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きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「ベジャールのくるみ割り人形」(ビム:山下湧吾)/東京バレエ団

2025年02月09日 | バレエ・ダンス
芝居と同じで好きなダンサーが出ると作品の解像度が上がる。
この作品はベジャールの自伝というだけでなく、
死んだ母がクリスマスの奇跡で束の間息子と過ごす話でもある。
生を謳歌していた頃の姿になり、
息子と一緒に過ごす。
生きる。
しかし自分が死んでいることに気がつく。
気づいて、すぐに息子と別れる時が来るのがわかる。
それでも、そのときまで、息子と過ごせる、と思い直す。

こういう見方は母が死んだ後に思いついた。
これが正しいのかはどうでもよく。
私はこう受けとっています。

若い姿で輝く笑顔の政本さんが、
悟ったあとに、母の顔に戻るのが見えた。
今日もこの辺りでボロ泣き。
ラストの鏡越しのさよならも。

作品違いだけど、先日のピーター・パンに、
親はこれだけ子供を思っているんだよ、
と伝えてあげたい。

今日は4階だけど正面席で聖母像がはっきり見えました。

今日の黒燕尾服の女性は とのこと、
Xで教えていただきました。
脚の上げ方がとても美しかったです。
人間のようなそうじゃないような、
群舞の1人のようなソロのような、
すごく難しい役だと思いますが、
どこかに偏ることなく良いバランスでした。

弾くんのMは金曜日よりぐんと良かった。
ベジャールの動きが決まっていた。

ビムの髪はカツラかな。

ロシアの後に呼ばれたフェリックス、
にゃー、って言ってもいいのよ!

今回はジルがいたから成立したけど、いないとどうなる?
飯田さんのマジックキューピーはサンタクロースを兼ねた、
いろいろ超越した存在で、
奇跡を起こせるのが納得できた。
ジルがいない回はどうなるのか。
スキンヘッドにすればいいというわけではないのだ。

今回の母役って12月の古典版でも母役だったんだよね。
池本さんは少年で、榊さんは彼が見る幻影の母みたいな。
山下さんは子どもで、政本さんは彼の母。
そんなかんじ。


今日は私の席のブロックの、斜めのブロックに
「ダンサーの個人名を叫ぶブラボーはお控えください」って
注意する人が来ていた。
うちのブロックには来なかった。
一昨日もどこかのブロックだけ生声の注意があったので、
某さんのファンが特定されて、対応しているのかな、と。

- 第1幕 -
ビム:山下湧吾
母:政本絵美
猫のフェリックス:宮川新大
M ...:柄本 弾
妹のクロード、プチ・ファウスト:安西くるみ
メフィスト:海田一成
光の天使:後藤健太朗、陶山 湘
妖精:中川美雪、加藤くるみ
プティ・ペール:ジル・ロマン

- 第2幕 -
スペイン 闘牛士:海田一成、加古貴也、芹澤 創
中国 バトン:安西くるみ
アラブ:長谷川琴音
ソ連:涌田美紀-池本祥真
パリ:金子仁美-樋口祐輝
グラン・パ・ド・ドゥ:秋山 瑛-生方隆之介

~上演時間~
第1幕 14:00 - 14:55
休憩    20分
第2幕 15:15 - 16:15
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マラーホフ版「白鳥の湖」

2025年02月08日 | バレエ・ダンス
家庭教師は出てくるだけで回らない。
トロワに王子が入りカトル。
女性ヴァリを続けてのあと
男性2人がブルメイステル版の
3幕パドドゥ前のファンファーレで踊る。
序盤群舞は宮廷女性のみ。
乾杯が男性群舞。

王子の踊りが増えたのは
マラーホフは1幕の踊りが少ないのが不満だったとか?
2幕白鳥群舞は旧東バ版に近い。
つまりモスクワクラシック版に近いのだ。
足音大きめ。
マラーホフ王子のモスクワクラシック版、
もう一度見たかったなあ。
彼も踊りたかったのか。

2幕の白鳥と王子の出会いは、
湖ができた理由を語るマイムがある方。

3幕は道化と子道化の踊りから。
王子&各国の姫(先ほどの踊りには参加せず)のあとに、
ロットバルトとオディール登場。
ロットバルトはオディールの介添で王妃隣には座らず。

各国の踊りはルースカヤから。
「ロシア」の表記だけど、そうか、ウクライナの踊りか。
ポーランド、ナポリ、スペイン、ハンガリーの順。
衣装の型は同じで微妙なカスタマイズの色違い。
スカートの柄は同じ。
登場順に白青橙赤緑なんだなけど、
青と緑がかなり同色に見える。
こをわかりやすく色分けするなら黄色だろう。
岡田色ぐらいやらないと!

ブルメイステル版4幕の白鳥退出の音楽で
オディールと黒鳥4羽が少し踊ってからパドドゥ。
王子ヴァリはチャイパドじゃない方。
オディールのヴァリはポピュラーな方。
水香ちゃん32回転はダブルを入れかけて
バランスが少し悪くなってからはシングル。

4幕!
最近見ない、2羽の白鳥のソロがあって、
オデットと王子のパドドゥがある方!
私が好きな方!
やったー!
ブルメイステル版音楽を使うのは上演時間短縮のためなのかな。
いや、久々に見るとオデット役の体力消耗度が半端ないわ。
仕方がないわ、と思いました。

ラストは、二人の愛の力で悪魔は死ぬけど、二人の命も尽きる。
先に王子が死に、オデットは仰向けに王子に折り重なる。
ワシリエワとマラーホフで見たやつー!
やはりそう落とすか。
白鳥ちゃんたちは舞台にいるまま終了。

ガリムーリンが監督補的なのは
モスクワクラシック版がベースだからかな。

水香ちゃんは絶好調というほどではないかな。
良い方だと思うけど、もっとできるような、
と思っていたら終盤に向けて良くなっていって
4幕は物語を濃厚に紡いでいた。
東バ版にはない4幕の踊りも気迫を維持。
やはり、なんというか、格は段違いだね。

厚地さんの王子は誠実!
気品があり、スタイルが良く、
水香ちゃんとの身体的なバランスもばっちり。
ジャンプの着地は音がせず滑らかで優雅。

ロットバルトの遅沢さんは踊りは良いけど
化粧は普通で、見た目はあまり悪魔ではなかった。
なんとなく村さんのピラトを思い出した。

道化の二山さんの踊りはダイナミックかつ品があってすごく良かった!
盛り上がった!

