『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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京ことば源氏物語 (女房語り)

2014-11-19 10:18:36 | 日記
 22日に私の所属する朗読さーくる ぴっころ の発表会で中井和子訳の『京ことば源氏物語』を朗読するのでその前に是非と16日の夜 山下智子さんの語り(鈴虫)を聞きに出かけた。
 
 定員10名で山口伊太郎さんの織られた源氏絵巻(80歳から105歳にかけて織られた西陣織りでフランスのギメ美術館と伊太郎氏のご子息の手元にしかない作品)の鈴虫の巻を身近に鑑賞し、お食事をいただきながら歓談するという贅沢極まりない催であった。

 会場は大徳寺裏あたりの遊狐草舎。その昔このあたりには狐が遊んでいたという、鄙びて洒落た名前のギャラリーは伊太郎氏のご子息(野中明氏)の所有管理のものでおそらくかつてお住まいであったろうと推察する広い頑丈な日本家屋で土間にはおくどさんが残されている。

 参加女性のほとんどが和服で、しかも源氏香や翁の面を配したお着物などこちらも贅沢な通の方々であった。

 本題に入ろう。
 山下智子さんは京都出身ながら、若くから仲代達也の無名塾で修練を積み、舞台 映画 TVなどで活躍中に中井和子氏と知己を得たことから京都に戻り、源氏物語を 京ことばで語る活動を全国的に展開しておられる。したがって1年中に京都で語られるのは今年は2回である(次回はは28日午後しまだいにて)

 語りの前に「鈴虫」の巻についての解説があり語りの後には原文朗読がある丁寧でレベルの高い企画である。
 語りはなんともまろやかな発声で会場の空気をタイムスリップさせたような、京ことば独特のリズムの繰り返しが平安時代の女房語りは斯くやと思わせ、源氏物語に精通していない私にも揺りかごで子守唄を聞くような心地よさであった。(この表現はあまり適切でないかもしれないが)

 そしてまた余談になるが、このあとのお料理が凄い。素人料理ですがと野中氏は謙遜されているが、それだけにその凝りようが通り一遍ではない。椀や酒器 供される酒も茶も今日のために厳選され銘をそろえ、八寸には鮒ずし 焙烙には鴨 鶉 鹿 松茸 海老芋 粕汁は15年寝かせた生古酒粕と書かれ色も味も香りも加薬も濃い、いかにも寒い季節に体も心も温まる秀品であった。またお酒の中には父上が百歳の記念に京都で造らせた 伊太郎百才純米大吟醸生古酒というのもあった。鳥取や福岡の酒も大吟醸や吟醸で酒の味わかるほどでもない私も近年には珍しく沢山頂戴して、心地よい酩酊で辞したのである。

 山下智子さんについては公式サイトをご覧ください
     http://www.genji-kyokotoba.jp/ 
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映画「グレース・オブ・モナコ」

2014-11-13 11:52:47 | 日記
 本題に入る前に、11日の「羽生選手の怪我」の記事の中に一部誤りがありましたので訂正いたします。
 スケート靴を履いてない人はリンクへは出られない・・と書きましたが、You Tubeを見たら
救助の人はスケート靴を履いてませんでした。そういう仕事の人がスケートができるとは限りませんものね。私の思い込みでした。

 本題の映画ですが、期待していたわりに感動とか感銘を受けるものではありませんでした。
私がその当時のモナコの欧州における孤立ー政治的苦境とか財政的逼迫などについて知識が足りないせいもあるでしょう。国家の危機をグレースケリーが大公妃として各国大統領などを招待する大舞踏会を開き、そこでの演説で支持を得て状況を有利に変えるという筋書きですが、
説得力が足りないと思いました。(理解力不足か?)

 それよりも興味を持ったのが、大公妃としての振る舞いを秘書にたしなめられたり、大公が政務に忙しすぎて虚しかったり、政治的な問題には夫婦間でも発言を封じられたりして、王室という環境になじめず葛藤する部分である。英国や日本と比べれば開放的に思える王室でも、やはりご本人にすれば容易なことではないと、皇太子妃雅子様の立場と重ねて観ていた。

 そして美しいフランス語や歩き方から立ち居振る舞いまでレッスンを受けて悲鳴を上げながら身につけていく過程は、まさにオードリーの「マイフェアレデイ」である。
 しかし彼女はその過程の中で大公妃としての自覚や役割に目覚めていく。ヒッチコックから誘いのあった映画出演も断り「私はグレースケリーを卒業した」と言って大舞踏会の開催に奔走するのだが、当日の振る舞いや演説は女優グレースケリーの渾身の演技でもあり、女優を卒業した大公妃の自信に満ちた姿であった。

 雅子妃の立場に理解を持つとともに、美智子皇后がお若いときの皇族から不快な扱いに堪え葛藤を克服された今のお姿やお振る舞いに、改めて敬意と尊敬と感動すら覚えるのであった。
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羽生選手の怪我

2014-11-11 21:07:05 | 日記
 1~2分という時間がこれほど長く感じられたことはない。
羽生選手が演技直前の6分間練習で中国の選手と激突したときだ。
足は動いたものの起き上がれない。救助の人が駆けつけるまでがどんなに長く待たれたことか。コーチなど大勢がいてもスケート靴を履いてない人はリンクへは出られない。
 応急処置を受けた羽生選手はリンクサイドへ戻ってきてコーチと話し合っていたが、コーチが「体が一番大事だ。英雄になる必要はない。自分の体のことが一番わかるのは自分自身だ」と。それに対して羽生選手ははっきりと「跳びます」と言った。ドクターストップがかかるものだと思っていたが、そんなシステムはなかったのだ。
 
