津軽地方の人々にとって「岩木山」はかけがえのないシンボルであり、古くから「お岩木やま」とか「お岩木様」と慣れ親しまれてきました。
今年4月中旬に、長年憧れていた岩木山のスキー登山に、スキークラブ仲間15名と行きました。
この時は、豪雪のため八合目までのスカイラインが開通せず、麓からの登山を余儀なくされました。
しかし、メンバーの足並みが揃わず、八合目手前までしか達せず退却せざるを得ませんでした。
JR4日間乗り放題で13,000円と、格安な「大人の休日倶楽部パス」が発売されたので、これを利用して、
6月18~20日にかけて岩木山登頂を思い立ちました。
当初は、百沢コースを5時間掛けて登る計画していましたが、途中から家内が割り込んで来た為、止むを得ず
(内心は渡りに舟でしたが!)バスとリフトで九合目まで行き、頂上まで30分で登る楽々登山に変更しました。
台風4号が近付く前の穏やかな天候に恵まれた登山でした。下山してホテルの風呂に浸かっていた頃、雨が
降り出してきました。さすが、晴れ男の面目躍如でした!
朝の岩木山 (百沢温泉バス停付近より)
太宰 治は「弘前から見るといかにも重くどっしりしていて、岩木山はやはり弘前のものかと思う一方、
また津軽平野の金木、五所川原、木造あたりから眺めた岩木山の端正で華奢な姿も忘れられなかった」と書いています。
私も太宰と同じく、金木から眺めた岩木山が忘れられません。
スカイライン八合目駐車場 九合目まで行くリフト乗り場 歩くと30分以上掛ります。
九合目(リフト終点)からの岩木山頂 九合目から徒歩10分の鳳鳴ヒュッテ
百沢コース上部の残雪 鳳鳴ヒュッテから頂上までは、急傾斜の登りが続く
リフト終点から、ゆっくり登って40分で山頂に到着。スキーでの登頂とはなりませんでしたが、長年の夢が叶いました。
登山歴58年にして、「私の日本百名山」はやっと66座目の踏破になりました。
深田久弥氏の名著「日本百名山」は、1964年に発行されましたが、その頃までに50座位は既に登頂していました。
しかし、昭和40年代に入った途端、子供の誕生や仕事などで山行きのペースが落ちてしまいました。
定年後は暇は出来たのですが、体力・気力そして金力も無くなったので、最早 百名山全山踏破は絶望的です。
頂上にある岩木山神社奥宮 山頂からの降り 下に見える広場は八合目駐車場
九合目まで降って来たら、ガスが沸き始め、瞬く間に山頂は霧に包まれてしまいました。
八合目ターミナル 休憩所やトイレが完備しています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます