9/19~週は、リスク回避色が強まり円高圧力の中、特にユーロに対し
円高進行が見られました。米欧の問題が、株安・商品安へと波及しており、
週末のEU財務相会合でも協調論は述べても、具体策は発表されず、肩
透かしを食った格好です。
また、FOMCでFRBは、長期金利の低下を狙い、短期国債を一部処分し
長期国債の保有比率を上げる「オペレーション・ツイスト」と呼ばれる追加
緩和策を決定しましたが、景気見通しの下振れリスクがあり、9/22に
かけ、NY市場は大幅下落となりました。
ただ、週末のNY市場は、自律反発の買いが入り、下げ止まりを見せました。
結局、日経平均は、1週間で約304円下落(↓3.43%)し、8560円の
連休前の終値でした。
9月最終週(9/26~9/30)の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
ギリシャのデフォルトリスクは、織り込まれている状況とはいえ、収束に
向かうまで、投資マインドの向上が厳しい状況となっています。
ただ、東証1部のPBRは1倍割れの状態となっており、割安感があるので
下値は限定的で、底堅さに期待したいところ。
9/27が9月末配当権利取りの最終日で、この後、月末にかけ下落するか
上昇するかで、10月相場のトレンドが見れるかもしれません。
9/28配当落ちで、過去 下落傾向があるが、9月末にかけ、持ち直す様
なら、10月に期待も出てきます。
9月最終週(9/26~9/30)の日経平均レンジは、8350円~8750円
程度を想定しています。
1.9月最終週(9/26~9/30)主なイベントと予定
9/26
日本 ライトオン、壱番屋、タキヒョー 各決算
米 8月新築住宅販売件数
米 8月シカゴ連銀全米活動指数
米 ラスキンFRB理事、講演
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
NZ 8月貿易収支
独 9月Ifo景況感指数
世 G20労働相会合(~9/27、パリ)
世 世界道路会議(~9/30、メキシコ)
9/27
日本 株式分割、配当、優待9月末割当の権利付 最終日
日本 ニトリHD、ハニーズ、鈴丹など決算発表
日本 経産省、100円ライター規制実施
米 7月S&Pケースシラー住宅価格
米 9月消費者信頼感指数
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 国債入札 2年債(350億ドル)
独 10月GFK消費者信頼感調査
9/28
日本 西松屋、マルヤ、セキチューなど決算
米 8月耐久財受注
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 国債入札 5年債(350億ドル)
仏 第2四半期実質GDP確報値
9/29
日本 イオンモール、しまむら、日本化薬など決算
米 第2四半期実質GDP確報値
米 8月中古住宅販売成約指数
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 国債入札 7年債(290億ドル)
独 9月失業者数・失業率
独 下院でギリシャ支援とEFSF機能拡充に関する議会採決
9/30
日本 8月全国消費者物価指数
日本 8月完全失業率、有効求人倍率
日本 家計調査
日本 8月鉱工業生産指数
日本 8月自動車生産台数
日本 8月住宅着工件数
日本 臨時国会会期末
米 8月個人所得・支出
米 8月PCEコアデフレータ
米 国債償還 2年債(437億ドル)
5年債(175億ドル)
中国 9月PMI製造業
10/1
日本 環境税導入(3年かけて、石油石炭税を50%増税)
日本 リコー、ペンタックス事業の新会社を完全子会社化
日本 日立、三菱電、三菱重工による「日立三菱水力」営業開始
日本 KDDI,auスマートフォンに対し、データ通信速度制限開始
日本 雪印メグミルク、バター/チーズなど9品目値上げ
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/23)
この日はドル円の好調な動きは目立った。76円台前半でNY時間に入り堅調な
動きが続いた。きょうの市場は懸念が一服しドル買いは緩んでいたものの、
特に欧州に対する懸念が後退した訳でもない。ドルの下値を攻めようという
動きも無く、円買いも一服していたことから、ほどよいバランスの中でドル
円は上昇したようだ。
もみ合う動きが続いていたが、ドル円の上昇を予想する向きも増えつつある。
上値レジスタンスを確認すると、10日線が76.60付近、21日線が76.85付近に
本日は来ていた。きょうは10日線は突破し、一時21日線まで到達している。
