遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

キャンプシュアブ移転 地元名護漁協は承認

2013-03-12 23:58:45 | EEZ 全般
 市街地の危険な普天間から、移転することがほぼ決まっていたキャンプシュアブ。民主党政権に変わって、なんの根拠も展望もない言うだけの県外移転で国民どころか同盟国の米国まで翻弄し、袋小路にはまってしまっています。
 その間も、本当の地元の辺野古では、普天間移転を優先に考え、キャンプシュアブへの移転には賛成する人が多数でした。
 政府の県知事への公有水面の埋め立て申請に先立ち、漁業権を持つ名護漁業組合が臨時総会を開き、埋め立てへの同意を圧倒的な賛成多数で決めました。
 報道機関により、「賛成多数」とか、「3分の2以上」とか様々ですが、実数は、賛成88、反対2であったことは、諸兄がご承知の通りです。
 NHK NESWeb、朝日、沖縄タイムスなどが、珍しく実数を報道していますね。
 
名護漁協 普天間移設の埋め立て同意 NHKニュース
 朝日新聞デジタル:辺野古埋め立て申請へ 名護漁協が同意 政府、月末にも - 政治
 名護漁協、埋め立て同意 国と補償交渉へ (沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース

 いろいろな報道の中で、産経が綺麗ごとではない現実に踏み込んだ報道をしていました。
 

普天間移設、名護漁協が埋め立て同意 南北格差「基地と共栄しかない」 (3/12 産経)

 
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設をめぐり、政府は今月末にも仲井真弘多(ひろかず)知事に公有水面の埋め立て申請を行う方向で調整を進めている。ようやく前進の兆しが見えてきた移設問題。移設先の辺野古には、期待を込めて推移を見守る容認派の人々がいた。(千葉倫之)

 移設予定地の漁業権を持つ
名護漁業協同組合は11日、名護市内で臨時総会を開催し、埋め立てへの同意を賛成多数で決めた
。今後、補償交渉で妥結すれば、知事が埋め立て許可を出す際に必要となる同意書を国に提出する。
 「漁民が後悔しないよう、
それなりの補償は求めていく
。これからしっかりふんどしを締めてかかる」。容認派の中心人物の一人でもある古波蔵(こはぐら)広組合長は総会後、そう語った。
 辺野古地区は、総会が開かれた市街地から山を隔てた東海岸にある。米軍の海兵隊が駐屯するキャンプ・シュワブのゲートを過ぎ、山中をうねる国道を曲がれば集落入り口だ。かつて米兵向けに営業していたバーやスナックの空き家があちこちにあり、うらぶれた雰囲気が漂う。
 「
地元の7、8割は移設賛成だ
。この通り産業も仕事もない。基地があれば集落も潤う。生活が第一だ」
 住民の男性(69)が教えてくれた。「
反対しているのはよその人ばかり。あそこも本土の人が半分で、地元の人はほとんどいない
」と、反対派のテント村が陣取る海岸を指した。
 キャンプ・シュワブは辺野古を含む久辺(くべ)三区の住民が自ら誘致。基地とともに街は発展し、辺野古は一大歓楽街として栄えた。今や往時のにぎわいは皆無だが、地区行事での交流など米軍との関係は良好だ。

 「県外移設」の大合唱と地元の声にギャップがある背景には、沖縄の「南北格差」という問題がかいま見える。
 名護など北部は人口比で1割程度で、経済は大きく立ち遅れている。日々、
基地と向き合う地域が寂れ、基地負担の「見返り」で栄えるのは中南部-
。そんな「不平等感」を漏らす住民は少なくない。
 ある住民の男性(62)はこう訴えた。
 「南の人は基地返還で街が発展するから、簡単に『基地はいらない』という。ここにあるのは山原(やんばる)と水だけで、企業誘致もままならない。基地と共存共栄する。そんな夢しか描けない場所なんです」


 辺野古と名護市街地は記事に書かれている様に、山並に隔てられ、日本海側と太平洋側とまでは言いませんが、沖縄北部を旅した時にも足を延ばしたかったのですが、実現できなかったくらいは隔たれているのを実感しました。
 名護漁協・古波蔵廣組合長は、2011年12月の北部振興推進名護大会の時にも、北部振興への政府助成金と基地とはリンクすると唱えておられましたので、今回の発言は一貫した発言ですね。
 
普天間基地、地元は辺野古移設容認 【北部振興推進名護大会】 - YouTube

 2月21日に行われた、普天間飛行場 辺野古移設名護市民大会では、予定以上の参加者があつまったのだそうですね。
 
2・21普天間飛行場 辺野古移設名護市民大会(決議文案朗読) - YouTube

 我那覇まさ子さんの弁論は、地元の方々の考えを判りやすく端的に述べられていますね。
 
2・21普天間飛行場 辺野古移設名護市市民大会(我那覇まさ子) - YouTube 我那覇まさ子)

 仲井眞知事が、県外移設を唱えておられるのは、県民の多数意見だからというのが、県外移設を唱え始めた当初の理由説明でした。
 民主党政府や、今回の自民党・安倍政権になっても、地元選出の国会議員や県議会議員は、政府や党の方針とは反対の県外移設を主張し、それぞれの党内でねじれています。
 自党の議員をまとめられないのに、仲井真知事に埋め立てや移転を認めろと突きつけるのは、政権が責任を果たしてしません。
 安倍首相は県外移設は困難と明言されていますから、自民党の沖縄選出国会議員や、県議、市議も意見を統一させるべきでしょう。
 
首相、普天間「県外移設は困難」 衆院予算委で  :日本経済新聞

 仲井眞知事が、県内の意見を活かすことで、キャンプシュアブ移転を公言出来る環境整備が必要なのですが、名護漁協の埋め立て容認が実現されれば、その環境の一部が構築されることになります。
 今後は、自民党も民主党も、是非、党内の意見集約をし、知事をサポートしていくべきでしょう。



 # 冒頭の画像は、名護漁協・古波蔵廣組合長



  この花は、コハマギク   撮影場所;六甲高山植物園 (2012年10月撮影)

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