プーチン・ロシア大統領の来日が近づき、北方領土問題をめぐって、
巷(ちまた)では期待と心配の声が渦巻いている。期待があるから、
心配もする。「山口まで来るからには、色よい返事がもらえるのだろ
う」と思うから、「でもなぁ、難しい問題だから、そうは問屋が卸さ
ないかもなぁ」と考えてしまうのだ。
安倍首相とプーチン大統領との首脳会談の成り行きが心配で心配で、
夜もおちおち眠れない人のために、気休めになるかもしれない(な
らないかもしれない)一文を、世に放つことにしよう。
結論から先に、端的に言う。この会談によって北方領土が日本に返還され
ることは、まずあり得ない。
私はそう断言する。
考えてもみよう。
安倍首相は考える。「私の故郷の山口まで来てくれたのだから、ウラ
ジーミルは色よい返事を私にしてくれるはずだ。長年念願だった北方
領土の返還を、彼はきっと了承してくれるはずだ」
一方のプーチンは、こう考える。「わざわざシンゾーの故郷のヤマグ
チまで来たのだから、シンゾーは色よい返事を私にしてくれるはずだ。
私は2018年に、大統領選挙を控えている。国民の支持を失うわけには
いかない。そんな私の立場を察して、シンゾーは、私がニェットと言う
しかない北方領土の問題を、持ち出すようなことはしないだろう」
こういう考えを持った二人が顔を突き合わせて、いくら話し合っても、
実りのある答えが出るわけがない。
だから、この会談に期待するのは間違っている。心配も無用。
それよりも、経済協力が活発になって、国境の壁が無意味化するのを
待つほうが賢明だと、私は考える。
巷(ちまた)では期待と心配の声が渦巻いている。期待があるから、
心配もする。「山口まで来るからには、色よい返事がもらえるのだろ
う」と思うから、「でもなぁ、難しい問題だから、そうは問屋が卸さ
ないかもなぁ」と考えてしまうのだ。
安倍首相とプーチン大統領との首脳会談の成り行きが心配で心配で、
夜もおちおち眠れない人のために、気休めになるかもしれない(な
らないかもしれない)一文を、世に放つことにしよう。
結論から先に、端的に言う。この会談によって北方領土が日本に返還され
ることは、まずあり得ない。
私はそう断言する。
考えてもみよう。
安倍首相は考える。「私の故郷の山口まで来てくれたのだから、ウラ
ジーミルは色よい返事を私にしてくれるはずだ。長年念願だった北方
領土の返還を、彼はきっと了承してくれるはずだ」
一方のプーチンは、こう考える。「わざわざシンゾーの故郷のヤマグ
チまで来たのだから、シンゾーは色よい返事を私にしてくれるはずだ。
私は2018年に、大統領選挙を控えている。国民の支持を失うわけには
いかない。そんな私の立場を察して、シンゾーは、私がニェットと言う
しかない北方領土の問題を、持ち出すようなことはしないだろう」
こういう考えを持った二人が顔を突き合わせて、いくら話し合っても、
実りのある答えが出るわけがない。
だから、この会談に期待するのは間違っている。心配も無用。
それよりも、経済協力が活発になって、国境の壁が無意味化するのを
待つほうが賢明だと、私は考える。
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