遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

ホルムズ海峡封鎖なら「軍事的に解除」と英国防相

2012-01-06 23:48:49 | my notice
 イランの核兵器開発疑惑に対する、米国主導の締め付けが強まりを増し、経済的に苦しくなり反発するイランとで、危機感が強まっています。中東とアジアの「二面作戦」を捨て、アジアに注力すると年頭にも重ねて表明したオバマ政権では、各国へのイラン制裁への参加を一段と強く求めてくることは確実で、日本も苦しい選択を迫られることとなります。
 イランへの依存度の高いギリシャやスペインが反対していたEUも輸入禁止で合意に達しましたね。英国・ハモンド国防相は、イランのホルムズ海峡封鎖の脅しに対し、軍事力で封鎖を解除する方針を表明したのだそうです。
 

ホルムズ海峡、高まる緊張 英「封鎖なら軍事力」 安全確保、米と協議 (1/6 産経)

 【ロンドン=木村正人】英国のハモンド国防相は5日、米ワシントンで講演し、欧州連合(EU)が基本合意したイラン産原油禁輸の追加制裁に対してイランがホルムズ海峡を封鎖した場合、軍事的に封鎖を解除する方針を表明した。同国防相はパネッタ米国防長官と会談し、イラン核問題や緊張が高まるホルムズ海峡の安全確保について協議した。米英両国が足並みをそろえ、核開発をやめないイランへの圧力を強める考えだ。

 同国防相は講演で「ホルムズ海峡の石油輸送が妨げられると地域や世界の経済成長を脅かす」と述べ、「イランが同海峡を封鎖しようとするいかなる試みも違法で成功しないだろう」と警告を発し、海上封鎖には軍事力で対抗する英国の立場を鮮明にした。
 その上で国防相は「同海峡の航行の自由を確保することはわれわれすべての利益だ」と述べ、テロ・海賊対策のためバーレーンを拠点に警備艦艇などを派遣する英米など有志グループ25カ国の海軍力がホルムズ海峡の海上交通を確保するカギになるとして、他国にも協力を呼びかけた。
 ペルシャ湾近海に常時、最低1隻の空母を配備する米国は昨年末、イランによる海峡封鎖の動きについて「容認しない」と警告。フランスも航行の自由を順守するようイランに呼びかける一方、核問題に関して米国と同様、EUもイラン産原油の禁輸措置をとるよう強く主張していた。
 ペルシャ湾とアラビア海を結ぶホルムズ海峡は石油輸送の要衝。周囲に多くの産油国がある。米エネルギー省によると、1日当たり約1700万バレル(石油タンカー約8・5隻分)が通過し、世界の海上輸送石油の約4割を占める。

■対イラン制裁をめぐる最近の主な動き

2011年
11月 8日 IAEAがイランの核兵器開発疑惑を指摘する報告書を理事国に配布
   29日 イランの首都テヘランで欧米の制裁に抗議する学生らが英大使館に乱入
12月 1日 EUがイラン企業の資産凍結などの追加制裁を決定
    9日 日本政府が対イラン追加制裁措置を閣議了解
   24日 イラン海軍がホルムズ海峡周辺で大規模軍事演習を開始
   31日 オバマ米大統領がイラン中銀と取引する外国金融機関に制裁を科す法案に署名
2012年
 1月 2日 イラン海軍が新型地対艦巡航ミサイルの試射に成功と報道
  5日まで EUがイラン産原油輸入禁止で原則合意

 イランへの依存度が高い日本は、アメリカに対し制裁の例外扱いとするよう要請していましたが、論拠のひとつに輸入量第一位の中国抜きでの禁輸の効果の薄さをあげていました。
 その中国は、さすがと言うべきか、やはり一筋縄ではいかない動きをしていますね。

 
中国、イランに原油値引き圧力 孤立見越し強気の姿勢  :日本経済新聞

 なんと、孤立化し販売先に窮したイランに値引き交渉をしているというのです。さらに、口では「イランとの協力は国連のいかなる決議にも違反しない。よって変える必要はない」と表明しながらも、実際には、1月は通常の半分の輸入量に堕ちこむなどイランからの買い入れを減らしています。
 したたかを通り越して、えげつないと言うか、世界外交舞台の怖さを感じさせられますね。

 輸入量一位の中国が動いた今、言い訳の出来辛くなった日本はどう動くべきなのでしょう?
 いっそ欧米とイランの間に立って、核兵器生産の査察受け入れなどの交渉推進役を果たしたらどうでしょう。とは、三流政治と評される民主党政権下(自民党も同類)ではないものねだりですね。
 
 イラン中銀との取引を含め、10 ~ 12日のガイトナー米財務長官の日、中歴訪の行方が注目されます。

 
政府・日銀、イラン制裁で米財務長官の訪日注視、邦銀制裁回避求める | ワールド | Reuters

 EU、原油禁輸に合意 経済は疲弊、焦るイラン (産経新聞) - Yahoo!ニュース




 マムシグサの実  撮影=六甲高山植物園

↓よろしかったら、お願いします。









コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1月6日(金)のつぶやき | トップ | 電力制度改革 政府と業界が激突 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

my notice」カテゴリの最新記事