『黒幕と言われた男』の著者の戯言

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橋下陣営のオレンジ色

2015-05-18 14:17:42 | 日記
 橋下市長の大阪都構想は住民投票によって否決された。もっと僅差になるかと思っていた

が、1万票あまりの差がついた。もともと1票の差でも決着がつく制度だが、こんな大きな問

題を僅差で決めるのは横暴だと思う。糸脈先生のご指摘のとおり、60%の賛成がほしい。

その意味では1万票の差は少ないが、橋下氏も納得せざるを得ない数字ではあろう。

 安倍さんは今回のことを憲法改正の国民投票と重ねてみていただろうが、国民の過半数の

承認を求める現行憲法の規定は緩やか過ぎる。それなのに安倍さんは国会決議を3分の2から

過半数にしようと憲法改正を本丸の前庭から始めようとしているらしい。

 賛成が伸び悩んだ要因はいろいろあるだろうし、政治家や評論家・学者が分析するどれもが

あたっているだろう。

 その上で些細なことかも知れぬが、橋下陣営がオレンジ色のTシャツを着て売って、オレン

ジ色の旗を林立さて行進したのには不快感を抱いた。威圧的であるのみならず、オレンジ色と

いえばイスラム国に殺された人が着せられていた色だ。あのときのショッキングなイメージは

無意識であっても人々の心にしみこんで、オレンジ色を見ればれば思い出す。鮮やかで強烈で

心を昂ぶらせる色ではあるが、まだわれわれの傷は癒えていない。橋下氏の直接の指示でない

かも知れないが神経の細やかさに欠けた選択であった。

  短歌誌『塔』5月号より

  頭とほす穴あけ縫いし人思ふオレンジ色の人質の服    大河原 陽子

  人質の交渉展望読みておりすでにこの世にあらざる人の  安川  美子