1/23~週の日経平均は、週初3ケタの下落で始まり、トランプ新政権発足後の
初期反応は円高・株安でした。週前半は、為替が1ドル112円台へと円高に振れ
日経平均は、一時18800円を下回る場面もありました。後半は、トランプ政権に
よるインフラ投資拡大期待で、NYダウが、初の2万ドルを突破する中、25日の
上昇で下落部分を吸収すると、週末も強含みの展開となりました。
結局、日経平均は、週間329円高(↑1.72%)19467円の大引けとなりました。
さて、2月第1週(1/30~2/3)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日から、国内でも決算発表が本格化、ピークを迎えるが、予想を上回る決算内容
となると、良好な需給状況の中、円高へのマイナス面の反応は限定的で、逆に円安
傾向、1ドル115円台だと、業績押し上げ相場へ移行する事になりそうである。
経済イベントは、日本で日銀金融決定会合や、米でFOMC声明発表があるが、
想定内の結果なら、こう着感があっても、ジリ高基調と診たい。
そして、業績予想の上方修正が相次ぎ、シグナルが好転してきており、中期トレンド
で改めて2万円の大台が意識されてくる可能性が高いと思う。
日経平均、2月第1週(1/30~2/3)レンジは、19250円~19700円程度を
想定しています。
1.1月末から2月第1週(1/30~2/3)主なイベントと予定
1/30
日本 日銀金融決定会合(~1/31)
日本 日立建、持田薬、JSR、JR東日本、ヒロセ電、大和証 各決算
米 12月中古住宅販売成約指数
米 12月個人消費/支出
中国 市場は春節で休場(~2/2まで)
1/31
日本 日銀金融決定会合
日本 黒田日銀総裁、記者会見
日本 12月有効求人倍率
日本 12月完全失業率
日本 12月家計調査
日本 12月消費者物価指数
日本 12月鉱工業生産指数
日本 決算ピーク、東洋水、郵船、JFE HD、グリコ、コマツ 各決算
米 11月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 エレクトロニック・アーツ、エクソンモービル、ファイザー
イーライリリー、マスターカード、スプリント、バレロ・エナジー
アフラック、ハーレーダビッドソン、コーチ、アンダーアーマ
ゼロックス、アップル、UPS、AMD、アルトリア 各決算
米 国債償還 2年債(260億ドル)
5年債(356億ドル)
7年債(325億ドル)
EU ユーロ圏GDP
2/1
日本 武田薬品、日立造、日立、カシオ、愛三工 各決算
米 1月ADP雇用者数
米 1月ISM製造業景況指数
米 FOMC政策金利
米 FOMC声明発表
米 メットライフ、シマンテック、フェイスブック 各決算
中国 1月製造業PMI
2/2
日本 新車販売台数
日本 小野薬品、三菱商、新日鉄住金、花王、マツダ、パナソニック、ソニー 各決算
米 新規失業保険申請件数(~1/28までの週)
米 コンファレンスボード米消費者信頼感指数
米 メルク、フィリップ・モリス、コノコ・フィリップス、
ラルフローレン、ニューヨーク・タイムズ、アマゾン・ドット・コム
アムジェン、チポトレ・メキシカン、ビザ、ゴープロ、メットライフ
シマンテック、フェイスブック 各決算
独 ドイツ銀行 各決算
英 中銀政策金利
英 カーニー英中銀総裁、記者会見
蘭 INGグループ
EU ユーロ圏生産者物価指数
EU ECB経済報告
2/3
日本 MCJ、シャープ、ヤフー、ホンダ、伊藤忠、三菱UFJ、 各決算
米 1月雇用統計
米 1月ISM非製造業景況指数
中国 1月財新製造業PMI
EU EU首脳会議
2/5
米 第51回スーパーボウル
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/27)
今日のNY為替市場、朝方発表になった第4四半期の米GDPが予想を下回り
ドル円も戻り売りが強まったものの水準は維持した。GDP発表直後に一時114円
台に下落したものの、直ぐに115円台に戻している。下値では日本の投資家など
の押し目買いも活発に入っていたようだ。
きょうは前日からのドル買いが加速しており、ドル円は心理的節目でもある115円
台を回復してきた。一時115.40付近まで上昇し、21日線を上回る場面も見られ
ている。きょうは21日線付近で上値を止められたものの、来週以降が注目される
展開になっている。
この日発表の第4四半期のGDP速報値は年率換算で前期比1.9%増となり 、
第3四半期の3.5%から急減速した。米商務省によると2016年通年の実質
GDPは前年比1.6%増となった。FRBは前回12月FOMCで公表した経済
見通しでは2016年のGDP予想は1.9%だったが、それを下回っている。
第3四半期が急成長の反動もあるが、個人消費も振るわず、何より輸出が4.3%
減と大きく減少したことが響いたようだ。第3四半期に大豆輸出が大幅増となった
反動もあるが、ドル高も影響したものと見られている。
一方、ユーロドルはGDP発表後に1.07台に戻す場面も見られたものの、1.07台で
の売り圧力も強く、上値を追う展開は見られなかった。ただ、下押す動きも限られ、
1.07ちょうど付近で推移した。
