12月第3週の日経平均は、4週ぶりの下落となった。米中貿易交渉の第1段合意や
英総選挙で保守党の圧勝となり、不安要因が後退して週初は上昇したものの、先週末
SQ通過や外資を中心とした参加者が、クリスマス休暇に入る事から、商いは膨れず
リバランス中心の売買の中、IPOラッシュも重なり、個人の換金売りも散見された。
そんな中、中・小型株で物色される銘柄群があった。
結局、日経平均は、週間で206円下落(↓0.86%)の23816円でした。
さて、12月第4週(12/23~12/27)の主なイベントと予定は下記の通り。
週末のNY市場は、最高値更新が続いている。クリスマス休暇を前に新規の手掛かり
材料はないが、来年の第1段階の米中合意の署名と共に、景気に対する楽観的な見方
もあり、リスクオンが高まった状態。
これを受け、週初の日経平均も上昇してのスタートになりそうである。その後、閑散
に売りなし商状となるか、注目されます。
米国の主要3指数が過去最高値を更新する中、日本株の出遅れあり、外部リスク後退
方向性が見えてきた事で、円安が進行してリスクオンになる条件が、整ってきてます。
また、個人の中・小型株の物色に加え、IPOラッシュがピークを過ぎ、個人の需給
改善される中、師走ラリーへ年初来高値更新を目指す展開を期待したい。
日経平均、12月第4週(12/23~12/27)レンジは、23700円 ~
24250円程度を想定しています。
1.12月第4週(12/23~3/27)主な予定とイベント
12/23
日本 日中首脳会談
日本 大光、あさひ 各決算
日本 Grobal bridge HD IPO
米 11月新築住宅販売件数
米 国債入札 2年債(400億ドル)
12/24
日本 日銀金融政策決定会合議事録(10/30、31日開催分)
日本 ピックルス、ストライク、しまむら 各決
米 クリスマスイヴのため 短縮取引
米 国債入札 5年債(410億ドル)
独 クリスマスイヴのため 短縮取引
仏 クリスマスイヴのため 短縮取引
英 クリスマスイヴのため 短縮取引
12/25
日本 11月企業向けサービス価格指数
日本 象印、壱番屋、パルコ 各決算
日本 AIinside、WDBココ 各IPO
米 クリスマスのため 休場
独 クリスマスのため 休場
仏 クリスマスのため 休場
英 クリスマスのため 休場
12/26
日本 年内受け渡し最終売買日
日本 ミタチ、ハイデ日高、Jフロント、ニイタカ、WNIウエザー、瑞光、スギHD、
日本 オークワ、高島屋、タキヒョー 各決算
日本 黒田日銀総裁、経団連審議会で講演
日本 スポーツフィールド IPO
米 国債入札 7年債(320億ドル)
独 ボクシングデーのため 休場
仏 ボクシングデーのため 休場
英 ボクシングデーのため 休場
12/27
日本 11月有効求人倍率
日本 11月完全失業率
日本 12月都区部消費者物価
日本 11月鉱工業生産速報
日本 日銀金融政策決定会合の「主な意見」(12/18、19開催分)
、日本 アダストリア、ハローズ、DCM、パイプドHD、ヒマラヤ、タカキュー、ケーヨー
ニトリHD、北恵 各決算
中国 11月工業利益
EU ECB経済報告
2.NY株式市場 為替/債券 各結果(12/20)
今日のNY為替市場はドル買いが優勢となり、ドル円は109円台半ばに戻して
いる。特段の買い材料は見当たらなかったものの、米株式市場が最高値更新を続
けていることもあり、買い戻しが出ている模様。
前日は米経済指標が弱い内容だったことをきっかけに売りが強まり、109円台
前半まで下落していた。上値の重さに業を煮やした短期筋の売りと見られるが、
109円台前半の水準が固かった事から、今度は買い戻しに動いたと見られる。
この日の11月のPCEデフレータが前年比で1.5%を下回らなかったこも買い
戻しを誘ったものと思われる。PCEデフレータはFRBがインフレの参考指標と
している消費者物価ではあるが、ここ数ヵ月下げ止まってはいるものの、1.5%
付近から、目標である2%に向かって再浮上する動きまでは見られていない。
このような状況下で、1.5%を下回るようだと、低インフレへの懸念が再燃する。
FRBは現在、追加利下げについては静観姿勢を強調している。ただ、PCEデフ
レータが1%を目指す動きが出るようだと、意識が変わる可能性もある。
ユーロドルは戻り売りが強まり1.10ドル台に下落。1.11ドル台の上値抵抗
が強く、見切り売りが出ていたようで、ストップを巻き込んで21日線まで下落して
いる。ユーロドルは200日線で上値を止められ、今週に入って下放れの動きが見ら
れている。下値警戒感が徐々に強まる中、短期筋の見切り売りが出ている模様。
ユーロ圏経済に対する不透明感も根強い中、来年もユーロドルは軟調との見方も少な
くない。
ただ、一部からはドイツを始めとしたユーロ圏各国の財政刺激策への期待もあり、
その場合、ユーロは本格的な反転を見せるとも見解も出ているようだ。ECBも弾が
付きつつあり、これ以上利下げを続けられないことは明らかだとしている。
ポンドは上に往って来いの展開。ポンドドルは一時1.3080ドル近辺まで買い
戻されたものの、終盤になって1.30ドルを再び割り込んでいる。前日のポンド
ドルは一時1.30ドルを割り込んだが、一旦達成感が出たのかもしれない。