 日本へ帰ってからの精密検査で脳にダメージはなく全治2~3週間の怪我とわかってほっとしたものの、ほんの止血処置だけで滑るだけならまだしも、ジャンプやスピンをするのだから出血が止まりきらなっかたに違いない。試合後頭と顎に幾針か縫ったそうだが演技中の彼の顔は蒼白で顔をしかめて悲壮というか鬼気迫る感じだった。
 彼の強靭な精神力には脱帽だが、これが他のスポーツ選手に無言のプレッシャーを与えてしまわないか心配だ。たまたま彼の場合は結果オーライだったけれど、スポーツの種類や選手個々人の状況によって一律であるはずがないのに、羽生選手を見習えとばかりに無理をすることが立派なことだと無言の強要をする雰囲気がうまれないことを願うばかりだ。

 選手たちは若い。そのスポーツに没頭しているから棄権や退却という選択は心情的にありえない。長い間辛い練習を重ねてきた努力が水泡に帰して、人生が狂ってしまうほどに思うだろう。スポーツであれなんであれ、すぐれた才能に恵まれ人一倍努力してきた人は、たとえ今までと同じレール上じゃなくても、同じ価値のある人生を再構築することはできるのだ。

 人生に無駄な経験はない。一歩下がって二歩前進もあれば進路変更もまたよし。
そんなことが実感として理解できるのはある程度年齢を重ねてからであろう。だからそんな若い人の高ぶる気持ちにストップがかけられるのは医者しかいないだろう。

 今後スケート界で何らかの対策が検討されるだろうが、その意味では羽生選手が怪我をしたことで世界の注目度がましてスポーツと安全についての議論が加速することであろう。そうあってほしいものだ。 
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御嶽山スケッチ旅行

2014-11-09 09:49:14 | 日記
 10月末の3日間 所属する絵画教室からスケッチ旅行に出かけた。
行き先は開田高原・白川郷方面 
早くから準備が進んでいたところへ御嶽山の噴火があって、幹事は少しためらったようだが、10キロは離れているから危険はないだろうとのことで出かけた。
 長野県に入ると車窓から御嶽山がよく見えて、白煙(水蒸気か)がもくもく噴きあがっていてめったにお目にかかれない風景だった。
       

 こんなに裾野までよく見えるのは珍しいそうでいつもはどこかに雲がかかっているそうだ。とても美しいがここがあんなに酷いことになっていたなんて・・・・そういえば頂上付近は火山灰で灰色である。

 噴火で亡くなった人々に思いをはせれば、暢気に写生するのは不謹慎だろうかとの声もあったが、結局、折角来たのだし白煙を噴くこの風景はいわば千載一遇の機会だからと描くことにした。
 開田高原は牛の放牧が見られると聞いていたが、まさに放牧中のため入れなかった。代わりに木曽駒の体験乗馬を楽しんだ。
 乗馬場でも宿でも観光客が激減してこの日はわれわれのグループだけの様子だった。

 翌日もよく晴れて世界遺産の五箇山合掌造り集落を訪問 ここで散策とスケッチ


 
 午後は白川郷へ。こちらは観光客がごった返していてスケッチどころではないので展望台から全景を眺め記念写真を撮って退散。ご多聞にもれず韓国と中国語が飛び交っていた。

 

 午後6時半ごろ京都へ着いたらポツポツと雨が降り始めラッキーナ旅でした。

短歌結社「塔」の全国大会での旅とこのスケッチ旅行が私の大きな楽しみです。
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時代劇の美学

2014-11-03 11:44:59 | 日記
 ブログの更新が遅れがちである。いろいろと野暮用があったり出かけることが多くてままならない。あれもこれも書きたいと思いながら思考がまとまらない上に、キーボード入力が遅くて時間をとる。しかも今月は22日に朗読の発表会があるのだが、無謀にも源氏物語を京言葉で読むことにしているので、その練習が思うように成果を挙げていなくて気もそぞろである。

 そんな中だが、2本続けて映画を見た。「柘榴坂の仇討」と「蜩の記」かなり以前から上映しているので新聞や雑誌などであらすじや評判はお読みになっているだろう。
 
 私が感心するのはどちらも主人公の生き方や演じる役者の立ち居振る舞いの美しさだ。
前者は主人公に中井貴一 敵役に阿部寛 後者は役所広司と岡田准一 この名前を聞いただけで想像できるのだが、映画における日本の美学の真髄を見た思いであった。

 今上映中の作品で見たいものも沢山ある。「まほろ駅前狂騒曲」「小野寺の弟 小野寺の 姉」 このようなタイプの作品は観たことがないので興味あり。「グレースオブモナコ」
グレースケリーの美しさと悲劇的な死の間にある王妃としての働き(存在)に関心あり。
「ふしぎな岬の物語」実話をもとにした吉永小百合の企画。かつて田中絹代が監督した作品もあったが、吉永もそのような道に転進したいのか できるのか興味あり。

 近日封切られるものに「紙の月」宮沢りえが渾身の演技で東京国際映画祭の最優秀女優賞をとった作品。銀行を舞台に女性行員が多額のお金を着服する事件は、かつて三和銀行と滋賀銀行で起こっているが近年は起こっていない。時代をバブルの頃に戻して派遣の既婚行員(当時は派遣ではなくアルバイトという位置づけだったと思うが)若い男性に心引かれて銀行の金に手をつける。三和銀行の場合も滋賀銀行の場合も独身の優秀なベテラン行員であったが、既婚で派遣との設定は現代である。

 こんなに沢山は観られないが、この作品はぜひ観たいものだ。
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