この水準を突破すれば、次は77.00/10水準。そして、77.50より上からは売り
圧力が強まってきそうだが、目先のターゲットとしては9/9高値77.85となる。
きょうは跳ね返されたが、来週以降の動きにやや期待感が出てきている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124017
米国債利回り
2年債 0.214(+0.017)
10年債 1.826(+0.108)
30年債 2.896(+0.098)
期待インフレ率 1.754(+0.040)
*期待インフレ率は10年債で算出
23日のNY債券市場、利回りは上昇している。序盤は10年債利回りが過去
最低水準に低下するなど、逃避的な動きも見られたが、株価が底堅く推移する
など、リスク回避的な雰囲気も一服していたことから、利回りも反転している。
来週は990億ドルの入札を控えていることも、利回りを上昇させた。
10年債は一時1.67%台まで低下後、一時1.84%台まで上昇している。2年債も
上昇した。
2-10年債の利回り格差は+161(前日+151)とイールドカーブはフラット化が
緩んだ。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124014
3.NY株式市場結果(9/23)
NY株式23日
ダウ平均 10771.48(+37.65 +0.35%)
S&P500 1136.43( +6.87 +0.61%)
ナスダック 2483.23(+27.56 +1.12%)
CME日経平均 8455 (大証比:-35 -0.42%)
出来高(億株)
NYSE 12.30
ナスダック 19.85
23日のNY株式市場は小反発。この日の市場は全体的にリスク回避の動きが
一服していた。
要因としてはG20が緊急声明を発表したことや、ECBが1年物の流動性供給オペの
復活を検討していることが報じられたことなどが挙げられる。G20緊急声明では、
世界経済が直面する新たな課題に対処するため、力強く協調し国際的に対応する
ことを確約と述べていた。しかし、主因としては直近の急落で、値ごろ感からの
買戻しが入ったいったところだろう。
ただ、上値は重く、ダウ平均は前日終値を挟んでの一進一退が続いていた。
ダウ採用銘柄ではバンカメやJPモルガンといった金融株が上昇している。
上記のECBへの観測で欧州市場で仏銀株が買い戻されいたことがサポートと
なった。その他、インテルやシスコといったハイテク株も買われている。反面、
デュポンやHPは続落。その他、商品市場で金が急落しており、ニューモントや
バリックゴールドといった産金株が下落している。
個別に農業関連のモザイクが商いを伴って下落。売買代金は1位となっている。
決算が予想に届かなかったことを嫌気している。S&P500株価指数の採用銘柄に
決まったことで、インデックスファンドや裁定業者の実需も想定される中、
売買が活発となった面も。
ナスダックは1%超上昇。前日急落したハイテク株は反動もあって買い戻しが
膨らんでいる。マイクロソフトが変わらずだった他は、アップル、インテル、
オラクルなど主力ハイテク株は揃って上昇している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124010
4.NY市場、原油先物11月限、金先物12月限 各結果(9/23)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=79.85(-0.66 -0.82%)
23日のNY原油先物相場は3日続落。77ドル台に急落してNY時間に入って来た
が、この日の市場はリスク回避の動きが一服しており、NY株式市場も下げ一服と
なっていたことから、原油も買い戻しが入っている。
11月限は一時80ドル台を回復する場面も見られたが、戻り売りもきつく、結局、
79ドル台で通常取引を終えた。
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1639.80(-101.90 -5.85%)
23日のNY金先物相場は急落し、3日続落となった。12月限の下げ幅は100ドル
を超え1700ドルを大きく割り込んでいる。このところの各市場の急落で、損失を
抱えた投資家による穴埋めや追証からの利益確定売りが加速した。
12月限は25日線を下放れる動きを見せ、一気に100日線まで到達している。
テクニカル的にも売りが売りを呼んだ格好となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=124006
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