松浦さんは、コンクールの技術点は叩け出しそうだけど、
手足のバランスとかはあまり古典バレエ向けではないかな。
ただ「自信を持って舞台に立つ」部分が他より飛び抜けていて、
プロとはこういうものだ、とも。

白鳥群舞は綺麗なんだけど、
各国の踊りは全体的にパワー不足。
個では綺麗に踊れても、
団体でカラーを出すのって難しいんだなあ。
カンパニーは、だから必要なんだな。

カテコにはマラーホフも登場。
この日いちばんの大きい拍手でした。

熊川くんが作るバレエ作品は監督視点で作られていて、
全体のバランスがすごくよくて、
誰が踊っても決まる普遍性がある。
マラーホフ作品は、ベルリン時代も思ったけど、
スターダンサーの発想なんだよね。
自分がもっと踊りたい、自分ならこう踊る、を
男性ダンサーに振り付けるから始まるような。


マラーホフが出演したモスクワ・クラシック・バレエの白鳥の公演は1992年か、33年前か。
カナケンに来た人は見てないどころか生まれていない人もいるか。
その後のモスクワ・クラシック・バレエの来日白鳥全幕は2013年って、、、。

私が初めてバレエを生で見た時の王子がマラーホフ、道化がガリムーリンでした。

と、いうか、東バの旧版白鳥を知らない人も多くなってきている?
そして、モスクワ・クラシック2013年の感想を読み直すと
ベンノがいて、家庭教師が回っていた。
感想、大事。

https://blog.goo.ne.jp/ytaiyo/e/fb309efb3c00109050b3dd0513cbd4c8


芸術監督 / 演出・振付:ウラジーミル・マラーホフ
芸術監督補佐:イルギス・ガリムーリン

指揮:井田勝大
演奏:東京オーケストラMIRAI

出演:
オデット/オディール:上野水香
( 東京バレエ団 ゲスト・プリンシパル)

ジークフリート王子:厚地康雄
(元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
プリンシパル)

ロットバルト:遅沢佑介
(Osozawa Ballet Studio 主宰/
K-BALLET TOKYO 名誉プリンシパル

二山治雄:道化
(元パリ・オペラ座バレエ団契約団員)

パ・ド・トロワ ベンノ:水井駿介
(新国立劇場バレエ団ファースト・ソリスト)

ナポリの姫:松浦景子
(吉本興業株式会社)

保坂アントン慶(牧阿佐美バレヱ団プリンシパルキャラクターアーティスト)、
中島哲也(牧阿佐美バレヱ団ファーストソリスト)、濱田雄冴(牧阿佐美バレヱ団ファーストソリスト)、
元吉優哉、和田康佑、山本達史、松尾力滝(谷桃子バレエ団)、塩澤奈々(牧阿佐美バレヱ団ソリスト)

秋山智仁、阿久澤凰雅、岩松乃映、上原輝恵、内田萌果、内堀沙紀、大内彩夏、大澤雄帆、奥遥歌、獺越界斗、尾台愛桜、小野田蔵斗、甲斐みち穂、加納花乃、北上羽夕、小岩井雫、塩崎桃佳、清水彩加、清水真鈴、田口萌恵、竹内ひかる、玉段真帆、塚本紗奈、中山未愛、二木秀麻、橋本桃子、花形朝希、久富礼子、久松優衣、平野桃香、冨士原凜乃、藤森風花、古川茉帆、堀内文音、前田仁葉、水野勝瑛、宮階暢々子、安江優、山川絢菜、山本あずさ、横内陽向、横田千咲/小嶋美咲、清水真由美、富田真由、松下ひろ子、水戸部晃子、吉田寿子/赤井りこ、イェーツ陽鞠ローズ、井口美怜、尾見滉太、金親志緒、岸間杏、栗山憧和、小松悠羅、高木うらら、長井ベリミール、萩原愛結、藤本麻華、山田理奈、若菜姫織
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「ベジャールのくるみ割り人形」(ビム:池本祥真)/東京バレエ団

2025年02月07日 | バレエ・ダンス
久々のベジャール版くるみ。
都民フェス席は5階Rの超舞台寄りで
聖母像が全く見えなかったけど、
2000円なので無問題。

宮川さんが前よりすごく猫だった。
新キャストもしっくり。
榊さんは一部はベジャールの動きは難しいんだなと思うものの
踊りだしたら目が吸い寄せられた。

各国の踊りを見る母は、少年と近い年齢になってる、と思う。
若きの母は溌剌として美しい。
最後に鏡を通して息子と別れる。
物語が見えた。

ジルはさすがの存在感で、予想より踊っていた。
飯田さん不在は悲しいけれど、
ジルはベジャール作品と若い東バダンサーの架け橋だった。

ただ、ジルの出番が若干増えたので、
パリの女性の生声は無かった。
残念。
(以前巴里の女性役のダンサーが生声は難しいと言っていた記憶が)
政本-安村ペアにウハウハ。
黒タキ女性は平木さんかな。

私はベジャールを知っているので彼を物語の中に見るけど、
ベジャールが亡くなった後からバレエを見始めた人はどういう感想になるのかな。

ダンサー個人のためにベジャールが作品作った時代があった。
作品は素晴らしいのにダンサーが舞台から去ると
作品も消えるのはもったいないなあ、を、また思う。
イサドラ、シシィ、、、

【配役】
- 第1幕 -
ビム:池本祥真
母:榊優美枝
猫のフェリックス:宮川新大
M ...:柄本 弾
妹のクロード、プチ・ファウスト:足立真里亜
メフィスト:岡崎隼也
光の天使:岡﨑 司、中嶋智哉
妖精:伝田陽美、三雲友里加
プティ・ペール:ジル・ロマン

- 第2幕 -
スペイン 闘牛士:海田一成、加古貴也、山下湧吾
中国 バトン:足立真里亜
アラブ:沖香菜子
ソ連:伝田陽美-井福俊太郎
パリ:政本絵美-安村圭太
グラン・パ・ド・ドゥ:秋山 瑛-生方隆之介

~上演時間~
第1幕 19:00 - 19:55
休憩    20分
第2幕 20:15 - 21:15
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2024年を振り返って(3)バレエ・ダンス

2024年12月31日 | バレエ・ダンス
「ドン・キホーテの夢」 〜関内バージョン〜 秋山&大塚/東京バレエ団
「ダンス・ヴァンドゥⅡ」牧阿佐美バレヱ団
「白鳥の湖」コラサント&ディオップ/パリ・オペラ座バレエ団
「オリガ・スミルノワのジゼル」
「上野水香オン・ステージ」東京バレエ団
「上野水香オン・ステージ」東京バレエ団(横須賀公演)
「白鳥の湖」沖&宮川/東京バレエ団
「白鳥の湖」中島&生方/東京バレエ団
上野の森バレエホリデイ2024 はじめての白鳥の湖
「白鳥の湖」榊&柄本/東京バレエ団
「ロミオとジュリエット(クランコ版)」沖&柄本/東京バレエ団
「ロミオとジュリエット」秋山&大塚/東京バレエ団
「ロミオとジュリエット」沖&柄本/東京バレエ団
「Choreographic Project 2024」東京バレエ団
第17回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ「ラ・バヤデール」ヌニェス&クラーク/東京バレエ団
第17回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ「ラ・バヤデール」スミルノワ&カイシェタ/東京バレエ団
第17回 〈世界バレエフェスティバル〉Aプログラム
第17回 〈世界バレエフェスティバル〉Bプログラム
第17回 〈世界バレエフェスティバル〉ガラ
子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」足立&南江/東京バレエ団
子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」金子&池本/東京バレエ団
東京バレエ団 60周年祝祭ガラ「ダイヤモンド・セレブレーション」
モーリス・ベジャール・バレエ団2024年日本公演 Bプロ
「ザ・カブキ」東京バレエ団(由良之助:柄本弾)
「ザ・カブキ」東京バレエ団(由良之助:宮川新大)
「オネーギン」パイジャ&アレマン/シュツットガルト・バレエ団
「くるみ割り人形」秋山&宮川/東京バレエ団
「くるみ割り人形」足立&大塚/東京バレエ団
「くるみ割り人形」金子&池本/東京バレエ団

