カキ氷と盃

2017-09-21 00:08:52 | お酒
朝晩涼しくなって、晩酌にワインが飲めるようになった。
それでもまだまだ脇役だ。
これまでの習慣を引きずるタチなので、いまだビールがメインの座を保っている。
ビールフェス一覧が書かれたパンフを手に入れてしまい、近場で結構な頻度で開催予定なのを知った。
例年ならそんな情報を手にしてもさして気に留めないのに、今年は行きたくて仕方ない。
どうした事だろう。



さて暑かったこの夏、なぜか遊びに行った先々で安価な盃を見つけた。
複数持つのもまあいいかと、安くもあったし二つも買ってしまった。
一つ目を買ったのは靭公園横のカキ氷で有名なカフェでカキ氷を食ってやろうと行ったものの、臨時休業してて食べ損ねた日。
傷心を癒しつつ昔と変わったお店や建物をチェックしながら梅田まで歩いて戻る途中、土佐堀通りに出る手前にあるタカムラワイン&コーヒーロースターズに寄った。



昔は確かスーパーだったよなここ。
コーヒーと、ワインを主体としたお酒を売る店に変わっていた。
コーヒーもワインも店内で飲めるし、豆やボトルを買って帰ることもできる、結構な広さの洒落たお店だ。
アイスコーヒーを頼んだ。
好きな豆を選ぶ事が出来て、一杯ずつ入れてくれる。
それなのに安い。
1階の隅と吹き抜けの2階に席があり、2階はスペースあり余りで広々としていてゆっくり飲むことができる。



ワインは少量を量り売りして味見できるサーバーが置いてあった。
高級ワインが入っていて、二口分で数百円の値がついていた。
へえ、こんなのあるんだ。
お酒はワインの品揃えが一番多いが、ウイスキーや日本酒、焼酎、ビールも巷ではあまり見ないのを置いている。
日本酒が陳列されてる横に、問題の盃はあった。
ある日本酒メーカーが作っているようで底に文字が書かれているが、だいぶデフォルメされてるので模様に見えて意識せずに使える。
盃を作ってくれる醸造屋さんてなかなか無い。
今度行ったらお酒も買ってみよう。



二つ目の盃には京都で遭遇。
暑さに茹だる日、芸術鑑賞に行った時だった。
メインは京都文化博物館のパリ・マグナム写真展だったが、その前に二条城へ。
暑い暑い。
中の茶店で靭公園で食べ損ねたカキ氷を食べた。
ふむ、今年の夏もカキ氷を食べれて良かった良かった。
二条城では、アジア回廊現代美術展が開催されていて、二条城の堀の外に展示されてる作品だけちょろっと鑑賞。



その後、京都文化博物館まで歩いた。
博物館近くに骨董店があったのでまた道草。
店内にはビッシリと陶器やガラス器が並べられ、狭い通路を歩くのに商品に服や鞄を引っかけて壊さないか気を使う。
高価なモノは価値が分からないので流し見るだけで、注目するのはやはり酒器である。
お店の片隅にガラクタ的扱いを受けているお猪口やなんかがあった。



おっ、私好みの形状の盃を発見。
手に取って品定めしていたらお店の人が、そこの商品は割れてたり欠けてたりするかもしれんけど、だから安くしてあるよと声をかけてきた。
え、そこまでひどいのか?
気に入った奴を爪で小突いてみたが変な音はせず、見たところヒビも欠けもない。
糸切りが少し黒く汚れているくらいだ。
問題無し。



盃の裏側の造りが少し凝っていて、花弁状に丸い押しがあり高台が四角い。
サイズの小さいのが少し残念。
一口分しか注げないので、頻繁につがないといけない。
まあ、それも個性だ。
この冬は大きさや形による飲み方、飲み口の違いを楽しめそうだ。