遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

章男社長 男泣き

2010-02-26 00:30:17 | my notice
 二日目の公聴会に豊田章男社長が出席されました。創業者の孫であるとの切り出しから英語で状況を説明し、トヨタ車の急加速による死亡事故に触れ「二度と悲劇を繰り返さないため全力を尽くす」と陳謝すると共に、前日から話題となっていた電子制御システムについては「設計上の問題はないと確信している」と機先を制した上で、「安全と顧客を第一に信頼を回復する」と再発防止への取り組みを約束しました。
 質疑は通訳を介して応じたたため、前日の公聴会と比べ、議員らの追及は、穏やかなものとなったのだそうです。
 公聴会の後、従業員や部品納入業者などが待つ交流会に駆けつけた章男社長は、一人ではなく皆さんと一緒に公聴会に望んだと感極まって涙された姿は、何度もテレビで放映され、諸兄もご存知の結果です。
 
トヨタ・章男社長、感極まって男泣き (2/25 読売夕刊)

 【ワシントン=池松洋】トヨタ自動車の豊田章男社長は、24日の米議会の公聴会出席後、トヨタ支持のデモなどを行った販売店や工場従業員ら約200人が待つ交流会に駆けつけ、感極まって男泣きした。
 トヨタの将来を左右しかねない大切な公聴会の重圧から解放されて、一気に感情が噴き出したと見られ、従業員らも驚いた様子でしばらく沈黙して見守った。
 豊田社長は「公聴会前に皆さんと携帯カメラで撮影した記念写真を胸にしまって会場に到着したら、もっと多くの仲間たちが待っていてくれた」と声を詰まらせた。そして「私は一人ではない。皆さんと一緒に公聴会に出席させて頂いたと思っている」と述べると、こらえきれず、腕で両目を覆って数秒間涙を流した。
 ケンタッキー州のトヨタ工場の従業員マイク・ブリッジさん(44)は「我々はトヨタファミリー。率直に気持ちを語りかけた豊田社長の姿を見て、難局を乗り切れると確信した」と語った。

 さらにその後、CNNに生出演し、マスコミ嫌いの私ですが始めてテレビ出演した。米国のユーザーに伝えたい。と語ったのは、好評を呼んでいるとのことですね。
 初日のレンツ社長が出席された公聴会では、この先どうなるかと懸念されましたが、豊田社長の事前準備と当日の冒頭説明&通訳を介した沈着な質疑応答の成果でしょう。
 急加速が電子制御システムと関係がないと宣誓した中での発言でしたので、ぜひとも真の原因を追究し公開されることを願っています。
 とりあえずは、ひとつの山を越え、ご苦労様でしたと、陰ながら安堵するとともに、これからに向け陣頭指揮を執られるとのことですので、更なるご健闘を祈念しています。

 公聴会は、議員のパフォーマンスなので一過性のものだが、大陪審が動き出すと刑事訴追されることとなり、問題が大きくなると懸念されるとの声が少なくありません。
 
「恥を知りなさい」と言われてしまったトヨタと気になる大陪審(gooニュース・JAPANなニュース) - goo ニュース から抜粋

○そんなこと言われてはならないことを

「Shame on you Toyota for being so greedy」

「トヨタは恥を知りなさい、欲にまみれて」。もしくはもっと直訳すると、「あんなに欲をかいたことはトヨタ、あなたの恥です」。「greedy」とは「欲張り」とか「欲深い」という意味です。

<中略>

「Shame on you」 この言葉がいかにグサリと突き刺さる、英語圏の人間にとって強い言葉か、なんとかお伝えしたいと思っています。犯罪者や、さもなくば政敵の多い政治家などでない限り、大人になってから言われてはならない言葉なのです。まだ道理や分別の分からない小さな子供が、かなりひどいいたずらをした時に(自分より小さい子や動物をいじめたとか、物を盗んだとか)使う叱責の言葉です。ただの「いけませんよ」ではなく「そんな恥ずかしい、みっともないことはしてはいけません」です。人倫にもとることをした時に使う言葉。真当な大人、真当な企業が言われていい言葉ではありません。