29本でした。
印象深いのは榊さんの白鳥。
内容の良さと、
ユカリューシャ版白鳥は階級より体型優先なことに。
バレフェスのスター不足は解消されないままだけど
ファニー・ガラの復活は嬉しかった。
ダンサーたちが楽しんでいるのがよくわかった。
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「くるみ割り人形」金子&池本/東京バレエ団

2024年12月15日 | バレエ・ダンス


金子さんは秋山さんとは違う方向の可愛らしさ。
秋山さんはもの静かで、足立さんは快活で、金子さんは陽気、とか?
ドロッセルマイヤー、柄本さんはおじさん、鳥海さんはおっさんなら、

安村さんはおっちゃんなんだけど、
人形を操る「魔術師」的な雰囲気は安村さんが一番濃い。
座席位置にもよるんだろうけど、
今日が一番魔法をかけるような仕草が一番目に入る。

中嶋さんは回を追うごとに包容力が増し、
子供を愛する気持ちがより伝わってくる。
踊る婦人は眼鏡をかけた政本さんだった!

雪は今日も美しい。
今日は5階L側だけど群舞の流れがクリアに見えた。

スペインの中川さんの脚が!
力強くて勢いがあって!
気っぷが良い踊りで!
好き!
大塚さんもパリッと決める。
アラビアの三雲さん美しい。
陶山さんは研究生なのか。
落ち着いた踊りでサポートもしっかりしてる。
今日の中国ペアも可愛い😍
ロシアは今日も拍手喝采。
伝田さん回は特に盛り上がる気がする。
フランス、いいコンビネーション。

ワルツソリストが長身でスタイルが良い。
踊りももちろん良い。
ここがしっかり駒たくさんって贅沢だし、
団の根幹がしっかりするよね。

パ・ド・ドゥは金子さんがシャチホコリフトでバランスを取りきれない時があっかなあ。
やはり難しいのか。
池本さんの王子スマイルが爽やか。


今日は謎ブラボーはなかったけど5階Lは民度がアレで、
開演中に話す人、スマホで動画をずっと撮ってる外国の方などがいらっしゃいました。
どちらも隣ではないので注意はし辛く。


ホワイエのクリスマスマーケットで
故・佐々木さんゆかりの品販売から豆皿を一点購入。


ホワイエ。














【配役】
マーシャ:金子仁美
くるみ割り王子:池本祥真
ドロッセルマイヤー:安村圭太
ピエロ:樋口祐輝
コロンビーヌ:中沢恵理子
ウッデンドール:岡崎隼也

- 第1幕 -
マーシャの父:中嶋智哉
マーシャの母:大坪優花
弟のフリッツ:加藤くるみ
ねずみの王様:後藤健太朗

- 第2幕 -
スペイン:中川美雪、大塚 卓
アラビア:三雲友里加、陶山 湘
中国:本村明日香、海田一成
ロシア:伝田陽美、鳥海 創、山下湧吾
フランス:足立真里亜、安西くるみ、山仁 尚
花のワルツ(ソリスト):
 髙浦由美子、長岡佑奈、富田紗永、橋谷美香
 後藤健太朗、南江祐生、星野司佐、本岡直也


指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
協力:東京バレエ学校


~上演時間~
第1幕 14:00 - 14:55
休憩    25分
第2幕 15:20 - 16:10
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「くるみ割り人形」足立&大塚/東京バレエ団

2024年12月14日 | バレエ・ダンス


東バくるみ足立&大塚回。
謎ブラボーは無し。
それだけで雰囲気が全然違う。
作品世界に没入できる。

足立さんは快活な女の子。
大塚王子はハンサム。
安西フランツはねずみ王人形との会話無し。
ヤバい😬から、こっそり逃げようとする。

今日も幸福感たっぷり。
前回とほぼ違うキャスト。
安定感がすごい。
駒が揃ったなあ。
他日のソロがワルツのソリストって贅沢。

秋山&池本組が抜きん出てる。
技術的には主演と飛び抜けて差があるわけじゃないんだろうけど、
あと一歩でレベルが変わるんだよなあ。

なんと言えばいいのか、
「よくできました」と、「完璧」の違いというか。
その完璧も威圧感なく自然な動き、
なのに、ピタっと止まれて、
そのときのラインが完璧、みたいな。
上手く言えない。
ただ、足立さんはある種の粗さみたいな部分が
勢いとかエネルギッシュに繋がる魅力なんだよね。

大塚さんも昨日の宮川さんに比べると、の部分はあるけど、
主演としての存在感はバッチリなので、
このまま順調に育って欲しい。

今日のブラボーは踊りが終わってから、拍手と共に。
客席の一声があんなに世界観を壊すものなんだね。

終演後配付のステッカー



【配役】
マーシャ:足立真里亜
くるみ割り王子:大塚 卓
ドロッセルマイヤー:鳥海 創
ピエロ:後藤健太朗
コロンビーヌ:安西くるみ
ウッデンドール:井福俊太郎

- 第1幕 -
マーシャの父:安村圭太
マーシャの母:平木菜子
弟のフリッツ:長谷川琴音
ねずみの王様:山田眞央

- 第2幕 -
スペイン:秋山 瑛、池本祥真
アラビア:長谷川琴音、樋口祐輝
中国:池戸詩織、孝多佑月
ロシア:髙浦由美子、加古貴也、山下湧吾
フランス:金子仁美、工 桃子、星野司佐
花のワルツ(ソリスト):
 加藤くるみ、長岡佑奈、富田紗永、橋谷美香
 南江祐生、本岡直也、芹澤 創、陶山 湘


指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
協力:東京バレエ学校


~上演時間~
第1幕 12:30 - 13:25
休憩    25分
第2幕 13:50 - 14:40
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「くるみ割り人形」秋山&宮川/東京バレエ団

2024年12月12日 | バレエ・ダンス




1幕。
謎のブラボー。
秋山さんファンだと思うけど、
あのタイミングではねずみの王様を称えているとしか。

柄本ドロッセルマイヤー、
子供の扱いが上手くなってる。

フランツむかつく(芝居としては正解)。
くるみ割り人形が壊れたとき、
「あー」って空気が会場に漂った。
加藤さんはねずみ王の人形と会話。
「あんなこと言ってるぞ-」みたいな
わりと対等なかんじ。
対等に話すフランツ、
ねずみ王に言われたからやったんだもん的な雰囲気のフランツ、
ダンサーによってそれぞれ違いがあるよね。

