2/22週の日経平均は、週間ベースで今年初の続伸となりました。原油先物、
為替市場の動向に振らされる展開でしたが、週末に開催されるG20への関心
高まる中、金融安定化への動きも出てくるのでは、との思惑から為替の円高が
一服し110円台へ向うより115円への修正期待もあり、上昇しました。
結局、日経平均は、週間で221円上昇し16188円の大引けでした。
3月第1週(2/29~3/4)の主なイベントと予定は、下記1の通りです。
週末のNY市場、原油安を受けて小幅下落していますが、経済指標は堅調。
3月利上げも皆無でない雲行きが、為替の円高是正を誘い、ドル/円114円
弱となっており、為替がこの水準なら日本株に追い風。
また、G20を受けた各マーケットの反応がどう出るか興味あるところです。
主な経済指標は、国内で、3/1の日本版雇用統計に注目です。
米で3/1のISM製造業景況指数、3/2ADP雇用統計、ベージュブック
3/3のISM非製造業景況指数、3/4の雇用統計に注目。
また、中国で3/1の2月製造業PMIもポイントです。
チャート上で、煮詰まり感も出てきており、16500円所を抜ければ、大台
17000円に向けたリバウンドの芽も出てきます。
大型株も底堅く、中・小型の出直りが鮮明になれば、マインドも好転。期末の
配当取りを目指した動きも出てくるように思います。
日経平均、3月第1週(2/29~3/4)レンジは、16000円~16700円
程度を想定しています。
1.3月第1週(2/29~3/4)主なイベントと予定
2/29
日本 1月鉱工業生産
日本 パーク24 決算
米 1月中古住宅販売成約指数
米 2月シカゴ購買部協会景気指数
米 国債償還 2年債(320億ドル)
5年債(369億ドル)
米 ワークデイ、3Dシステムズ
EU 2月ユーロ圏消費者物価指数
3/1
日本 1月有効求人倍率
日本 1月完全失業率
日本 1月家計調査
日本 10~12月法人企業統計
日本 伊藤園 決算
米 2月自動車販売
米 2月ISM製造業景況指数
米 大統領選、スーパーチューズデー
中国 2月製造業PMI
豪 中銀政策金利
英 バークレイズ 決算
EU ユーロ圏1月失業率
3/2
日本 バリューゴルフ 新規上場
日本 ロックフィールド 決算
米 1月新築住宅販売件数
米 2月ADP雇用者数
米 地区連銀経済報告(ベージュブック)
米 コストコ 決算
豪 第4四半期GDP
3/3
日本 中本パックス 新規上場
日本 くらコーポ 決算
日本 総務省、携帯電話料金見直し案 意見公募期限
米 1月耐久財受注
米 2月ISM非製造業景況指数
米 新規失業保険申請件数(~2/27までの週)
米 エネルギー省 週間在庫統計
中国 人民政治協商会議、開幕
EU 1月ユーロ圏小売売上高
3/4
日本 ヨシムラフード、新規上場
日本 鳥貴族 決算
米 2月雇用統計
米 1月貿易収支
3/5
中国 人民政治協商会議、閉幕
2.NY市場、為替/債券 各結果(2/26)
今日のNY市場はドル買いが優勢となり、ドル円は114円付近まで上昇し、ユーロ
ドルは1.09台前半まで下落している。
この日発表になった米GDP改定値が予想外の上方修正となったことがドル買いを
誘発している。上海で始まっているG20の協議の行方を見守りながら市場はリス
ク回避の雰囲気を一服させている。そのような中きょうの米GDPの上方修正は
ドル買戻しの良いきっかけとなったようだ。
しかし、上方修正の詳細を見ると、在庫投資と純輸出が寄与しており、そのほとん
どは在庫投資となっている。一方でGDP7割を占める個人消費は2.0%増、設備
投資は1.9%減にそれぞれ下方修正されており、市場の反応ほどポジティブとも思
われない。
ドル円は114円手前まで上昇。10日線を上回ってきていおり、このままリバウンド
相場に入れるか注目の展開となってきた。G20を通過して115円を回復できるか
が、まずは第1関門となろう。
21日線やフィボナッチ38.2%戻しの水準もその付近に控えている。
ユーロドルは売りが加速し1.09台前半まで下落。100日線を割り込んでおり、1.10
から下放れする展開が強まり出している。10日線と21日線のデットクロスが示現
しているものの、前日は下値追いに不安感が見られていたが、きょうは下値追いの
