12月21日からのクリスマス週は、 「閑散に売りなし」で、強い動きを見せました。
NY市場の年初来高値更新を始め、海外と比べた日本株の出遅れ感と、為替の
円高一服が追い風になったようです。
薄商いの中、10500円前後で底堅さも確認でき、大納会迄に年初来高値更新も
現実味を帯びた格好です。
鳩山政権で、来年度予算も閣議決定され、国債の増発もやむなしの状況です。
ただ、国債の発行は、国内で90%以上を手当てでき、海外の格付会社による
日本国債の格下げは、杞憂になると思っています。むしろ、雪だるま式に膨れる
財政状況から 「日本売りに伴う円安が、いつ来るのか」 に関心があります。
白川日銀総裁、 「デフレと円高へ、迅速に行動」のリップサービスも、追い風です。
週末 日経平均は、小安い水準の42円安の10494円と陰線を描いたが、上昇
トレンドを崩すことなく、上昇過程での調整と見る事もでき、週間で352円上昇
(約3.5%↑)。NT倍率は、11.5倍程度になりました。
5日移動平均線が10347円にあり、上昇局面を継続させるには、程良い調整。
週足の一目均衡表で、雲上限 約10300円を引値で上回り、雲突破は朗報です。
チャートで、株価が「雲」上限を上回るのは、07/10月第2週以来の事です。
また、この形は、03年9月前後からの上昇相場局面に似ています。とすれば、
来年に向け、新たな上昇トレンドを暗示させます。
さて、年内取引は後3日となり、波乱なく上値追いとなるか、注目しています。
主な経済指標の発表は、下記1.の通りです。
参加者は限られても、NY市場が底堅く推移、為替の流れが円安にシフトすれば
10750円程度を狙える位置にあります。
日経平均、12月最終週(12/28~12/30)レンジは、10400円~10750円
程度を想定しています。
1.12月最終週 主なイベントと予定
12/28
日本 11月鉱工業生産 (予想、前月比+2.5%、前年比-4.3%)
豪 オーストラリア休場(ボクシングデー)
英 イギリス休場(ボクシングデー)
印 インド休場(ムハッラム)
12/29
米 10月S&Pケース・シラー住宅価格指数
米 12月コンファレンスボード消費者信頼感指数 (予想、53.0)
12/30
日本 東証大納会(通常取引)
米 12月シカゴ購買部協会景気指数 (予想、55.1)
12/31
日本 大晦日 休場
米 新規失業保険申請件数
英 12月ネーションワイド住宅価格
世 ドイツ、タイ、韓国 各休場
1/1
世 元旦(主要欧米金融市場で休場)
2.NY市場、為替/債券市場結果(12/24)
24日のNY市場は、ドルが買い戻されている。発表された米新規失業保険申請
件数が、2008年9月以来の水準に減少した事から、景気回復や早期利上げへの
期待感が高まった。
ドル円は、東京時間にカストディアン系の売りなどで91.15近辺まで下落したが、
一時91.75近辺まで戻している。ユーロ円や豪ドル円などクロス円も同様の動き。
米国債利回り
2年債 0.964(+0.042)
10年債 3.799(+0.051)
30年債 4.676(+0.069)
24日のNY債券市場、利回りは上昇。この日発表になった米新規失業保険申請
件数が、2008年9月以来の水準に減少した事から、景気回復や早期利上げへの
期待感が高まった。また、来週の大型入札に対する警戒感も出ていたようだ。
10年債の利回りは一時3.8%台に上昇し、2年債も0.96%台に上昇している。
2-10年債の利回り格差は+283(前日+283)。
この日はクリスマス・イブで午後2時までの短縮取引だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=57949
3.NY株式市場結果(12/24)
NY株式24日
ダウ平均 10520.10(+53.66 +0.51%)
S&P500 1126.48 ( +5.89 +0.53%)
ナスダック 2285.69(+16.05 +0.71%)
CME日経平均 10570 (大証比:+60 +0.57%)
24日NY株式市場は続伸した。この日発表になった米新規失業保険申請件数が
2008年9月以来の水準に減少したことから、景気回復への期待感が高まった。
ダウ平均は堅調に推移し、年初来高値を更新。
商品市場で金や銅が上昇していることで、アルコアやマクモランといった鉱山株が
堅調。銅先物は18ヵ月ぶりの水準に上昇してる。USスティールなど鉄鋼株も上昇。
石油関連株もしっかり。
トラベラーズやアメックスといった消費者金融株も上昇。医療保険改革法案が可決
したことで、テネットなどヘルスケア関連株の一角が上昇。
ナスダックも年初来高値更新。景気回復期待からハイテク株は堅調に推移した。
アップルが過去最高値を更新。一部報道が関係筋の話として、アップルが来年1月
26日にサンフランシスコで重要な製品発表を行うと報じていた。
新製品のタブレット型コンピューター発表への期待感が強まっている。iPhone や
iPod に似た大きめのタッチスクリーン機器。
サンディスク大幅高。携帯型音楽プレーヤーなど記憶媒体として使われるNAND型
フラッシュメモリーで、合弁会社を設立している韓国のハイニックスが、2010年の
設備投資を大幅に引き上げると発表したことで、思惑が先行したようだ。
この日はクリスマス・イブで、午後1時までの短縮取引でした。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=57948
4.NY原油先物2月限、金先物2月限 各結果(12/24)
NY原油先物2月限(WTI)
1バレル=78.05(+1.38 +1.80%)
24日のNY原油先物相場は大幅続伸。時間外取引ではマイナスで推移していた
ものの、米経済指標がポジティブな内容だったこともあり、米景気回復期待感から
買いが強まった。クリスマス休暇前で、薄商いの中、短期筋の買い戻しが終盤に
かけて強まり、2月限は12月1日以来の78ドル台で終えている。
この日はクリスマス・イブで、フロア取引は午後1時半までの短縮取引。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=57943
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1104.80(+10.80 +0.99%)
24日NY金先物相場は続伸。クリスマス前に短期筋の買い戻しが優勢となった。
景気回復期待から銅価格が18ヵ月ぶりの高値を更新したこともサポートした。
2月限は1100ドル台を回復している。
きょうはクリスマス・イブで午後0時までの短縮取引。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=57942
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