一般的にはフレデリック・ショパン「フレデリック・フランソワ・ショパン(Frederic Francois Chopin)」
孔を開けたロール・ペーパーと空気圧を利用して鍵盤を動かす自動ピアノ。
1904年に商品化された「リプロデューシング・ピアノ」は再現の精度が高く、ヴェルテ=ミニヨン、アンピコ、デュオ・アートといった有力ブランドの優れた製品に、まだレコードが黎明期だった当時の多くの名ピアニストや作曲家がその演奏をロールに記録しました。
現在はアメリカのスタンフォード大学にある「コンドン・コレクション」は、オーストラリアのデニス・コンドン(1933~2012)が、その生涯に収集した7,500本以上のロールの一大コレクションとして知られています。
往年の名手が100年ほど前に残した記録を現代のピアノで蘇らせたシリーズ。
ウラディーミル・ド・パハマン (ピアノ)
①リスト:リゴレット・パラフレーズ
②メンデルスゾーン:そよぐ風Op.102の4
③ショパン:ノクターン第7番嬰ハ短調Op.27の1
④モーツァルト:トルコ行進曲
⑤J.S. バッハ:イタリア協奏曲BWV971
⑥シューベルト:楽興の時ヘ短調Op.94の3
⑦ショパン:ワルツ第6番変ニ長調Op.64の1「小犬」
⑧同:ワルツ第7番嬰ハ短調Op.64の2
⑨同:マズルカ第31番変イ長調Op.50の2
⑩同:マズルカ第34番ハ長調Op.56の2
⑪同:華麗なワルツ第4番ヘ長調Op.34の3
⑫同:マズルカ第45番イ短調Op.67の4
⑬同:前奏曲ヘ長調Op.28の23
⑭同:即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36
⑮メンデルスゾーン:五月のそよ風Op.62の1
⑯ショパン:ノクターン第9番ロ長調Op.32の1
⑰同:バラード第3番変イ長調Op.47
ウラディーミル・ド・パハマン(ピアノ)
Chopin Nocturne in E flat Op 9 No 2 Pachmannn Rec 1915.wmv
ウラディーミル・ド・パハマン(1848-1933)は繊細なタッチと弱音で知られ、稀代のショパン弾きとして絶大な人気を誇りました。彼の録音はかなりありますが、当時の録音技術ではその「羽毛のタッチ」はノイズに消され、電気録音になってからは老齢でテクニック的に万全の演奏ができませんでした。
ここでは彼の最盛期の、それも規模の大きな作品に触れられる奇蹟のひとときを味わえます。録音のないモーツァルトの「トルコ行進曲」で示す端正な美しさ、バッハの「イタリア協奏曲」での非ロマン的解釈に驚かされます。
此のCDですっかり気持良くってやはり前から気になっていたので舟歌や小犬も聴きたく『ウラディーミル・ド・パハマン 全録音集』を購入してみる。
GRAMOPHONE AND TYPEWRITER録音、ロンドン
ショパン:舟歌嬰ヘ長調 Op.60/夜想曲ト長調 Op.37-2/前奏曲 ト短調 Op.28-22/前奏曲 ヘ長調 Op.28-23/マズルカ変イ長調 Op.50-2/練習曲変ト長調 Op.25-9 「蝶々」/ワルツ変ニ長調 Op.64-1 「小犬」/ワルツ嬰ハ短調 Op.64-2/ラフ:糸を紡ぐ少女 Op.157-2(1907年)
GRAMOPHONE COMPANY録音、ロンドン
ショパン:練習曲 Op.10-12 「革命」/メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソホ長調 Op.140/リスト:リゴレット・パラフレーズ/ラフ:糸を紡ぐ少女 Op.157-2
(1909年6月14、22日)
VICTOR TALKING MACHINE COMPANY録音、キャムデン
ショパン:夜想曲ヘ長調 Op.15-1/即興曲変イ長調 Op.29/前奏曲 ヘ長調 Op.28-23/前奏曲 ニ短調 Op.28-24/練習曲変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」/マズルカ変イ長調 Op.50-2/マズルカ イ短調 Op.67-4/マズルカ ハ長調 Op.33-3/
練習曲 ハ長調 Op.10-1/練習曲 ヘ短調 Op.25-2
リスト:華麗なマズルカ/リゴレット・パラスレーズ/メンデルスゾーン:無言歌ハ長調 Op.67-4 「紡ぎ歌」/シューマン:予言の鳥 Op.82-7/ラフ:糸を紡ぐ少女 Op.157-2
(以上 1911年11月7、8日)
