ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

イヴァンカさんが訪韓すれば

2018-02-23 14:06:27 | 日記
ブログの記事を書こうと思い、その前に、テレビのスイッチを入れてみた。
どのチャンネルからもお目当ての情報は得られなかった。

きょうはトランプ米大統領の長女イヴァンカさんが韓国を訪問する日である。
彼女は平昌五輪の閉会式(25日)に出席する予定だそうだが、閉会式の2
日前に訪韓するからには、それとは別の目的があるに違いない。

大統領の補佐官をつとめるイヴァンカさんは、北朝鮮との交渉の窓口になる
つもりではないのか。北朝鮮側は、平昌五輪の閉会式に出席するため、高官
代表団を25~27日に派遣する予定だという。団長は金英哲(キム・ヨンチョ
ル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長である。日程的に接触の時間がとれ
るのか、微妙な点はあるが、調整がつけば、イヴァンカさんは金英哲団長と
会談して、米朝対話の段取りをつけようとするのではないだろうか。

言うまでもなく、これはトランプ米大統領の意を体しての行動である。つま
りアメリカは、今、北朝鮮との直接対話を望んでいるのである。愛娘の派遣
は、(金正恩が妹の金与正を派遣したのと同じく)「これはマジだよ」と伝
えるためのシグナルにほかならない。

アメリカが核放棄・非核化の前提条件をつけずに、北朝鮮と直接交渉に臨も
うとしている・・・。この話はにわかに信じがたいと思う読者が多いかも知れな
い。ペンス副大統領の数日前の態度を、ーー北に対する強硬姿勢を見せられ
た後では、なおさらそうだろう。だが私は(本ブログでこれまで何度か書い
たように)「南北朝鮮統一の黒幕はロシア」説を信じている。北朝鮮の核放
棄・非核化という前提条件は、ロシアが肩代わりしてくれるはずだ、とトラ
ンプ米大統領は踏んでいるのだろう。トランプは肝心なところでは、やはり
プーチンを信頼しているのである。

私が知りたいと思うのは、トランプ米大統領のこうした前のめりの姿勢に対
する、北朝鮮の反応である。

ここまで書いてから、もう一度テレビのスイッチを入れてみた。ちょうど
ニュースの時間である。イヴァンカさんがアメリカを出発する映像が流され
た。イヴァンカさんの表情は、訪日のときよりもなぜか一段と生気にあふれ、
のびのびした感じに見えた。韓国政府の高官は「閉会式を機に米朝が接触す
る計画や機会はないと思う」と述べているとか。これはネットのニュースで
も述べられていた情報である。

このほか、アメリカのペンス副大統領が、北朝鮮の金与正について、「地球
上で最も非道で抑圧的な政権の大黒柱だ」と非難している映像も流された。
トランプ=イヴァンカによる対北政策を牽制しようとする意図があるのだろ
う。対北政策をめぐって、米政権内部に意見の対立があることが窺われる。
我がアベ首相はどうなのだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 非正規労働者の悲哀 | トップ | 米朝直接対話のゆくえ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事