The letter from YOKOHAMA

Yokohamaは未来に開けた街で、新らしいものを歓迎する進取の精神が生きている、そして、ここにしかないものがある

東海道パチスロ旅行 9

2015-07-31 05:21:23 | Weblog
         
 青森の牧師さんは、日本人と呼ばれる人間集団の特殊性に目を向ける、信仰は、もちろん大切だが、意識の深部の探求も大切ではあるまいか、
 「それから ニッポンの風俗や歴史を勉強しているのです」

 地方で、「ボスの地位」に胡坐(あぐら)をかき、利権ばかりに熱心な既成仏教教団の僧侶たちは、これから、どうするのだろう。

 ちょっと信じられないのだが、坐禅の会に、お金を取る寺があるらしい、來るところまで来たか、
  木喰(もくじき)を尊い人と 訪ねくる     
         訪ぬる人は なおも尊き   

 江戸時代の布教造像僧・木喰を慕って多くの人々が参集したが、当の木喰は「私よりも あなたがたのその純真な気持ちこそが もっと尊いのですよ」、「悟中に迷あり」が木喰上人の心境なら、「迷中に悟あり」が名もなき多くの庶民のこころだった、いつの時代でもそうだ、現在の状況は、思っていた以上にお粗末だった。

 だから、どんな立場であっても、現実に直面し、なんとか乗り越えようとしている人々の方がいい、好感が持てる、最後の手紙は、
 「これから ブリザードの吹き荒れる長い冬になります」
 「先日の楽しいお話しを 繰り返し繰り返し 思い出しております」

 ああ、「人生 別離足る」か。

東海道パチスロ旅行 7

2015-07-27 09:20:12 | Weblog
         
 テレビを見ていたらボーズ・アタマがヒョコヒョコ、TBSが仏教ブームをしかけているようだ、
 「どうかな」
 よっぽどのタレントを発掘しないとうまくいかないのだが、
 「いないんじゃあないかな」

 仏教寺院の僧侶のレベルはどうだろう、当時、仏教学部の入学試験に合格できない寺の跡取りがいた、夜学も落ちた、宗門の大学を卒業していなくても寺を継げるが、なにかと不利なんだろう。

 ひところ、東北の調査に出かけたのだが、現地の事情を聞こうと寺の住職に面会、話しをしていて、なにかおかしい、この人、学校を出ていなかった、それに会話の内容が、あまりにもお粗末、だから、僧侶というよりも、
 「地元のボスといったところ」     

 とても、フツーの会話ができるようなレベルではなかった、ソートーに低いのだ、今は、ちょっとは良くなっているだろうか。

東海道パチスロ旅行 6

2015-07-25 09:18:04 | Weblog
      
 独自の見解は必要ではない、今なら、この立場が分からないでもない、だが、当時は血気盛んな季節、
 「それでは 実存と実存の火花を散らす触れ合いが成立しないではありませんか」

 困ったような表情、本当はいい人だったんだろう、だが、将来は坊さんになることが約束されている青ゾリのアタマが、お互いをつつきあって「クスクス」、イヤな奴らだ。

 ある日、ひとりが、
 「おめえーなあー ブッキョー やりたかったら 学部から入ってこなけりゃあ ダメなんだよー」
 それを、大学院からノコノコ、
 「目ざわりなんだよー」    

 外から見ている時は分からなかったが、内に入ると見えてくる、大学院のチカラ関係は、もう、出来上がっていて、エリート・コースの者とそうでない者、はっきりと分かれていた。

 他の大学から来た者は「論外(ろんがい)」、目ざわりなだけだ、学部から持ちあがってきた者でも、田舎の小さな寺の出身は、
 「そのうち 消えていくんだなあー」

 田舎の小さな寺の若者が親切にしてくれた、品のいい、ちょっとさびしそうな横顔だった、そして、9月には、いなくなっていた、この教団の中では、どうあがいてもムダ、この仕組みは、百年や二百年では、変わりそうにないように思われた。

東海道パチスロ旅行 5

2015-07-24 05:19:41 | Weblog
      
 それでも禅学の授業を受ける、発表の番になったので一週間の準備、「永平広録(えいへいこうろく)」だったか、初めてなので何も分からない、諸橋轍治先生の大漢和辞典で調べる、これが、タイヘンな作業、ひとつの語句を調べるだけで、漢字の海に溺れそうになる、今なら、あんなことはできない。

 唐の時代にUFOみたいなモノの記事があった、関係ないところに目が飛ぶ、それでも、なんとか通釈を終える、それを、大声で発表したのだが、教室のスミズミから「クスクス」、なんだろう、不愉快だなあー