ショパン:夜想曲ト長調 Op.37-2/練習曲ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」/練習曲 ホ短調 Op.25-5/マズルカ 嬰ヘ短調 Op.59-3/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35 「葬送」―第3楽章/練習曲 ハ短調 Op.10-12 「革命」/前奏曲 イ長調 Op.28-7/
前奏曲 嬰ハ短調 Op.28-10/前奏曲 ハ短調 Op.28-20/
夜想曲 ヘ短調 Op.55-1/ポロネーズ 嬰ハ短調 Op.26-1/バラード 変イ長調 Op.47メンデルスゾーン:無言歌嬰ヘ短調 Op.30-6 「ヴェネツィアの舟歌2」/無言歌ハ長調 Op.67-4 「紡ぎ歌」
(以上 1912年4月25、26日)
英COLUMBIA録音、ロンドン
ショパン:即興曲変イ長調 Op.29/夜想曲変ホ長調 Op.9-2/マズルカ イ短調 Op.67-4/前奏曲 ヘ長調 Op.28-23/前奏曲 ニ短調 Op.28-24/練習曲 ヘ長調 Op.25-3/前奏曲 変ロ短調 Op.28-16/リスト:ポロネーズ第2番ホ長調
(以上 1915年12月)
ショパン:夜想曲変ニ長調 Op.27-2/マズルカハ長調 Op.33-3/練習曲 ヘ長調 Op.25-3/マズルカ ロ短調 Op.33-4/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58~第2楽章/ワルツ 変ト長調 Op.70-1/エコセーズ 変ニ長調 Op.72-3-3シューマン:気まぐれ Op.12-4/リスト:愛の夢第3番変イ長調/リゴレット・パラフレーズ/ブラームス:カプリッチョ嬰ハ短調 Op.76-5/ラフ:糸を紡ぐ少女 Op.157-2
(以上 1916年1月)
VICTOR TALKING MACHINE COMPANY録音、キャムデン
シューマン:ノヴェレッテ第1番ヘ長調 Op.21-1/ショパン:即興曲第2番嬰ヘ長調 Op.36/夜想曲ロ長調 Op.32-1
(以上 1923年12月14日)
ショパン:前奏曲変ニ長調 Op.28-15 「雨だれ」(2種の演奏)
(1924年5月26日)
シューマン:ノヴェレッテヘ長調 Op.21-1(2種の演奏)/予言の鳥 Op.82-7/メンデルスゾーン:無言歌イ長調 Op.62-6 「春の歌」
(以上 1924年9月23日)
GRAMOPHONE COMPANY録音、ロンドン
ショパン:即興曲第2番嬰ヘ長調 Op.36/夜想曲変ニ長調 Op.27-2/夜想曲ロ長調 Op.32-1(パハマンのコメント付き)/練習曲 ヘ長調 Op.25-3/ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2/前奏曲 ロ短調 Op.28-6/マズルカ ト長調 Op.67-1/マズルカ 変ロ短調 Op.24-4/マズルカ 変イ長調 Op.50-2
(以上 1925年6月6日)
ショパン:ポロネーズ嬰ハ短調 Op.26-1/ワルツ変ニ長調 Op.64-1 「小犬」(2種、共にパハマンの前口上付き)/ワルツ 変イ長調 Op.64-3/ワルツ 変ト長調 Op.70-1
(以上 1925年12月15日)
ショパン:前奏曲ロ短調 Op.28-6/前奏曲ト長調 Op.28-3/前奏曲変ニ長調 Op.28-15 「雨だれ」/練習曲変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」(パハマンの前口上付き)/夜想曲 ホ短調 Op.72-1/マズルカ 嬰ハ短調 Op.63-3/マズルカ イ短調 Op.67-4/メンデルスゾーン:前奏曲ホ短調 Op.35-1
(以上 1927年11月3日)
ヴェルテ=ミニョン社のピアノ・ロール録音から
ヘンゼルト:ゴンドラ Op.13-2(1925年)
バダジェフスカの乙女の祈りに基づくパハマンの即興演奏(1906年)
Chopin Etude Op 10 No 12 Revolutionary Pachmann Rec 1912.
筆者は余りフレデリック・ショパンの音楽は詳しく無いが、彼の作品はピアノ曲が多い、今までその作曲のほとんどをピアノ独奏曲が占め、ピアノの詩人とも呼ばれるように、様々な形式、美しい旋律、半音階的和声法などによってピアノの表現様式を拡大し、ピアノ音楽の新しい地平を切り開いた音楽を聴く。
勿論パワーアンプは昨日接続部分の清掃を丁寧に行ったAurex SC-M15/SC-M15に繋ぎ聴いてみる、一年に一度の接点部分の清掃は行うと意外と音質が保たてます、何年も放置されてる諸氏は試みることを勧める清掃と言ってもアルコール除菌して接点回復剤を塗布して後は良く拭き取る作業しかできないが・・・?
