中東については、あの「アラビアのロレンス」がよく描いている、オスマン・トルコの支配から解放したのだが、各部族の対立で収拾がつかない、そこで、イギリスの利権を確保できる部族をリーダーに仕立て上げる、そのイギリスの後釜がアメリカ、特に、石油の採掘については、さまざまの手段を取ってきた。
あの有名な出光石油のイラン石油の買い付け、当時のイランはイギリスの石油会社に安値で買いたたかれて、イランの人々は貧困に苦しんでいた、そして、ニッポンに適正な価格で買ってくれないかと打診してきた、だが、イギリスの報復を恐れて、どの会社もダンマリ、その時、出光が手を上げる、当時の最新の日昇丸でイランに行き石油を満載する、それをつけねらうイギリス海軍、そこで、海図にないルートを選んだ、岩礁だらけの危険なルートだ、船底が海底に触れる「ガリガリ」、どうするか、
「ここが ここが ニッポン男児の いのちの 見せ場だー」
「・・・」
「ゼンソクリョークー」
「うおおーっ」
現在の世界の混乱の大半は、ヨーロッパの宗主国の不始末に端を発している、インド支配を放棄したイギリスはイギリス軍の軍備一式を残していったのだが、それではイスラームのパキスタンが、インドに吸収されてしまう、パキスタンは軍事化を押し進め。終には、核爆弾まで所有することになる。
インドと国境を接するカシミールでは、現地の部族のゲリラ活動を支援するのだが、後に、アフガニスタンにロシアが侵入してくると、今度は、アメリカが彼らを応援する、この図式は、イランに対抗させるためにイラクを軍事国家に仕上げることになる。
ところで、一部の意見では、あのイスラム国は、アメリカとヨーロッパの国々が、言うことを聞かなくなったアルカイダとシリアをつぶすために、当初は、資金と武器が供給していたというのだが、ホントーならば、どうにも救われない展開ではないか。