秋山さん、可愛い😍可愛い😍
可愛いは正義。
宮川くん凛々しい。
人形3人、すごく人形らしい。
ねずみ強い。

雪の群舞が美しかった。
揃っているので迫力。
白い白い世界。
生の合唱は贅沢でありがたい。

人形劇の台の左側最下段のリス、
今年もモフモフ。


休憩は25分。
ホワイエのクリスマスマーケットを見てね⭐️
って時間でもあるんだろうけど、
5階からは行く気になれない。

1幕の踊る婦人は伝田さん。
どういうキャラなのか、
プログラムを見るとわかるのかな。


2幕。
冒頭の5人が並んでいる時の音楽と踊りが幸せ過ぎて涙が出る。
新版になってかなり経つのに
いまだに王子がねずみの生首を持ってくるんじゃ、
とドキドキする。

ワルツ、ひたすら美しい。
衣装が目に優しい。
ソリスト男性、後ろに歩いて移動時も気を抜かず。良い。
1幕ではやんちゃな男の子だった加藤さんが
美しい女性ダンサーでソリスト。


スペイン。三雲さんキリリ。かっこいい。
生方さんはもう少し三雲さんにテイストを合わせても良いのでは。
アラビア。
榊さん南江さんとも長身で手足が長く、
腕に表情があり背筋が綺麗。
眠くならないアラビアは久しぶりだ。
中国。可愛い😍
ロシア。拍手喝采。
フランス。可愛くてゴージャス。


パ・ド・ドゥはキラキラ。
マーシャがお姫様になる、少女の夢。

ラスト、まだ音楽が終わらないうちにブラボー。
やはり秋山さんのファンかな。


くるみは細かい芝居は個性が出るけど音楽に反映されるほどじゃないせいか、
白鳥や眠りよりオケが安定するのがいいね。

カテコで人形たちがノリノリ。
わたしもコロンビーヌの投げキッスが欲しいよう。

長身の女性ダンサーがおもな配役に入っていない時は
マーシャの母に入ることが多いよね。
榊さん母の回もある?


Twitterで東バ感想がいつもより反応があると思ったら、ブラボーの件か。
注意は開演前のオケが静まったあたりでアナウンスするのがいいよね。
このままだと秋山さん回を敬遠する人も出てきちゃうよ。


【配役等】
マーシャ:秋山 瑛
くるみ割り王子:宮川新大
ドロッセルマイヤー:柄本 弾
ピエロ:樋口祐輝
コロンビーヌ:中沢恵理子
ウッデンドール:岡崎隼也

- 第1幕 -
マーシャの父:中嶋智哉
マーシャの母:政本絵美
弟のフリッツ:加藤くるみ
ねずみの王様:後藤健太朗

- 第2幕 -
スペイン:三雲友里加、生方隆之介
アラビア:榊優美枝、南江祐生
中国:涌田美紀、井福俊太郎
ロシア:伝田陽美、池本祥真、鳥海 創
フランス:金子仁美、工 桃子、山下湧吾
花のワルツ(ソリスト):
 加藤くるみ、長岡佑奈、富田紗永、橋谷美香
 後藤健太朗、中嶋智哉、星野司佐、陶山 湘


指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
児童合唱:NHK東京児童合唱団
協力:東京バレエ学校

~上演時間~
第1幕 19:00 - 19:55
休憩    25分
第2幕 20:20 - 21:10
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「オネーギン」パイジャ&アレマン/シュツットガルト・バレエ団

2024年11月04日 | バレエ・ダンス


1幕。
メインキャストは知らないダンサーばかりだけど、
さすがシュツットガルト、みな素晴らしい。

パイジャは異質感がある。
どことなくカレーを思い出す顔立ち。
アレマンは控えめな少女が恋を知り喜びに満ちる。
ヴェルデリッチはスター性があり輝いている。
エリクソンの素朴さ誠実さ。

メインキャストの踊りは完璧。
なにより女性陣の浮遊感が素晴らしい。
超難しいリフトが全く危なげなく滑らかで自然。
カンパニーの底力を見た。
男性群舞に、やや危なかしい人がいるな。

2幕。
オネーギンの独りカード遊びは、
「田舎者に混じるのもな」ぐらいなかんじで、
断固拒否というほどではない。
タチアーナの手紙を破くのも、
それぐらいハッキリ断るのが彼女のためだとも思える。

しかし、オリガへのちょっかいはやり過ぎだ。
ノリで、ぐらいだったんだろうけど。
やり過ぎ、というには、
ほんのちょっと境界線を越えたぐらい。
でも、レンスキーにはそうではなかった。
彼の境界線は違った。
レンスキーの申し出を受け入れるのが彼の誇りを守ることになる。
それはわかるけど。

決闘後に泣くオネーギンは幼い表情。
タチアーナは自分の強い意志が出た大人の表情。

オネーギンのカード遊びが気になっていて
いままで把握してなかったけど、
公爵様はわりと踊るのね。
今日の公爵様も長身で足長。
タチアーナ、こちらで正解だよ!

オネーギンぐらいだと田舎者が耐えられなくて、
公爵様ぐらいだと卑下しない。
そこなんだよ!

3幕。
いままで思ったことはなかったけど、
タチアーナが公爵に感じてるのは
安心とか家族愛なのでは。
「好き」という気持ちを持ったのは
オネーギンにだけではなかったのか。
ただ1回の恋だからこそ心から消えず、
懐かしい思い出にはなっていない。
傷はまだ痛い。

だから手紙が来て苦しんだのだろう。
パイジャのオネーギンは無駄に歳を重ねていた。
ルグリのような虚無もなく、
ただただ「若者ではない」だけで、
人生の終わりに近いわけでもない中途半端さで、
だからこそ、いい。
自分がなにもせず、時間だけが過ぎたことを自覚する。

なんだか、いままで見た中で、
一番リアルさを感じられた。
日程の都合で今日にしたけど大当たりだった。

名前に覚えがないと思っていたけど、
22年のガラの「オネーギン」ペアだった。
カンパニー押しか。
納得。

今回の来日公演、私は今日しか行かない(行けない)けれど
オサチェンコの病気による開幕直前の降板と
レイリーの開幕後の急病による降板で
バデネス&フォーゲル祭になったんだね。
6公演中4公演(2演目×2公演)の主役ペアが同じ。
珍しいので、ここにメモ。


【配役】
オネーギン:マルティ・パイジャ
レンスキー(オネーギンの友人):ヘンリック・エリクソン
ラーリナ夫人(未亡人):ソニア・サンティアゴ
タチヤーナ(ラーリナ夫人の娘):ロシオ・アレマン
オリガ(ラーリナ夫人の娘):ヴェロニカ・ヴェルテリッチ
彼女たちの乳母:マグダレナ・ジンギレフスカ
グレーミン公爵(ラーリナ家の友人):クリーメンス・フルーリッヒ
近所の人々、ラーリナ夫人の親戚たち、
サンクトペテルブルクのグレーミン公爵の客人たち:シュツットガルト・バレエ団

