きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ドン・ジュアン」(宝塚雪組)@KAAT

2016年06月25日 | 宝塚(雪組)


1幕は黒だいもん。
だいもんがエロくて非情で素敵すぎ。
自分が捨てた女が自暴自棄になっているのを
ヘラヘラ笑って見ている酷い男が自然すぎますよ。
1幕は概ねポスターどおりです。
女を侍らせているのに、どの女も愛していない。
ふふふ。
母とのアレはトラウマではなく出発点なかんじ?

2幕は白だいもんでした。
「愛に目覚めやがって」と、ちょっぴり舌打ちする私でしたが、
己の傲慢さによる過去の罪に押し潰されて苦しむ姿は
とても美味しゅうございました。

個人的には純愛に目覚めない方がいいんだけど、
ヅカじゃそうもいかんか。

だいもんは台詞も歌もクリアなので
ドン・ジュアンがどういう人物かが
すごくわかりやすい。

まー、なんだね、
好き勝手やらせてきたじゅんこパパが悪いんじゃねーか。

遠目だとエルヴィラもマリアも似ているんだけど、
それがジュアンの好みか。
みちるちゃんがスターブーツだよ。

Wヒロインはどちらも良かった。
みちるちゃんは少年役が上手かったけど娘役ではどうか?と思ったけど、
しっかりヒロイン芝居ができていた。
二人とも、娘1候補の資質はあると思う。
トップになる人との相性がどうなるか、ってかんじかな。

咲ちゃんが歌も芝居も良い。
歌に気持ちが上手く乗っている。
ひとこちゃんも美しい。

咲ちゃんは当人比ではすごく良かったんだけど、
う~んと、ファンの方には申し訳ないんだけど、
私のなかではかなり「もりえちゃん枠」だなあ。
技術的には拙い部分はあっても
ひとこちゃんの方が目を惹くんだなあ。
咲ちゃん、一発逆転的な波が来てほしいなあ。

3階端席でしたが、
KARIちゃんの臍はしっかりガン見しました!

がおりはビジュアルに対し声が若すぎるけど
佇まいや動きは人間離れした雰囲気で良かった。

歌枠専科だけど、
美穂さんの背中、肩甲骨周りがすっきりしてて美しいな。

元ネタありとはいえ、「ドン・ジュアン」は、
少なくとも今年前半の中ではピカイチのレベル。
主演の力量高く、アテガキも上手く、出演者の個性を活かし、
セットの作りも群舞(コロス)の入れ方も上手い。
財布も時間も厳しかたけど見て良かった!
生田くんは小劇場だと舞台美術と群舞のセンスの良さが際立つね。

海外ミュージカルらしく曲もすごくいい。
だいもんの代表作になるね。

3階脇席は舞台の1/3が見えないけど、
それでも、生に立ち会えて良かったよ!
この濃い空気は映像では味わえないよね。


だいもんエロいな、ウハハハハーっ!な幸せ一杯の私ですが、
だいもんをチェックしはじめたのは桃娘でした。
みつるにナニされてたなー。
こんな色悪になるとはねー。


【主な配役】
ドン・ジュアン:望海 風斗
マリア:彩 みちる
エルヴィラ:有沙 瞳

ドン・カルロ:彩風 咲奈
ラファエル:永久輝 せあ

騎士団長/亡霊:香綾 しずる
騎士団長の娘:笙乃 茅桜

ドン・ルイ:英真 なおき
ドン・ジュアンの母:白峰 ゆり
少年ドン・ジュアン:野々花 ひまり

フェルナンド/アンダルシアの美女:煌羽 レオ
スガナレル:天月 翼
ホセ:叶 ゆうり
マルセロ:縣 千

イザベル:美穂 圭子
ファニータ:舞咲 りん
パロマ:早花 まこ
タマラ:妃華 ゆきの
サンドラ:桜庭 舞

セビリア市長:橘 幸
コメント
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