しかもうっかりミスとかではなく「欲張りだったこと(for being greedy)」がその理由だと言われてしまっては。この言葉がトヨタ自動車について米議会で、被害者によって語られた。日本人としてどれだけ残念か、なかなか言葉にはできない感じです。

<中略>

言葉に詰まりながら答弁するレンツ社長の姿は、トヨタ車への信頼性にさらにダメージを与えただろうとワシントン・ポストは酷評。「トヨタ車の運転に不安を持ってる人がいたら、火曜日の公聴会が終わる頃にはパニック状態になっていただろう」と。

確かに、「分からない」「知らない」「正確には言えない」って、「犬のおまわりさん」を困らせた迷子の子猫ちゃんじゃないんですから……。

とはいえ、米国トヨタは自動車販売会社であって製造会社ではなく、「トヨタはまるで帝国列強が植民地を扱うようにアメリカを扱って来たのだ。アメリカの消費者に製品を買ってもらいたいが、造り方には口出しするなと言うのだ」とワシントン・ポストのコラムニストは痛烈です。

<中略>

 シニカルな見方をすると、米議会公聴会の結果はなんとなく見えているから。議員たちは派手で痛烈な物言いをしますが、その先に何があるのかというと……。今回がこれからどうなるかは分かりませんが、米連邦議会の公聴会というのは得てしてこうして、被害者が苦しみを訴え、議員たちがCEOたちを痛罵し、CEOたちが(時には涙ながらに)謝罪しつつも実質的な責任は認めず、その企業の世間的評価は一時的に失墜し、株価や業績に打撃を受けるものの、その企業の企業活動を停止させるところまでには当然至らず(だって資本主義と自由経済の国アメリカですから)、場合によっては規制法が強化されてとりあえず一件落着とそういう展開が多いように思います。もちろん、議会はトヨタから関連情報を召喚していますので、公聴会が不法行為を察知したら司法省に通知することもあり得ますが。

しかも、フィナンシャル・タイムズが書くように、アメリカ国内での自動車製造基準・安全基準がより厳しくなったとき、最も困るのはトヨタではなくデトロイトの各社です。加えて、そもそも公聴会が始まる前から、当の議員たちのトヨタとのつながりが米メディアで色々と取りざたされていました。

<中略>

なので、トヨタにとってより具体的に深刻なのは、議会公聴会よりも実は連邦大陪審による召喚(subpoena)なのではないかと私は思います。アメリカの法律ドラマとか政治スキャンダル映画には必ず出てくる「subpoena」という言葉。「サブポエナ」ではなく「サピーナ」と読みます(実は「さ」と「ぴ」の間にごくごく小さな「ぶ」もそこはかとなく発音します)。

トヨタは22日、米ニューヨーク州南部連邦地方裁判所の連邦大陪審から、大規模リコールの原因となったアクセル不具合などについての書類を提出するよう求める召喚状(subpoena)を受け取ったことを明らかにしています。つまり、フィナンシャル・タイムズも書いているように、これで刑事と民事両方の法的責任を問われる可能性がある。たとえば危険性を承知していたのに適切に情報を監督当局に開示していなかったなどと立証されれば、巨額の賠償責任につながり得る展開です。加えて、米証券取引委員会(SEC)のロサンゼルス支部からも、アクセルの不具合や同社の開示方針・慣行に関する書類の提出を求められています。


豊田章男社長が公聴会で議員たちにどれだけ派手に罵倒され、そしてどういう態度で答えるか。これももちろん、トヨタに対する世間の評価、心証形成という意味では重要です。けれどもそれに加えて、より実質的な制裁力のある連邦大陪審とSECの召喚の行方を、気にして行きたいと思います。

 次の3月の上院での公聴会は、地元にトヨタの工場を抱える議員も多く、今回もあったように、擁護の発言も期待できるなど、今回の流れに乗っていければ、評価をとりもどすきっかけにもつなげることが出来るかもしれません。
 繰り返しますが、連邦大陪審の動きに注目が必要で、書類提出後の対応などまだまだ山はつづきそうです。さらに、米国のマスコミ&世論の動向にも!




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 続 中国の海洋戦略

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