指揮:ヴォルフガング・ハインツ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

協力:東京バレエ学校

◆上演時間◆
第1幕 14:00-14:45
休憩 20分
第2幕 15:05-15:30
休憩 20分
第3幕 15:50-16:15
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「ザ・カブキ」東京バレエ団(由良之助:宮川新大)

2024年10月14日 | バレエ・ダンス




宮川さんの新由良之助が良かった。
初役のとまどいから振付に魂が入っていくのが
役とリンクしていた。
冒頭は良い意味で現代の普通の若者だった。
そこから始まる物語。

柄本さんの師直はねちっこい。とても良い。
安村さんは威厳のある直義。

塩谷判官、一昨日の樋口さんは、
顔世も含めて周りが濃いめだったので
いっそう清々しさが際立っていた。
今日の南江さんは、貴公子の雰囲気。
金子さんの顔世と並ぶとお似合い。

金子さんの顔世は、力の無い女性で。
由良之助へはひたむきなお願い、って感じかな。

池本さんの伴内がすごく良かった。
これだけ抑制した動きでも状況が伝わる。
もちろん、コミカルな部分がある役回りだから
動いても良いと思うけど。
池本さんの伴内はいままでになく
目から鱗だった。

大塚さんの勘平には、
あなたは正しいから!と
言いたくなっちゃう。

秋山さんのおかるは美しく健気。
踊りがとても流麗。

新キャストの白塗りににふむふむ。
こういう顔になるんだ、とか。

できればもう少し、小さい会場で見たいかなあ。
ゆうぽうとのイメージが残りすぎなのかな。


上手く言えないんだけど、
柄本さんは冒頭から由良之助で、
だんだん自身の経験や積み重ねが滲み出る迫力で、
宮川さんは、ダンサーの宮川さんから由良之助になっていった。
中日は中間の秋元さんだったので見比べたかったけど、
雪組千秋楽だったからねえ。


【配役】
由良之助:宮川新大
直義:安村圭太
塩冶判官:南江祐生
顔世御前:金子仁美
力弥:小泉陽大
高師直:柄本 弾
伴内:池本祥真
勘平:大塚 卓
おかる:秋山 瑛
現代の勘平:山仁 尚
現代のおかる:工 桃子
石堂:宮村啓斗
薬師寺:本岡直也
定九郎:岡﨑 司
遊女:中川美雪
与市兵衛:山田眞央
おかや:伝田陽美
お才:平木菜子
ヴァリエーション1:加古貴也
ヴァリエーション2:井福俊太郎

振付:モーリス・ベジャール
音楽:黛 敏郎


 ~上演時間~
第1幕 13:00 - 14:10
休憩    20分
第2幕 14:30 - 15:15
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「ザ・カブキ」東京バレエ団(由良之助:柄本弾)

2024年10月12日 | バレエ・ダンス









上演は6年ぶりで、初めて出演するダンサーも多いと思うけど、
気迫ある舞台だった。
踊り続けている柄本さん、水香ちゃんはベジャールの動きがとても自然。
柄本さんは以前よりリーダーシップがマシマシだった。
踊りもキレがある。

水香ちゃんの顔世が由良之助に敵討ちを迫るところ、
「まだか!」という怒りに近いかな。
ここはダンサーによって嘆きだったり、執念だったり、違うよね。
新キャストはどうなるかな。

赤フンから討ち入り、切腹までの盛り上がりは何度も見ても良い。

定九郎は鳥海さん。
飯田さんとは違うタイプで動きが軽やか。新鮮。
安村さんの師直は期待どおり濃い!
イイ!
塩治判官は樋口さんで清廉な雰囲気。
中嶋さん、やはり背が高い。
三雲さん、美しい。

取り急ぎ。


【配役】
由良之助:柄本 弾
直義:中嶋智哉
塩冶判官:樋口祐輝
顔世御前:上野水香
力弥:山下湧吾
高師直:安村圭太
伴内:岡崎隼也
勘平:池本祥真
おかる:沖香菜子
現代の勘平:後藤健太朗
現代のおかる:中沢恵理子
石堂:星野司佐
薬師寺:岡﨑 司
定九郎:鳥海 創
遊女:三雲友里加
与市兵衛:山田眞央
おかや:伝田陽美
お才:政本絵美
ヴァリエーション1:山下湧吾
ヴァリエーション2:生方隆之介

振付:モーリス・ベジャール
音楽:黛 敏郎


 ~上演時間~
第1幕 14:00 - 15:10
休憩    20分
第2幕 15:30 - 16:15
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モーリス・ベジャール・バレエ団2024年日本公演 Bプロ

2024年09月28日 | バレエ・ダンス




「だから踊ろう... !」
振付:ジル・ロマン
音楽:ジョン・ゾーン、シティパーカッション、ボブ・ディラン

ソロ:
ジャスミン・カマロタ
第1アンサンブル:
ソレーヌ・ビュレル、ジャスミン・カマロタ、イ・ミンギョン、キアラ・ポスカ、ユール・ドイチュマン、アントワーヌ・ル・モアル、ヴィト・パンシーニ、大貫真幹、岸本秀雄、クウィンテン・ギリアムズ
バ・ド・カトル:
エリザベット・ロス、ヴァレリア・フランク、ドリアン・ブラウン、イエロニマス・クリヴィツカス
パ・ド・ドゥ:
イ・ミンギョン、大貫真幹
パ・ド・カトル:
ソレーヌ・ビュレル、カテリナ・ケビキナ、ドリアン・ブラウン、オスカー・フレイム
パ・ド・ドゥ:
ジャスミン・カマロタ、アントワーヌ・ル・モアル
パ・ド・シス:
ビアンカ・ストイケチウ、クララ・ボワテ、キアラ・ポスカ、岸本秀雄、アンジェロ・ペルフィド、アレッサンドロ・カヴァッロ
ファイナル:
カンパニー全員

全員出演かな。
「踊る女Sから始まる」と、つい思ってしまう。

ジル作品は以前も思ったけど、
ショーダンス寄りのテイストがあり、
また、最初のカトルなどはベジャールっぽい!と思う部分があり、
私にはほどよいMIXでなかなか楽しかった。


「2人のためのアダージオ」
(「マルロー、あるいは神々の変貌」より抜粋)
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

エリザベット・ロス、ジュリアン・ファヴロー

銃殺される男と死の踊り。
シチュエーションは違っても同じような役割で「若者と死」があるけど、
それがベジャールが作るとこうなのか、と。
死の造形といい、やっぱり凄いし好きだわ。

踊るファヴローを見るのはこれが最後かなあ。


「コンセルト・アン・レ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

カップル:
ソレーヌ・ビュレル、オスカー・シャコン
2人の青年:
ドリアン・ブラウン、エドアルド・ボリアーニ
6人の娘:
クララ・ボワテ、イ・ミンギョン、キアラ・ポスカ、ビアンカ・ストイケチウ、フロリアーヌ・ビジョン、ゴハール・ムコルトチヤン
4人の娘:
ヴァレリア・フランク、キャサリーン・ティエルヘルム、大橋真理、ユール・ドイチュマン