気配も出ている。目先は1.08台が下値目標といったところだろう。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=301052
米国債利回り
2年債 0.789(+0.063)
10年債 1.759(+0.043)
30年債 2.636(+0.042)
期待インフレ率 1.424(+0.026)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは上昇。この日の米GDP改定値が予想外の上方修正
になったことが利回りを押し上げた。原油や米株は利益確定売りに押されたものの
利回りは上昇している。
政策金利に敏感な2年債は一時0.8%台まで上昇し、10年債は一時1.78%台まで
上昇。
ただ、2-10年債の利回り格差は+97(前日+98)と縮小が続いている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=301051
3.NY株式市場 結果(2/26)
NY株式26日
ダウ平均 16639.97(-57.32 -0.34%)
S&P500 1948.05( -3.65 -0.19%)
ナスダック 4590.47( +8.27 +0.18%)
CME日経平均 16320 (大証比:+60 +0.37%)
今日のNY株式市場は反落。この日発表になった米GDP改定値が予想外の上方
修正となったことから買い先行で始まった。為替市場でドル高が優勢となった事も
サポートしたが、ほぼ寄り付き高値で、買い一巡後は戻りに押される展開が続いて
いる。
この日発表のインフレ指標も予想を上回っていたが、好調な指標が逆に米利上げ
に結びついた面もあったようだ。
ダウ採用銘柄ではコカコーラやウォルマート、IBMが下落。一方、ゴールドマン
JPモルガンといった金融株の上昇は続いてる。
ハネウェルが正式にユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)に対して1株108ドル
での統合案を提示した。約900億ドル規模となる。ただ、UTX側はこの案を著しく
過小評価しているとして、拒否する姿勢を示している。
両社株ともきょうは下落している。
百貨店のJCペニーが大幅高。11~1月期決算を発表しており調整後1株利益は0.39
ドルと予想を上回った。年末商戦が好調だった。また、2016年通期の見通しも赤字
予想に対して黒字の予想を示している。米百貨店業界は苦戦が伝えられる中で、
きょうの決算は心強い内容となったようだ。アナリストの投資判断引き上げも相次
いでいた。
ナスダックは小幅続伸。アップルやマイクロソフトが堅調。
4.NY市場、原油先物4月限/金先物4月限 各結果(2/26)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=32.78(-0.29 -0.88%)
ブレント先物4 月限(ICE)(終値)
1バレル=35.10(-0.19 -0.54%)
ブレント-WTI 2.32(前日2.22)
今日のNY原油先物相場は反落。上に往って来いの展開となった。序盤は市場の
落ち着きから買い戻しが先行し、4月限は一時34ドル台半ばまで上昇する場面が
見られた。米GDP改定値が上方修正になったこともサポートした。
ただ、その後は35ドルの大台を前に利益確定売りが強まっている。ガソリンが下落
したことも圧迫し、4月限は32ドル台に戻す動きとなった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=301045
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1220.40(-18.40 -1.49%)
今日のNY金先物相場は反落。この日発表の米GDP改定値が予想外に上方修正に
なったことで、米経済の先行き不安感が和らいだ。
金への逃避買いが一服しており、4月限は一時1210ドル付近まで下落している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=301046
☆各1クリック応援の協力を お願いします。☆
にほんブログ村
株式投資ランキング