『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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司法の限界

2015-11-26 16:16:11 | 日記
 
 1票の格差については何度も問題になりながら改善されていない。

 昨年の衆議院選について選挙無効を求めた上告審で最高裁は「違憲状態」と判断したが、
 
無効の請求は退けた。この判決はあちこちの高裁で出された判決と同じで議論が深化したとは

思えない。

 もし違憲だから無効だと判断されたら現在の衆議院議員はただの人となり安倍政権もありえない。

そしてこれまで審議され可決された法律も失効する。もちろん安保法制も無効だ。

本当にそうなれば政治の空白は誰が責任を持つのか。憲法違反にならない選挙制度をくみなおして

選挙を行うには相当の時間を要する。まず、新しい選挙制度を誰が作るのか、仮に法制局が原案を

作ったとしてもそれを審議し決定する衆議院がないのだから、参議院が変わって審議するのか、

法律にそんな規定はないだろう。まったくもって想定外のこと。その間行政が取って代わる?

三権分立だからそれもありえない。

 判決の結果おこりうる現実を考えたら、司法も三権分立の則を超えない範囲で判断するしかないの

だろう。高度な政治的判断を要する事案は司法になじまないとする砂川判決に戻るのだ。

提訴した弁護士たちもそれは判っての上のことだが、国会の責任と国民の世論喚起を促す効果を

期待してのことだろう。3度も同じ判決を突きつけられた国会の怠慢は許しがたい。

 仏の顔も3度までと言うから、今度こそ早々と真剣に取り組んでもらいたい。人口の変動だけ

でなく小選挙区制に欠陥があるのなら、中選挙区制に戻しても良いではないか。人口変動に

ついては5年毎の国勢調査に基いて自動的に調整する方法だってあるだろう。

 サミットだオリンピックだと浮かれている上に、テロの問題が降りかかる。政治の基礎的な

問題は平時にこそ整えておくべきであった。





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ISのテロについて

2015-11-18 16:15:15 | 日記
 ISによるパリでのテロについては世界を震撼させたといってよかろう。

日本からの修学旅行生やツアー観光客に犠牲が出なかったのは幸運であったが手放しで喜べない。

京都では高校の修学旅行に海外を選ぶ学校が増えたとの新聞記事があったばかりである。

 首脳会議が予定通り行われてテロに屈しないと団結を固めて闘う意思表示をしたようで、

アメリカ ロシア フランス さらにイギリスまでもが空爆に参加するそうだ。

しかしこれでは報復の報復が繰り返されて、ISが狙う対象が広がるばかりではないのか。

日本はすでに欧米と価値観を共有する国として犠牲者を出したが、以後は安全との保証はない。

ある学者(?)がTVでコメントしていたがISを根絶するには空爆では効果がなく地上部隊を

派遣するほかないだろうとのことだったが、地上戦になれば派遣する側にも多数の戦死者が出る。

それでも世界戦争になったら自衛隊も座してはいられまい。

 フランスは今回のための憲法を変えるらしいが日本は早手回しに安保法制を成立させた。

さらに共謀罪なども取りざたされているが、どさくさに紛れて何でもありにならないか心配。

 この問題に国連は機能しないのか。いや、国連であれなんであれ、現在の政治枠組みや価値観を

否定する彼らには関係ない。しかも知能レベルも広報能力にも長けた彼らの上を行く知恵者はいる

のだろうか。彼らの怒りを静めて説得することは不可能に思えて絶望的だ。

 彼らが何に怒りなぜここまで支持者を増やしてきたのか。いろいろな要因があって複雑だが、

歴史的に長い間澱のように溜まっていたものが徐々に膨らんで爆発した。ひとつには古い時代の

植民地政策がある。その時代から見れば3世4世の現在になっても根底にある差別意識を過敏に感じ

とっているだろうし、経済や教育面の格差、搾取された過去の痛みと恨みを忘れていないのだ。

 中東の国は日本で暮らしているわれわれには宗教のこともあって本当にわかりにくいが、

近年ではアメリカの過剰介入が彼らの怒りに火をつけたのではないか。オバマ大統領はベトナム

戦争や幻の核兵器におどらされた戦争を反省してなるべく戦争したくないようだが、野党は弱腰だ