私の中ではフォーメーションを見せるという点ではバランシン系の分類なんだけど、
丸みのあるポーズなどの言語と、古典の技術と合わさり、
唯一無二の世界で、決して亜流にはならないのが素晴らしい。

白い衣装ではなくレモンイエローだった。
こういう配色も独特。


「ボレロ」

振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル

メロディ:エリザベット・ロス
リズム:
アンジェロ・ペルフィド、オスカー・フレイム、イエロニマス・クリヴィツカス、エドアルド・ボリアーニシプリアン・ブヴィエ、ドノヴァーヌ・ヴィクトワール、クウィンテン・ギリアムズ、岸本秀雄、ダニエル・アグアド・ラムサイ、ヴィト・パンシーニ、武岡昂之介、アントワーヌ・ル・モアル、ドリアン・ブラウン、大貫真幹、アンドレア・ルツィ、ジョルト・コヴァッチ、リアム・モリス、アレッサンドロ・カヴァッロ

メロディエリザベット・ロス。
圧倒的ななにかでもなく、物語でもなく、
狂信でも呪術でもない。
でも音楽そのものでも振付をシンプルに伝えるでもない。
なのになぜだか引き込まれる。
ムーブメントは静かで柔らかい。
なんというか、動く御神体、みたいに思った。
なぜだか涙が溢れた。

神、ではなく、
神の魂が入ったなにかが動いているかんじかな。
上手く言えない。
ベジャールの「ボレロ」でイメージするもののどれにも当てはまらない。
冷めているのとは違う。
なんと言い表せばいいのか。

今回も3作品踊っていて、
体力もだけど、切り替えがすごい。


◆上演時間◆
第1部 18:00-19:00
休憩     20分
第2部 19:20-20:05
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東京バレエ団 60周年祝祭ガラ「ダイヤモンド・セレブレーション」

2024年09月01日 | バレエ・ダンス



東京バレエ団 60周年祝祭ガラ「ダイヤモンド・セレブレーション」 

「エチュード」
振付:ハラルド・ランダ―
音楽:カール・チェルニー/編曲:クヌドーゲ・リーサゲル
エトワール:秋山 瑛、宮川新大、池本祥真
白の舞踊手:中川美雪、長谷川琴音


以前見た時はお祭りモードでハイテンションだったような。
今日はそういうテンションは無い、
しかしそれゆえ、とても端正。
細かいところも緻密に詰めている。

秋山さんは美しく風格がある。
ギラギラと圧倒するのではなく、
柔らかな笑顔で場を支配。
ハイテクニックも自然な動き。
これ見よがしが似合う人もいるけれど、
秋山さんの個性で真ん中にいる、それがいい。

宮川さん池本さんが同格で並ぶのも贅沢だな。

パリオペではレパートリーから外れると発表されたときは
歓声が上がったとか。
それだけ体力的に厳しいらしく、
確かに以前東バで見たときは力の限りを尽くし、
みたいな雰囲気の場面もあった。
今日はそれもなく、
ラストに向けてジワジワと確実に盛り上がっていた。
楽しかった!!

カテコでしみじみ見たら、
ソリスト大投入だった。
これだけの駒があるから!
成り立つ!


自分の記録を見直したら、45周年のときも「エチュード」は一番最初で、
マラーホフガラのときは中盤。
最後に上演する方が少ない?
サラファーノフはもっと回っていた気がする。
なんとなく。


「ドリーム・タイム」
振付:イリ・キリアン
音楽:武満徹
沖香菜子、金子仁美、三雲友里加、宮川新大、岡崎隼也


明確にどこがとか言葉にできないんだけど、
とても好きな作品。
動きの美しさとか。
キリアンの動き、好き。

女性の衣装が微妙に色違い。
忘れがちだからメモ。
さきほど大活躍の宮川さんがIN。
雰囲気はガラッと変わっている。


「バクチIII」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:インドの伝統音楽
シャクティ:伝田陽美
シヴァ:柄本 弾


クリーク&ルジが基本な私には、
伝田さんは官能も神々しさも全く足りないんだけど、
伝田さんの個性を活かすならこの作品だよなあ、とも思う。
「私の見たい伝田さん」を堪能する。
弾くんは仁王像みたいでインドの神ではないけど神々しかった。
いままで見た中で一番良かった。


「スプリング・アンド・フォール」よりパ・ド・ドゥ*
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:アントニン・ドヴォルザーク
沖香菜子-秋元康臣


抜粋なのでダンサーは2人のみ。
甘やかなパ・ド・ドゥ。
こちらも、何度見ても面白い。


キリアン、ベジャール、ノイマイヤーを並べられる東バ。
レパートリー豊富。


「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル
上野水香
樋口祐輝、岡崎隼也、
生方隆之介、鳥海 創


生オケ「ボレロ」、
水香ちゃん中心の物語は特になく、
純粋に音の具現化。
音数が増えるとダンサーも増える。
水香ちゃんが音を操っているようで、
オケから音楽を引き出しているように見えた。


カテコは本日のダンサー、
およびユカリューシャはじめスタッフ。


指揮:イーゴリ・ドロノフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団OB


 ~上演時間~
「エチュード」
14:00-14:50
〈休憩 20分〉
ドリームタイム、バクチIII、スプリング・アンド・フォール
〈休憩 15分〉
ボレロ
16:10-16:30

会場内には海外公演ポスターがたくさん。















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子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」金子&池本/東京バレエ団

2024年08月24日 | バレエ・ダンス


プリンシパルひとり入るだけで舞台のグレードが格段に上がる。
プリンシパルは踊りの技術が高い、で終わらず、
観客の集中力を引き出せるんだな。
金子さんは2幕より4幕が輝いていた。
池本さんがサポートすることでこうも違うとは。
踊りも、目を持っていかれる。
次元が違う。
それが、これ見よがしでは全くない。
オーロラ役より前に出ることはない。こ
れを自然にできるのがプリンシパルなんだな。

もちろん、子ねむりは若手の場数踏みの実践だから、
プリンシパル以外が出るのも正しい。
まして最近本公演が作られたのだから、
こういうときこそ若手を使って欲しい。
そしてプリンシパルとは、を間近で学ぶのも正しい。

そんなわけで、金子さんも
池本さんと君で踊るところは晴らしかった。

カタラビュットは岡崎さん。
手慣れた語りと動き。

舞台転換がスムーズ。
昔はパノラマの幕が引っかかったりしてたよね。
衣装もだいぶコンセプトがはっきりしたよね。
王子の国カラーを出すとか、
妖精ちゃんは単純に色違いとか。