 禅者でもある教授が、
 「君の解釈は タイヘンに面白いが 唐の時代に宇宙人が来ていたかもしれないというのは いかがなものでしょうか」
 「イヒヒヒ」
 「うるさーい」
 温厚な教授は手で制して、
 「ここの解釈は 江戸時代に出た注釈書が決定的で キミは それを読み上げるだけでいいのだよ むしろ そうしてくれたほうが助かる」

 教室のあちらこちらで、青ゾリのアタマが笑っている、棒でたたいたら、どんなに気持ちがいいだろう。

 この学問はすでに完成されたもので、独自の見解は必要ないのかもしれない。

東海道パチスロ旅行 4

2015-07-22 09:57:14 | Weblog
        
 建設政務次官の秘書を辞め、ランドマークから飛び降りるような気持ちで仏教系の大学院に入ったのだが、これが、ひどかっなあー、3カ月・2カ月いや1カ月でイヤになった、なにしろクライんだ、
 「生きていて ごめんなさい」

 教室に入る度に気が滅入る、専攻は禅学に仏教学、魅力的だが、これは、教える者の力量と学ぶ者の溌剌(はつらつ)たる呼吸が必要で、現在、禅学を講じられるほどの力量のある禅者がいるだろうか。

 入ってしまったから仕方ない、そこで、宗教人類学の講義を受講することにした、こっちは科学だが、形而上の雲の世界とは違い、春の野原のような風景、
 「しばらく 蝶々やトンボと遊ぼうか」

 実証科学は結果が分かる、それに、なによりも明るかった、ほっと息がつけた。

 だから、誤算とは言わないが、私は、選択を間違えた、というより時代を間違えたのかもしれないな。

東海道パチスロ旅行 3

2015-07-19 05:49:54 | Weblog
          
 証券マンの友人がいるのだが、この人、どうしたことか才能がある、つまり、推薦した銘柄が上がるのだ、実は、これは、珍しいことなのだ。

 「買ったものは下がり 売ったものが上がる」、こういうケースが多い、だから、証券マンという連中は、すぐに違う支店に飛ばされる、それなのに、この男は、なかなかだ、
 「どーゆーこと」
 「ふふふ」
 気味が悪い、
 「相場カンが あるんです」
 「・・・」
 「だから 大手に入った友人が電話してくるんですよ」

 彼の会社は中小だ、大手の証券マンは会社の方針通りに行動しなければいけないから、いつまで経っても初心者のままで、なんにも分かっていない、自分の考えが育成できない、つまり「相場観」が持てないのだ。

 だが、わたしは、彼が東海道の宿場町の出身であることから、血の中に、
 「バクサイ(博才)が流れているのでは あるまいか」   

 どんなに調べても、あらゆる情報を集積しても、上がるか下がるかはビミョーだ、中国のように政治のチカラでねじ曲げるというのなら別だが、どっちに転ぶかはわからない、だから、
 「大きくショーブして 樹海行き」

 そういうケースが、ゴロゴロしているのだろう。

東海道パチスロ旅行 2

2015-07-17 05:52:44 | Weblog
          
 痩せた中年男が、
 「そんなに出されちゃうと 今日の晩酌 減らさないとな」  

 東海道は藤枝の駅近のパチスロ屋、座ってすぐにビックが来た、それからオバケ、そして連チャン、等価交換だから360枚で7200円、
 「ふふふ いいことってあるもんだな」
 桜の花がチラチラと散り、
 「ああ ニッポンに生まれてよかった」

 その時、暗い感じのオトコがカタワラで、
 「そんなに出されちゃうと 晩酌のサカナを 減らさないと」

 ショウブに情けは禁物、ココロを鬼にして、
 「それっ 行けっー」
 「ギャハハ 三連チャン」
 「バンザーイ バンザーイ」

 どうしたことか、旧型のパルサーが良く出る、きっと設定をまちがえたんだろう、店の主人が、
 「あーあー 今日は 晩酌 ぬきだな」

 きっといい人なんだろうね、しかし、勝つ時は勝っておかないと、めったにないんだから、
 「今夜は ヤキニク」
 「今夜は ヤキニク」
 「タンにカルビにハツ・カシラ」
 「タンにカルビにハツ・カシラ」
 「そうだ 生ビールも つけちゃおーかな」
 「うんうん つけちゃおーう つけちゃーおーう」

 さいさきがいいとはこういうことか、
 「ふふふ トーカイドー パチスロ旅行 グッジョ ‼ 」

東海道パチスロ旅行 1

2015-07-15 09:52:37 | Weblog
       
 大学院の院生の時、パチスロに嵌(はま)った、講義にうんざり、禅学・仏教学にゲンメツ、それでギャンブルに走る、これをユング心理学の秋山さん(秋山さと子)に話すと、
 「おとこのひとには そういう時期があるものよ」
 「しんぱいしないんですか」
 「だれが」
 「あーた」
 「なにが あーたよ こっちはそれどころじゃあないのよ バカばっかりてね」

