みなさん、こんにちは。
今回は胆道系の癌についてです。
胆のう癌や胆管癌に対する根治治療の原則は手術です。
いかに早期診断を行い、根治手術にむすびつけていくことです。
早期胆のう癌には特有な症状がなく、いまのところ腫瘍マーカーや血液生化学検査も役立ちません。
胆管癌では、生化学検査でALPの上 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
胆管炎は胆汁流出障害に伴う胆管の炎症。
原因としては胆管結石が最も多く、次いで良性胆管狭窄や腫瘍も原因となります。
急性胆管炎は重症化すると死亡率が高くなるので胆道減圧のタイミングを逃さないようにすることが大切です。
高齢者では典型的症候を欠く場合があり、高齢 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回はクローン病についてです。
主として若年者にみられ、線維化や潰瘍形成を伴う原因不明の肉芽腫性炎症病変です。
消化管のどの部位にでも起こりうるが回腸末端に好発します。
性比は若干男性が多いです。
発症時年齢のピークは10歳代後半にあり、20歳代を加えると3/4を占めます。
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みなさん、こんにちは。
今回は炎症性腸疾患IBDのうちUC、すなわち潰瘍性大腸炎についてみてみましょう。
定義と疫学
大腸の粘膜を侵し、しばしばびらんや潰瘍を形成する原因不明の非特異性炎症をきたすもの。
性比は1対1。
発病年齢は20歳代にピークがありますが、50歳以降でも認めます。
分類
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みなさん、こんにちは。
今回は膵炎についてです。
急性膵炎と慢性膵炎は異なる病気です。
急性膵炎
急性膵炎は活性化した膵酵素の間質内逸脱による化学的な自己消化がその発生機序の本質です。
活性化酵素が血中に逸脱すると遠隔臓器が傷害され多臓器不全となり予後は著しく悪くなりま . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は胆のう炎と胆のうポリープについてみていきましょう。
胆のう炎
胆のう炎の約9割には胆石が関与します。
通常、腹痛や発熱をきたしますね。
糖尿病などでは無痛性もあります。
胆のうの臨床所見
① 自覚症状: 右季肋部痛、右背部痛、悪心、嘔吐 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は大腸ポリープについてです。
ポリープ患者の多くは無症状ですが、ときに便潜血や血便の原因となります。
大腸ポリープとは大腸に発生する隆起性病変の総称です。
腺腫、過形成性ポリープ、若年性ポリープ、炎症性ポリープなどが含まれます。
ポリープにがんが . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は胃粘膜下腫瘍です。
肉眼では、山田分類のⅠ型、Ⅱ型の隆起を示し、表面は周辺粘膜と同じ粘膜でおおわれ、平滑であり、いわゆるbridging foldを呈します。
直径2cm以下のもので胃体上部のものは平滑筋腫が多いですが、胃幽門前庭部にあるものは迷入膵のことがあります。
大き . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
これは、胃ポリープ、胃型上皮、胃粘膜下腫瘍などですね。
隆起性病変の良悪性の診断には、隆起の立ち上がりの形態と大きさを主眼にした山田・福富の分類がよく用いられます。
Ⅰ~Ⅳ型の4型に分類されてます。
Ⅰ型: 隆起の起始部が滑らかで、明確な境界線を形成しないもの。
Ⅱ型: 起始部に明らかな境界線を形 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は胃癌です。
早期胃癌は癌の深達度が粘膜下層(Sm)までのもので、この場合リンパ節転位があった場合も早期胃癌と定義されています。
固有筋層(Pm)より深く進展した場合を進行癌とします。
組織型ではほとんどすべてが腺癌です。
分化型腺癌と未分化型腺癌に大きく二分され、 . . . 本文を読む