ユーロ円が123円台まで上昇したこともユーロをサポートした模様。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=352842
米国債利回り
2年債 1.216(-0.008)
10年債 2.483(-0.022)
30年債 3.060(-0.026)
期待インフレ率 2.072(-0.004)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回りは低下。この日発表になったGDPが予想を下回った
ことから利回りは低下した。この日発表の第4四半期のGDP速報値は年率換算で
前期比1.9%増となり 、第3四半期の3.5%から急減速した。米商務省によると
2016年通年の実質GDPは前年比1.6%増となった。FRBは前回12月FOMC
で公表した経済見通しでは2016年のGDP予想は1.9%だったが、それを下回
っている。
米株が利益確定売りに押されたことも手伝って、米10年債利回りは2.5%を下回っ
ている。政策金利に敏感な2年債も一時1.20%台まで低下。
2-10年債の利回り格差は127(前日129)に縮小。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=352841
3.NY株式市場結果(1/27)
NY株式27日
ダウ平均 20093.78(-7.13 -0.04%)
S&P500 2294.69(-1.99 -0.09%)
ナスダック 5660.78 (+5.61 +0.10%)
CME日経平均 19495 (大証終比:+35 +0.18%)
今日のNY株式市場でダウ平均は小反落した。朝方発表になった米GDPが
予想を下回る内容となったことをきっけに利益確定売りが先行。米国債利回り
が低下しており、銀行株が軟調だったほいか、エネルギー関連株も圧迫した。
今週はダウ平均が2万ドルを達成したが、週末ということもあり動きは一服
しているようだ。トランプ相場が本格的に復活するかどうかは、もう一段の
材料がほしいところではある。
ダウ採用銘柄ではシェブロンやウォルマート、ゴールドマンが軟調。コカコーラ、
ナイキも下落した。一方、決算を受けてマイクロソフトが上昇したほか、キャタ
ピラーも反発、ジョンソン&ジョンソンも堅調に推移。
ナスダックは小幅高。前日決算を発表したアルファベットが下げているほか、
アマゾンやフェイスブックも軟調。一方、決算を受けてマイクロソフトやインテル
の上昇が指数をサポートした。
スターバックスが下落。前日引け後に決算を発表しており、既存店売上高が予想
に届かず見通しも弱かった。成長の勢いが減速している兆候も示唆しているが、
ネットショッピングが消費不安から、飲食店の料金が米消費者に比較的割高と思
われていることが背景にあるようだ。
歯磨き粉など消費財メーカーのコルゲート・パルモリブが商いを伴って下落。
決算は予想通りだったものの、2017年通期の売上高見通しが1桁台前半の
伸びを見込んでおり、ネガティブな反応を示している。
前日にベライゾンとの合併の可能性が報じられたケーブルTVのチャーターは反落。
前日は合併交渉の可能性で急伸したが、成立する可能性は低いとの見方も出て
おり、きょうは反落している。ベライゾンは反発。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=352839
4.NY市場、原油先物3月限/金先物2月限 各結果(1/27)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=53.17(-0.61 -1.13%)
ブレント先物3月限(ICE)(終値)
1バレル=55.52(-0.72 -1.28%)
ブレント-WTI 2.35
27日のNY原油は反落。産油国の高い減産順守も、米供給拡大観測やドル相場の
上昇などが相殺し、週末前の利益確定を進める動きなどに押された。
3月限は、夜間取引では54.08ドルと期近ベースで3週間ぶりの高値を付けるも後が
続かず、立会い開始後には一時、52.58ドルまで大きく切り下がった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=352834
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1188.4( -1.4 -0.12%)
27日のNY金先物相場は続落。引き続きトランプ米大統領の政策期待やドル高進行
などに押されたが、通常取引開始後は昨年第4四半期・米国内総生産(GDP)の
伸び鈍化や米債利回りの低下などから下げ幅を縮小した。
最も取組高の多い2月限は、時間外取引では下値を切り下げると、通常取引開始後に
1179.7ドルと2週間ぶりの水準へ下落。ただし、朝安後は積極的な売りが続かず、
安値修正へと転じ、前日終値(1189.8ドル)近辺まで持ち直した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=352830
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