 彼や彼女の多くは両親や祖父母に3~4歳のころに手ほどきを受け才能にきずいた家族が本格的に指導者につけている。家庭的に経済状態にも恵まれていて英才教育を続ける条件が整っている。
こういう子供が活躍することは素晴らしいし、ほかの子供たちにも夢ややる気をおこさせる。
しかし、彼や彼女に憧れた子供たちが同じような教育を受けられる環境にあるとは限らず、夢の実現は難しい。彼や彼女憧れても同じレベルの才能がある人は少なく、厳しい訓練に耐えられる子も少ない。
 ただ、極端に一つの才能に特化して訓練された子供たちは、同年齢の子供たちと同じような遊びや
楽しみを経験しないし、おそらく学校の勉強よりもそのスポーツの練習に時間も精神も傾いているにちがいない。そのことをどう考えているのだろうか。一道を極めた人は何事にも通じるとは言うものの他の道を選択する機会さえなかったろう。

 日本の学校教育は数年ごとに文部省の方針が変わって翻弄されてきた気がするが彼女たちはゆとり世代の次の世代だろうか。活躍の結果をみれば日本の教育を卑下することもないのだろう。