そうそう、カラボスが来たときに
オーロラを守る妖精ちゃん達がけなげ。
リラが来たらホッとした笑顔で。


久しぶりのマチソワで疲れたけど、
いろいろ見れて面白かった。


【配役】
オーロラ姫:金子仁美
デジレ王子:池本祥真

リラの精:榊優美枝
カラボス:政本絵美
カタラビュット(式典長):岡崎隼也
王さま:中嶋智哉
王妃さま:大坪優花

【 プロローグ・第1幕】
優しさの精:瓜生遥花
やんちゃの精:池戸詩織
気前よさの精:本村明日香
のんきの精:前川琴音
度胸の精:長岡佑奈

4人の王子:岡﨑 司、後藤健太朗、本岡直也、陶山 湘
オーロラの友人:富田紗永、鈴木香厘、米澤一葉、居川愛梨

【 第2幕】
フロリナ王女と青い鳥:長岡佑奈-加古貴也
白い猫と長靴をはいた猫:本岡明日香-海田一成
赤ずきんとおおかみ:前川琴音-山田眞央
シンデレラとフォーチュン王子:富田紗永-本岡直也
白雪姫:米澤一葉

協力:東京バレエ学校

原振付:マリウス・プティパ
改訂振付:飯田宗孝 他
演出:立川好治
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
装置・衣裳:永井郁子

 ~上演時間~
第1幕 15:00 - 15:50
休憩    15分
第2幕 16:05 - 16:50
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子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」足立&南江/東京バレエ団

2024年08月24日 | バレエ・ダンス


足立さんは可愛らしくピンクのチュチュが良く似合う。
ただ華や求心力に欠ける。
「かぐや姫」で全幕主演の経験があっても、
オーロラは別なんだな。
ローズアダージオも揺るぎないんだけど、
それによって表すものはない、みたいな。

大塚さんの代役の南江さんは落ち着いた踊り。
腕が少し長めなのかな。それもあり立ち姿は優美。
手足も綺麗に伸び、育ちの良さそうな雰囲気で、
御伽噺の王子様らしい。
ペース配分もバッチリだった。
気負いすぎるとこの尺でも
終盤明らかに体力消耗過ぎな時があるよね。
ファーストアーティストなんだね。
私の観劇録の発出は2018年白鳥のスペインだ。

榊さんのリラはキラキラ!
白鳥主演を経て、物語を引っ張る力がついた。

加藤さんカラボスは背を向けているだけで怖い。
もう少しインパクトがあっていいかな。

カタラビュットの山田さんは、
うーん、台詞まわし自体は良いけど、
もうちょい客席を巻き込めれれば。

妖精ちゃん達をはじめ、ソリストがフレッシュ。
本公演がきちんとあるからこその子ねむりよね。

リラも午前は代役だったのね。
ボールが客席に入るアクシデントあり。

【主な配役】
オーロラ姫:足立真里亜
デジレ王子:南江祐生

リラの精:榊優美枝
カラボス:加藤くるみ
カタラビュット(式典長):山田眞央
王さま:山下諒太朗
王妃さま:居川愛梨

【 プロローグ・第1幕】
優しさの精:相澤 圭
やんちゃの精:鈴木香厘
気前よさの精:栗芝みなみ
のんきの精:岸本 花
度胸の精:佐藤瑞来

4人の王子:鳥海 創、後藤健太朗、中嶋智哉、星野司佐
オーロラの友人:長岡佑奈、瓜生遥花、米澤一葉、五十嵐玲奈

【 第2幕】
フロリナ王女と青い鳥:池戸詩織-山下湧吾
白い猫と長靴をはいた猫:瓜生遥花-後藤健太朗
赤ずきんとおおかみ:相澤 圭-芹澤 創
シンデレラとフォーチュン王子:富田翔子-中嶋智哉
白雪姫:大坪優花

協力:東京バレエ学校

原振付:マリウス・プティパ
改訂振付:飯田宗孝 他
演出:立川好治
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
装置・衣裳:永井郁子

 ~上演時間~
第1幕 11:30 - 12:20
休憩    15分
第2幕 12:35 - 13:20
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第17回 〈世界バレエフェスティバル〉ガラ

2024年08月12日 | バレエ・ダンス


― 第1部 ―
「眠れる森の美女」より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
マリアネラ・ヌニュス(英国ロイヤル・バレエ団)
ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ団)

美!
キラキラ!
端正で王道古典。
ヌニェスがすごいことをしているんだけど、
ふわっと音楽に綺麗に乗っていて、
逸脱を全く感じない。
すごい。


「コンセルト・アン・レ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
大橋真理(モーリス・ベジャール・バレエ団)
アレッサンドロ・カヴァッロ(モーリス・ベジャール・バレエ団)

ベジャールらしい動きがたくさん。
好き。


「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤスミン・ナグディ(英国ロイヤル・バレエ団)
リース・クラーク(英国ロイヤル・バレエ団)

Bプロ組が初恋の初々しさなら、
こちらは恋の情熱。
同じ振付でも違うのが面白い。


「アダージェット」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:グスタフ・マーラー
シルヴィア・アッツォーニ(ハンブルク・バレエ団)
アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ団)

ノイマイヤーだけど、ABプロと似たようなテイスト。
他になにか。
でも3作品の中では一番ドラマがありエモーショナル。


「シルヴィア」
振付:リセット・ダルソンヴァル
音楽:レオ・ドリーブ
オニール八菜(パリ・オペラ座バレエ団)
ジェルマン・ルーヴェ(パリ・オペラ座バレエ団)

神話版の方。
オニールがバランスを崩しかけ会場中が動揺。
しかしオニールは落ち着いて続ける。
さすが。
派手な作品ではないけど、香気が漂う。
パリオペらしい。


― 第2部 ―
「スプリング・アンド・フォール」より
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:アントニン・ドヴォルザーク
菅井円加(ハンブルク・バレエ団)
アサクサンドル・トルーシュ(ハンブルク・バレエ団)

本場のスプリングフォール!
トルーシュの粘りのある動きが良い。
菅井さんはキリッとした大人の女性。
東バだと少女なことが多いよね。


「ブレルとバルバラ」
振付:モーリス・ベジャール
音楽:ジャック・ブレル、バルバラ
ジル・ロマン
小林十市(モーリス・ベジャール・バレエ団)

正統なベジャール。
ベジャールの息遣いを感じる。


「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー
音楽:アドルフ・アダン
ドロテ・ジルベール(パリ・オペラ座バレエ団)
ユーゴ・マルシャン(パリ・オペラ座バレエ団)

こういうジゼルが見たかったの!
理想にドンピシャ!
ガラなのに、とても幽幻。
人外。
ひゃー!