 秋山さんには悪いうわさがつきまとっていた、
 「なによ そんなもん」
 「・・・」
 「ニッポンのこのおとこ社会で なにかしようとしたら」
 「ふぁーい」
 「そのぐらいのことしなきゃあ しごとのひとつもできないじゃーあないの」

 秋山さんの悪いうわさのひとつは「恋多きオンナ」、いくつもあるのだが、あのヴァンデル・ヴァン・ポスト卿との仲がある、ポスト卿はヨーロッパ社交界の人気者で、チャールズ皇太子の友人、「戦場のメリークリスマス」の作者、ある日、秋山さんの洋館を訪ねると、バサリと一通の手紙、
 「ポスト卿からよ」

 なんでも鑑定団に出したらいくらぐらいか、
 「彼も 歳をとったわ」
 自分だって、シワシワじゃあないか、
 「なにか 言った」
 「いいえ なーんも」
 「あなた このごろヒョーバン わるいわよ」

 ポスト卿には、たくさんのLadyが取り巻いていた、その中に、ニッポンのバツイチかバツニが、
 「あたしも 入れてー」
 そこで、わたしが、
 「ふりそで(振袖)は 結婚前ですよ」
 「外人には そんなこと分かりゃあしないわよ」
 「ふふふ」
 「あっ カマを かけたのね」
 「ひひひ」
 「ふん ずいぶん悪くなったもんね」

 秋山さんには、禅機(ぜんき)があった、これは、うまれつきだと思う、なぜなら、秋山さんは曹洞宗の寺院のおじょうさん、だが、そのヒラメキは臨済宗的だからだ、これについて聞いておけばよかった。

 しかたない、我が道を行こう、東海道の街のパチスロ屋を制覇して名古屋まで、
   パチスロにくるうおのれが あわれなり    
           おとこざかりの 春はくれゆく



   

デイトレの分析 下

2015-07-14 08:36:58 | Weblog
        
 いくつかの意見があった、
 1、FXやってる俺は 人には10人に9人って言ってんだけど それを上回って来た

 これは、100人に95人が失敗することだろう。

 2、本屋で 株コーナーが盛り上がっているときには
   株は買わない むしろ 売る      
   これだけでいいのにねえー    

 この人は、仙人みたいだな、
 3、ネットで騒いでいる奴って
   「勝ったときだけ ドヤってる」
   敗けた奴は そのまま樹海に消えるんだから
   ネットには 敗けた奴のコメントは出ない
   儲けた奴も 大抵は そのまま泥沼にはまって
   買った金額を 全部 溶かす
                 ー 6・30 2チャン -    
 「樹海に消える」とは、富士山の樹海、ここでは捜索する度に何名かの遺体が発見される、手持ち資金の何倍かの借金をして、返済が不可能になったケースが多いのではあるまいか、秋の紅葉を、彼らは、どう見たのだろう。

 さて、巷(ちまた)をにぎわす成功ストリーについて、
 「都合のいいチャート拾ってきて 結果論を書いたデイトレード本を出したほうが 実際に 取引なんかするより よっぽど儲かる確率が高い」
 さらに、
 「高卒で カブで 3億円もうけた」
 こういった本のことか、
 「ボートレースやっているけど 負けた話しはしない ほとんどウソつきばかり」

 極めつけのコメント、
 「ふつうの金銭感覚のひとには デイトレは無理   
  目の前で 半年分の労働賃金が 溶けても平気な奴の中から
  勝ち組が 1~2人 出る 」

 「1~2人」なんだな、この世界。

デイトレの分析 中

2015-07-10 07:58:36 | Weblog
       
 有名なアナリストの推薦する会社を買ったとたんに下がる、こういうケースがある、40代のそのオトコは、まだ、そのネット証券にいる。

 多くの投資家は、
 1、人気株に飛びつく
 2、調べないで買う
 3、大手の情報を信じる    

 最近はテレビの番組、美人キャスターも罪が深い、おそらく、なにも知らないでしゃべっているんだろう、また、証券マンの、
 「あなただけに 教えますよ」

 現在のデイトレの短期売買には、
 1、ギリシャ危機
 2、上海相場
 3、米金利の上げ     
 そして、「円高ドル安・ユーロ安」、こうした要素が、複雑にからまっているので、その判断は難しい、こうした「動的な変動」を配慮しなければならない、神経が持たない。

 これに対して、長期売買は、
 1、長期の保有
 2、上がるまで じっと待つ
 3、割安な会社を丹念に探す

 「株価が上がる可能性がありながら 割安の企業を 丹念に探し当てる」

 ところが、多くの投資家は、この反対で、いわば「切った張った」、売買のスリルが目的、いや「生きがい」なのかもしれない、これでは、どういう結果になるか、4回勝っても1回負けたら、チャラ、チャラになる、そんなところがほとんどかもしれない。