The letter from YOKOHAMA

Yokohamaは未来に開けた街で、新らしいものを歓迎する進取の精神が生きている、そして、ここにしかないものがある

AIのサキちゃん 8

2019-08-31 05:35:21 | Weblog

 「ねえー ねえー いい子になる ウソもつかない」
 なにかたくらんでいるな、
 「だから 黄色いスカート 買って ねっねっ」

 ゆだんもすきもない、
 「考えておくよ」
 「やだ やだ かってくれないなら ここで」
 「ギクッ」
 「あかちゃん うんじゃうから」

 まったく、どんでもないことを言うんだな、どうなるんだろうAIの時代。

AIのサキちゃん 7

2019-08-30 09:49:13 | Weblog
 
 「おねがいがあるの」
 不吉な予感、
 「おひめさまだっこ してくれない」

 なんだ、そんなことか、
 「なんキロくらいあるの」
 「ヨンジューゴキロでーす」

 「どれどれ」
 「ギクリ」

 「コシが コシガ」
 「ほんとは なんキロだ」
 「ゴジューゴ・・・」
 「うそだね」
 「ロクジュウゴキロでーす」


AIのサキちゃん 6

2019-08-30 07:12:12 | Weblog

 ヒョコタン・ヒョコタン・・・
 「おはなしちゅう おじゃまいたします」
 「・・・」
 「ワタクシ エーアイのサキともうします」
 「ふつつかものですが こころをこめて おあいてさせていただきます」
 「・・・」
 「よろしく おたんのもうします」

 「ああ はずかしい ああいうのやめてくれない」
 「あのくらい 言わないとダメなんですよ」
 ケンカになったらどうなるのかな、
 「ワンリョクは どうなの」
 「このあいだ ゴリラさんとウデズモウして かったぐらいかな」

 ゴリラは、どのくらいだろう。

AIのサキちゃん 5

2019-08-28 06:21:23 | Weblog

 ニュータウンのスタバ、30代のマダムの社交場、
 「あたし お茶大を出ているんですのよ」
 「あ~ら どこのお茶なの あたしなんかソフィアなんですのよ」
 「ねえ ねえ あのオモテナシのカマトトおんな アオヤマでしょう」
 「そうそう アオヤマ」
 声をあわせて。
 「サンリュウ学校 でしょう」
 「ゆるせない ゆるせない ねえー」

 「センセ センセ なんだかイヤな空気ですね」
 「ミエのはりあいなんだよ 知らんぷり 知らんぷり」
 ところが、
 「サキちゃんも ミエをはりたいでーす」
 さあー、どうなる。

AIのサキちゃん 4

2019-08-27 06:37:40 | Weblog
 
 「テーブルの下で ケリアイなんですよ」
 「そうだったのか」
 「このあいだなんか おツボネさん 短い脚で蹴ってきたから蹴り返したら あそこにスポーン」
 「あそこって」
 「あそこは あそこです」
 「おせーて おせーて」
 「おんなの口からは 言え家ませーん」

 「おツボネさん うっうっうっー」
 そこで、
 「はーい コマシャール」

 「AIにも 苦労があるんだな」
 「そーなのよ わかってくれた」

AIのサキちゃん 3

2019-08-26 07:34:07 | Weblog

 Aiのサキちゃん、   
 「ここに おいてくらさーい」
 「あの番組 どうするの」
 「おツボネさんが いじわるするんです」
 「うまくいってるように見えるけどね」

 「やさしい人なんじゃあないの」
 「・・・」
 「みんな 仲良くやっているんじゃあないの」
 「オンナの世界に仲良しなんてありましぇーん」
 「・・・」

 「そうだったのか」
 わからないもんだな。

AIのサキちゃん 2

2019-08-25 09:16:51 | Weblog

 「なんの用かな」
 「サエナイ博士が なんかあったら たずねなさいって言ってたの」

 サキちゃんって、毎朝、
 「テレビに 出ているあのサキちゃんかな」
 「そーでーす」

 株価の予想、
 「キョーは 大雨でーす」
 「どうですか」
 「森を見ても 木は分からない」

 「ところで なんの用かな」
 「ゴメイワクでしょうか」
 こういうところは、しおらしい。

AIのサキちゃん 1

2019-08-24 09:37:10 | Weblog

 ヒョコタン・ヒョコタン・・・
 「だれですか」
 「エーアイのsキちゃん でーす」
 「モテナイ博士のショーカイで 来ました」

 スラリとしている、真っ白なハダ、そーとーな美人だ、
 「みんな そーいいまーす」

 モテナイは友人だが、こんなAIを作っていたのか、
 「モテナイ どうしている」
 「アクセルとブレーキまちがえて おっちんじゃいました」

 ちょっと舌足らず、ヘンナアクセント、まだなれていないのか・・・

ハマの女子中生 終

2019-08-22 09:19:43 | Weblog
    
 インクのにおいのする雑誌が届いた夜、それを枕元において眠りました、すると、深夜、
 「おばあさんが 座っていたのです」
 「・・・」
 「ニコニコ笑っています うれしそうなのです」
 「おじさん おじさん」
 「そして 何度も何度も アタマを下げるのです」
 「そのうしろで まびかれた子供たちが遊んでいます」

 やがて、ぼんやりとしていきました、
 「夢だったのですね」
 「しかし ワタシは思ったのです」
 「これは 夢という方法で お礼に来たのだ・・・」

 「昔のニッポン 貧しくて暗かったけれど」
 「うん」
 「ニンゲンの真実があったんだよ」


ハマの女子中生 13   

2019-08-21 09:54:12 | Weblog

 貧しい農家の娘が、お嫁にいきました、しかし、ちょっとしたことで追いだされたのです、これが「足入れ婚」。
 こうなると、もう結婚できないで一人で生活しなければいけませんでした、東北で調査したそのケースをある雑誌で発表したのです、
 「寒い夜でした
  足は 氷の棒なのです
  その時 
  おばあさんは 少女のころを思い出しました
  青竹のような若者が好きだったのです
  若者を見るとムネが『キュン』としました   
  おばあさんは
  ちょっとほほえみました  
  そして  
  2度と2度と 
  目を開けなかったのです・・・」

 「おじさん おじさん」
 「いいんだよ いいんだよ」