しかし、上値は依然として重いようだ。
今日は英下院で、ジョンソン首相が10月にEUと合意した離脱協定案を358対
234の賛成多数で可決し、来年1月31日のEU離脱に向けて大きく前進している。
法制化に必要な最終承認ではないが、数年続いたEU離脱を巡る混乱も収束し始めて
いることも示唆されている。
https://fx.minkabu.jp/news/127839
米国債利回り
2年債 1.632(+0.005)
10年債 1.917(-0.003)
30年債 2.343(-0.011)
期待インフレ率 1.775(-0.012)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回りは上に往って来いの展開となった。朝方発表された
7-9月期GDP確報値で個人消費が上方修正されるなど堅調な米経済を示した
ことで利回りは上昇して始まったものの、原油が下落したことなどで、利回りは
マイナスに転じた。
10年債利回りは1.94%まで上昇後に1.91%まで低下した。政策金利に
敏感な2年債も序盤の上げを縮小している。
2-10年債の利回り格差は+29(前営業日+29)。
https://fx.minkabu.jp/news/127838
3.NY株式市場 結果(12/20)
NY株式20日
ダウ平均 28455.09(+78.13 +0.28%)
S&P500 3221.23(+15.86 +0.49%)
ナスダック 8924.96( +37.74 +0.42%)
CME日経平均 23835 (大証比:+115 +0.48%)
今日のNY株式市場でダウ平均は続伸し、最高値更新が続いている。クリスマス
休暇を前に、特段の新規の手掛かり材料はないが、来年の第1段階の米中合意の
署名と共に、来年の景気に対する楽観的な見方も出る中、投資家のリスク許容度は
高まっている模様。
IT・ハイテク株やヘルスケア株、銀行株が上昇し、ダウ平均は寄り付き直後に
231ドル高まで上昇する場面も見られた。尚、きょうは株価指数と個別株それ
ぞれの先物とオプション4つの清算日が重なる「クアドループル・ウィッチング」
にあたる。寄り付き直後の出来高は直近平均の4倍に膨らんだが、寄り付きの急
上昇はその影響があったのかもしれない。
ダウ採用銘柄ではベライゾン、メルク、キャタピラーが上昇したほか、コカコーラ、
インテル、シェブロンも買われた。一方、ナイキとボーイングが下落。
ナイキは前日引け後に発表した決算は好調だったものの、更に力強い内容を期待
していた投資家も多かったことから、利益確定売りにつながっているとの見方も
聞かれる。ナイキも最高値を更新する中、決算に対する投資家のハードルが上がっ
ているのかもしれない。
ボーイングは、同社が打ち上げた商用宇宙船CSTー100「スターライナー」が、
国際宇宙ステーション(ISS)に到達できず、実験は失敗に終わったとNASAが
発表した。
通信機器のF5ネットワークスが下落。同社はシェイプ・セキュリティを10億ドル
で買収することを発表したが、これについて市場から、戦略的には理にかなっている
ものの買収価格が割高で、同社の収益力にマイナスの影響があるとしている。
クルーズのカーニバルが上昇。9-11月期決算を発表しており、1株利益、売上高
とも予想を上回った。
ナスダックも最高値更新。アルファベット、シスコシステムズは下落したものの、
マイクロソフト、ネットフリックス、エヌビディアなど主力のIT・ハイテク株は
上昇。
USスチールが大幅安。ガイダンスを公表しており、10-12月期は赤字に陥る見
通しを示したほか、デトロイト近くの五大湖の工場のほとんどを閉鎖し、1500人
以上の労働者を解雇し、その配当を削減すると発表した。
https://fx.minkabu.jp/news/127836
4.NY市場、原油先物2月限/金先物2月限 各結果(12/20)
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=60.44(-0.74 -1.21%)
NY原油は時間外取引から最近の上昇で高値警戒感が強く、小幅安で推移。日中
取引は米株が上昇し、ニューヨークダウの史上最高値更新が継続され、需要にと
っては追い風となった。しかしドル堅調、リグ数増加でクリスマス休暇を控えて、
利食い売り先行もようとなった。
https://fx.minkabu.jp/news/127833
NY金先物2月限(COMEX)(終値)
1オンス=1480.90(-3.50 -0.24%)
金2月限は小反落。時間外取引では、ドル堅調から弱含み程度の下落となった。
日中取引では、第3四半期の米GDP確報値は前期比年率+2.1%と改定値から
変わらずだったが、12月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値が99.3となり、
事前予想を上回るなど米経済の好調を示す数字を背景にドル高、米株高となった
ことから売り優勢となった。下げ幅は限定的ながら、戻り鈍く引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/127832
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