燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

本ケースでの診療方針をどうするか?

2020-04-22 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
 
その他に考慮すべきこととして、慢性心不全に対するβ-blockerの投与がある。
 
 
 
たしかに、慢性心不全の予後改善効果はあるが、本ケースではCOPDがあり、喘鳴発作を惹起するおそれがあるので現時点では推奨されない(COPD患者でもβ-blockerの内服で生存改善のデータはあるが、まだ標準治療とはいえない)。
 
 
 
また、糖尿病のコントロールについては、70才でHbA1c 8%であり、これ以上のコントロールを目指すと(インスリン導入や他の薬剤の追加)、低血糖のリスクが増大する。
 
 
 
これについては、これ以上の介入はせず、様子観察でよいと考えられる。
 
 
 
がん検診は、それぞれの患者の生命予後とのバランスを評価して勧める。
 
 
10年生存を見込めない患者状況で、大腸がん検診などを行うと、便潜血陽性で侵襲性のある大腸内視鏡を行う可能性があり、有害事象のリスクがある。
 
 
 
写真 COVID-19の病態生理

 

 

 

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