ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

老魔病魔雑感

2017-05-11 16:05:22 | 日記
ふ〜む、体調が悪い。脳調(脳みその調子)もすこぶるよろしくない。風
邪を引いてしまったのだろう。症状は月曜日からあった。月曜日、リハビ
リ施設に通所すると、3ヶ月に一度の測定の日に当たっていて、杖歩行の速
度などを測ることになったのだが、下半身がだる重く、良いタイムが出な
い。もう少し良いタイムが出るように、再度チャレンジする手もあった
が、とてもそんな気力は残っていなかった。

マシンの筋トレもだる重く、リカンベント漕ぎもだる重く、レッド・コー
ドもだる重く、すべてが重苦しい澱の中の出来事のようだった。

帰宅してすぐ、ベッドにバタンキュー。喉に痰が絡むのか、頻繁に咳が出
る。咳をすると、腹筋に余計な力が入り、腹部が引きつったようにキュ
〜ッと絞られて、とても痛く、「ああ、俺ももうすぐ死ぬのか」と思う。
心筋梗塞の苦しみとはこんなではないのか。

だが、ここまではまだ良かった。夕食後、ベッドに横になり、小用のため
に車椅子に移乗しようとしたときのことである。脚に力が入らず、よろよ
ろとよろめいて、そのまま床に倒れ込んでしまった。ベッドの手すりを掴
んで起き上がろうとしたが、どうにも起ち上がれない。いろんな箇所を握
り替え、様々にポーズを変えて試みたが、どうしても起ち上がれない。痛
切に感じたのは、自分の老いと麻痺がどれほど私の身体を蝕んでしまって
いるかだった。普段は不自由ながらも、トイレや入浴など、不便を感じな
いで生活が送れているので、私は思い違いをしていた。自分は老いてはい
ない。片麻痺の後遺症は完治することはないにしても、問題のない程
度にはコントロールできているのだ、と。

起ち上がろうと悪戦苦闘すること1時間あまり。にっちもさっちも行かない
ので「お〜い、助けてくれぇ」と大声を張り上げた。妻からの反応はない。
熟睡しているのだろう。携帯電話を鳴らして妻を起こそうとしたが、私の
携帯電話は、私が倒れた場所から2メートルあまり。健常者なら何でもな
い距離だが、そこまでいざっていくとなると、これは私には苦行以外の何
ものでもない。
ともあれ、妻の介助によって起き上がることができたれた私は、九死に一
生を得た思いだった。

大袈裟な言い方になるが、これぞまさに地獄に仏、私はありがたい仏様に
助けに来ていただいた気持ちであった。

ともあれ、この風邪のばい菌はよほど質の悪いものらしく、妻が病院で処
方してもらってきた解熱鎮痛剤を分けてもらって服用しても、徐々にしか
快方に向かわず、熱も下がらず、食欲も回復せず、喉の痛みや不快感もそ
のままで、苛立たしい限りである。こうしてブログの記事を入力すること
などやめて、ベッドでゆっくり横になりたいと思うが、咳が出て腹筋を引
き絞るような激痛に襲われることを思うと、そうする気にもなれない。

何をするにも苦しみの絶えない私の境遇である。生老病死を「四苦」とは
よく言ったものだ。
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2 コメント

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Unknown (omg05)
2017-05-12 05:10:58
いろいろな風邪があるようです。私なども老化その他でいつ倒れてもおかしくない状態と自認しています。ご自愛ください。
返信する
ありがとうございます (ささやん)
2017-05-13 11:19:20
omg05さま

お心遣いありがとうございます。今度の風邪は相当質が悪いですね。「生き苦しさ」に堪え、なんとか生き長らえています。

omg05さんも体調管理にはお気をつけください。
返信する

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