とか手遅れだとか批判する。過去の政権の後始末に加えロシアとの意見の相違も頭の痛いことだ。

 私ごときが気を揉んでも何一つ役に立たないが、せめてブログで愚見をのべて気晴らしとする。



 
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南シナ海と米国

2015-11-14 14:02:04 | 日記
 中国が南シナ海に人工島を作って領有権を主張している。これに対して米国は国際法違反だとして

航行の自由を主張して軍艦を派遣している。主張としては正しいのだが、わざわざ遠く離れた国から

というのが中国を不要に刺激しないかとひっかかる。国連軍だとか国連の安保理決議のあるものなら

わかるのだが、当事者が中国では安保理決議はとれないし、国連の統率力だとか存在感が薄くなっ

ている今、ここに期待できないから止むに止まれぬと言いたいのだろう。米国の世論がオバマは

弱虫だと批判の声が強まって選挙を意識すれば無視できない局面にある。

 しかし一触即発になりかねない状況は両国ともまずいとわかっているから、国防相同士が会談して

現場での暴発がないよう話しあったし、アジア諸国でもこの問題を憂慮して中国を牽制する会談をし

たので少し緊張が緩んだかと思った矢先に、米国は爆撃機を飛ばしたそうだ。挑発するつもりか?

 米国の高官は、南シナ海の問題は米国だけの問題ではなくアジア全体、ひいては世界全体の問

題であるから、同盟国であるオーストラリアも米国に同調して監視のための軍艦を出すべきだと語っ

た。これは名指しこそしなかったものの日本に対しても暗に覚悟を促しているのではないか。

 先日の国会閉会中の委員会でもこの問題についての質問があって、安倍首相は日本はこれに加担

しないと答弁したが、将来もそう言い切れるのだろうか。確かに今回の安保法制で自衛隊が出動でき

るのは日本の安全が根底から覆される場合と条件を付しているが、米中間に暴発事件が起きれば

一番近いわが国が見捨てておけるのか。怖い話である。













 


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琳派だらけの京都

2015-11-07 11:40:28 | 日記
 本阿弥光悦が家康から領地をたまわって鷹峯に縁者ともども移り住んでから400年になる

とのことで京都の秋は琳派だらけである。細見美術館 国立京都近代美術館、本能寺宝物館

国立京都博物館 短期日の間にこれだけ見て回ったら、どこで何を見たのやら混乱している。

本能寺は古田織部没後400年とあるので琳派より古い時代の人物だが織田信長に仕えた武士

でありながら天下一の茶人とされた破天荒ともいえる個性を発揮した人物でその茶碗は素人目

にも面白い。また、茶入れの蓋に象牙を使っているのに驚いたが、当時に象牙とはよほど高価

で珍品だったに違いない。さらに会記にしたがって当時のままの道具組が5組ばかり設えられ

ているのも興味深い。

 博物館は改築されて旧館の重厚さとは対照的なガラス張りの平成知新館見たさの客もあって

連日凄い観覧客である。ここの呼び物はさしづめ風神雷神図屏風が宗達・光琳 抱一と3点並

んでいることだろう。私事にわたるが、まだ琳派も抱一もよく知らなかった若い頃、どういう

経緯か忘れたがNHK美術出版社からカタログが送られてきて、尾形乾山の「夕顔図」なる軸を

買った。その数年後そのご縁で酒井抱一の「楽焼茶碗」の軸を買った。これがとても気に入り

《口切やかし傘も寄せておく》の賛が今の季節なので11月は必ずこれをかけている。

この道に詳しいわけではないが、宗達や光悦よりも江戸時代の抱一の絵のほうが柔らかくて

洒脱な気がする。知識のないままに抱一の軸が気に入った自分に目があったなあと喜んでいる

 ちょうど今 京都新聞の連載小説 松井今朝子の「料理通異聞」に抱一上人も登場する。

彼女の実家は祇園の料理屋「川上」で東京からの客に連れてもらったことがある。構えは

大きくないが、祇園一帯のお茶屋へ仕出しをしていたそうで、広さの割に若い衆を大勢抱えて

いるのも頷け祇園に通用する味と客あしらいであった。

 今朝子の小説は地味かもしれないが、さすが、松竹歌舞伎で編集の仕事をしていたらしく

時代考証がしっかりしている。骨太の本格的な歴史小説家である。

 話がどんどん逸れたので今日はここまで。







構えは大きくないが祇園一円のお茶屋へ

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