「悪夢」
振付:マルコ・ゲッケ
音楽:キース・ジャレット、レディー・ガガ
マッケンジー・ブラウン(シュツットガルト・バレエ団)
ガブリエル・フィゲレド(シュツットガルト・バレエ団)

ゲッゲの振付はいつも震えて、
もう新しさはあまり感じられないけど、
ダンサーの身体を使うのは上手いなあ、
と、やっぱり思う。


「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ(マリインスキー・バレエ)
マルセロ・ゴメス(ドレスデン・バレエ)

ヴィシの脚の入れ墨はなかったかな。

全幕だとAプロ組が正解なんだけど、
ヴィシだと肉欲から逃れられない「業」のようなものを感じる。
先入観なんだろうけど。
男を決して離さない女。


「海賊
振付:マリウス・プティパ
音楽:リッカルド・ドリゴ
永久メイ(マリインスキー・バレエ)
キム・キミン(マリインスキー・バレエ)

キムの技術と華とスター性に、
永久さんが少し足りてない印象。
キムは、さすが!の一言。
細かいデザインは違うと思うけど、
永久さんのチュチュはアルティナイと同じ。
キーロフだ。


― 第3部 ―
「カジミールの色」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ
音楽:ドミトリー・ショスタコーヴィチ
エリサ・バデネス(シュツットガルト・バレエ団)
フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ団)

こういう衣装でこういう身体能力を見せる作品は
私の中でまとめて一つのカテゴリー。
僅差がわかればもっと楽しめるんだろうな。
ヴィシ&ヴァロージャなど何組かで見てるけど、
へぇー、以外の感想が湧きにくい作品。
2人の踊りは良かった。


「レ・ブルジョワ」
振付:ベン・ファン・コーウェンベルグ
音楽:ジャック・ブレル
ダニール・シムキン

シムキンのソロで彼の良さを活かすなら、
それこそ「ゴパック」とかもあるだろうけど、
シムキン父の得意演目らしいので、
ここで踊るのは仕方がないか。
踊り自体は素晴らしいんだけど、
ビジュアルが高校生なんだよなあ。


「シンデレラ」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
サラ・ラム(英国ロイヤル・バレエ団)
ウィリアム・ブレイスウェル(英国ロイヤル・バレエ団)

英国ロイヤル組でアシュトン!
正解!
足捌きを含めた独特の動きが流麗。
ハッピーエンドのキラキラ感。
うっとり。


「作品100~モーリスのために」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:サイモン&ガーファンクル
ロベルト・ボッレ(ミラノ・スカラ座バレエ団)
アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ団)

「先輩と僕」的な作品。
慕う後輩、可愛い。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ(ボリショイ・バレエ)
ヴラディスラフ・ラントラートフ(ボリショイ・バレエ)

いまの年齢のマーシャに32回転?
やはり無いよね。
しかし!
32回転の音楽開始からずっとピケターンで、
ラントラートフのコーダの回転中も含め
舞台を1周半ぐらい回ってた。
さすがガラのトリなのだ。
ラントラートフもくっきりしたジャンプなど、
やり過ぎず盛り上げる。

カテコで2人がオケを讃える。
なぜならオケがこのあと中途半端に去るから。

指揮: ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:菊池洋子(「ル・パルク」、「カジミールの色」)


◆上演時間◆
第1部 14:00~15:10
休憩     20分
第2部 15:30~16:40
休憩     20分
第3部 17:00~17:45



いつものようにフィナーレの演奏が途中で止まり、
オケ退場。
NBSの方が準備ができるまで場つなぎ。
ファニーガラは第2回に男性ダンサーが「パ・ド・カトル」を
踊ったのが始まり。
そのときは「バレエに対する冒涜」との声もあったとか。
それがいまでも続いている。
バレフェスの伝統。
のような話から。開幕。



― 第4部 ―
「ラ・バヤデール」特別版
総演出:マルセロ・ゴメス
監修:オルガ・エヴレイノフ

ニキヤ(神殿の舞姫):マルセロ・ゴメス、キム・キミン
ソロル(戦士):ロベルト・ボッレ
ガムザッティ(ラジャの娘):ダニール・シムキン
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):シルヴィア・アッツォーニ
ハイ・ブラーミン(大僧正):マリーヤ・アレクサンドロワ
ラジャ(国王):ヤスミン・ナグディ
アヤ(ガムザッティの召使):ドロテ・ジルベール

「影の王国」
ヴァリエーション:ガブリエル・フィゲレド
ブロンズ像:マッケンジー・ブラウン、エリサ・バデネス

(ここまで公式発表)

(以下は推測、間違っていたらごめんなさい)
虎担ぎ:ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
虎娘(ほぼラムちゃん):永久メイ、オニール八菜
ジャンペ:
 ユーゴ・マルシャン
 フリーデマン・フォーゲル(バクチメイク)
 アレクサンドル・リアブコ
 ジェルマン・ルーヴェ(オレンジのカツラ??)
 ウィリアム・ブレイスウェル
影の王国 群舞:
 マリアネラ・ヌニュス、ワディム・ムンタギロフ
 アレッサンドロ・カヴァッロ、リース・クラーク、
 サラ・ラム、ヴラディスラフ・ラントラートフ
交通整理:アサクサンドル・トルーシュ
司会:小林十市

「ボレロ」
メロディ(分担):
 ロベルト・ボッレ
 フリーデマン・フォーゲル
 ディアナ・ヴィシニョーワ
 ドロテ・ジルベール
 ユーゴ・マルシャン
 ジェルマン・ルーヴェ
 大橋真里
リズム:アレッサンドロ・カヴァッロ、小林十市
タイムキーパー:ジル・ロマン


お待ちかねのファニーガラ。
主筋はバヤデール。
総演出ゴメス、監修オルガ先生。
なんと!
衣装の一部はスカラ座レンタル版。
許可したスカラ座、太っ腹!
ありがとうございます!

虎を持つのはマエストロ2人。
苦行僧、虎娘(ほぼラムちゃん)、大僧正などが出て、
ゴメスとボッレの踊り。

ジャンペは男性陣。

ガムザvsのニキヤはキム。
肖像画のソロルはボッレ。
スマホを持つ侍女のドロテが写メしたり。

幻影の坂。
なんと、オルガ先生の指導!
交通整理はをしていた男性はトルーシュらしい。
シャンペ組や、役付きでは無いダンサー達によるパンシェ。
バリエーションは2番目のだっけか。
フィゲレドの素晴らしいポアント。

幕が一度閉まる。
次の場面はボレロ!
ジルを含めベジャールのボレロを数人が交代で踊る。
みんな「ボレロ」を踊るのを許可されているダンサー。
ジルが権利も持っているらしいので(不確かですみません)
正式認可のコーナーです。
赤い台は1人乗るのが限界の、ほぼちゃぶ台。
こんなにいろんな人のボレロが見られるとは!
特にドロテとヴィシ!
ありがとうBBL!

そしてまた場面は変わり。
ブロンズアイドル選手権。
アメリカ代表マッケンジー(タップダンス)、
スペイン代表バデネス(闘牛)、
日本代表菅井さん(男性並みのジャンプ)。
司会は十市くん。
流石の口跡。台詞が明瞭。
金メダルは菅井さんでした。

で、終わりだったかな?

カテコはファニーのままの人と演目衣装の人と。
恒例の手ぬぐい撒き。
ドロテとヴィシのお子様も登場。

カテコは短め。
終演アナウンスはだいたい18時半。


眠れる森の美女、中国語は「睡美人」なのね。
まあ「Sleeping Beauty」だからほぼ直訳か。
日本語の方が凝っているのか。

韓国からも来ている人が多いのかな、よくぞ外国まで、
と思ったけど、サンクトペテルブルクよりは近いよね。
コメント
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