此のアンプの良さは非常に素直な音質が特質ですが、左右チャンネルの相互干渉を防ぐためモノーラル使用を勧める実に綺麗なピアノの音が再現出来る、ノイマンのRCAケーブルに交換して接続して聴き入るショパンの音楽は詳しくないが、舟歌/夜想曲等は心地よく聴ける。
30年のウィーン演奏旅行中にワルシャワで独立運動が起き、そのままパリに移住。作品のすべてにピアノを使っていて、ピアノ音楽の新しい世界を切り開いた。「ピアノの詩人」と呼ばれる。
ショパンは幼少の頃末妹は肺結核で少女の頃亡くなり、姉のルイーズは優れた文学的天分があり、此の姉にピアノを習った、ショパンは三人の姉妹がいて、男は一人だった、そうした環境が優男ともにショパンを成長した、極めて繊細な感性な作品を描いたのも幼少の家庭環境が創作したのかも知れない。
恋をすることで、ショパンの音楽はさらに磨かれていったことでしょう。
ショパンは婚約までした若い女性とは破局し、男勝りで夫とうまくいってなかった女性と温暖な地中海の島へ恋の逃避行をします。
他のプレリュードもこの地で書かれたものです。
「彼が涙を流しながら、すばらしい前奏曲(プレリュード)を弾いていた。とその彼女が後に語っています。彼女が彼の音楽のよき理解者だったのでしょう。
多くの作品がノアンで生まれました。このころが一番、充実した円熟期といわれています。「子犬のワルツ」「英雄ポロネーズ」など傑作が生まれた…
最後は、彼女(の息子)との関係が悪くなって、体調も悪くなっていきます。晩年のショパンは,恋人ジョルジュ・サンドとの破局による傷心や孤独にくわえて、結核の悪化によってひどく苦しむようになった。そして,ポーランドから姉を呼んで、一緒に帰るつもりでしたが、その願いもかなわず、1849年,パリにおいて,39歳の若さでその生涯を終えた
評論家諸氏の間では絶賛されるパハマン。「パハマンを聴かずして、ショパン演奏は語れない」「ショパン以上のショパン演奏家」というような趣旨のほめ言葉が並んでいる。
恥ずかしながらパハマンを聴いたことがない私としては、こりゃ、聴かんわけにはいくまい、と購入して、早速鳴らした途端、絶句した。シャリシャリパチパチ、盛大なスクラッチノイズの向こうにピアノが鳴っている。
SPの復刻CDはかなり聴いてきたつもりだけど、これはかなりきつい。
購入したのを後悔した。おそらくCD製作者の意図としては、スクラッチノイズを軽減することによって、本来のピアノの録音が劣化するのを嫌ったのだろうと思う。しかしもうちょっと何とかならんもんだったかと思いつつ、せっかく買ったんだから意地でも聴き倒してやる、と、我慢して聴いていたら、不思議なもので、そのうちピアノの音が前面に出てきて、スクラッチノイズが気にならなくなってきた。
こうなってくると、はるか昔のピアノの音がとてもクリアで、響きも豊かで、とてもSPとは思えない優秀録音のように聴こえてくるから不思議だ(実際、当時としても優秀録音なのだろう)。
甘い香りがたちのぼる柔らかなピアノは魅力的で、まだ全てを理解できたわけではないけど、評論家諸氏の絶賛も少しは納得できた。今は買ってよかったと思う。
ただし、こういう派手なスクラッチノイズや、雑音が嫌いな人、貧しい録音や、ノイズの中から音楽を聴き取ろうすることが面倒で嫌いな人は手を出すべきではないと思う。でも聴く内にスクラッチノイズや、雑音は除外される、人間の耳は実に都合良く出来ている。
以前購入したワンダ・ランドフスカの芸術(24CD)の中にインヴェンションとシンフォニアを聴きやはりワンダ・ランドフスカの音質は、やや落ちるが音楽性は素晴らしく、BWV 772-801 BWV787-801の30曲は大変感動させられた、パハマンは最高のを聴かせてくれる。
ショパン:夜想曲第1番変ロ短調作品9の1 ルービンシュタイン 1965
今まで筆者はルービンシュタイン聴くことが多く、「夜想曲」等偶に聴いているが音質を求めるならアルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein)が勝っている。ブラボー!