ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

日露会談のゆくえ

2016-12-08 13:45:37 | 日記
プーチン・ロシア大統領の来日が近づき、北方領土問題をめぐって、
巷(ちまた)では期待と心配の声が渦巻いている。期待があるから、
心配もする。「山口まで来るからには、色よい返事がもらえるのだろ
う」と思うから、「でもなぁ、難しい問題だから、そうは問屋が卸さ
ないかもなぁ」と考えてしまうのだ。

安倍首相とプーチン大統領との首脳会談の成り行きが心配で心配で、
夜もおちおち眠れない人のために、気休めになるかもしれない(な
らないかもしれない)一文を、世に放つことにしよう。

結論から先に、端的に言う。この会談によって北方領土が日本に返還され
ることは、まずあり得ない。
私はそう断言する。

考えてもみよう。

安倍首相は考える。「私の故郷の山口まで来てくれたのだから、ウラ
ジーミルは色よい返事を私にしてくれるはずだ。長年念願だった北方
領土の返還を、彼はきっと了承してくれるはずだ」

一方のプーチンは、こう考える。「わざわざシンゾーの故郷のヤマグ
チまで来たのだから、シンゾーは色よい返事を私にしてくれるはずだ。
私は2018年に、大統領選挙を控えている。国民の支持を失うわけには
いかない。そんな私の立場を察して、シンゾーは、私がニェットと言う
しかない北方領土の問題を、持ち出すようなことはしないだろう」

こういう考えを持った二人が顔を突き合わせて、いくら話し合っても、
実りのある答えが出るわけがない。

だから、この会談に期待するのは間違っている。心配も無用。
それよりも、経済協力が活発になって、国境の壁が無意味化するのを
待つほうが賢明だと、私は考える。
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