皆さん、こんにちは。
今回は疥癬です。
ヒゼンダニによる非常に感染性の高い皮膚寄生虫症です。
今日では性行為感染症の一部、免疫不全者や高齢者(病院、老人施設)の集団発生で注目されています。
疥癬の診断エラーも問題となっています。
湿疹や皮膚炎、水疱性疾患などと誤診されると、ステロイド軟膏等によ . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
約30年前、私の研修医時代、沖縄の病院の救急外来で、麻疹の患者さんを多く診察してました。
その後、ワクチン接種が普及したおかげで、麻疹の患者さんをみることはほとんどなくなりましたが、昨年沖縄でアウトブレイクがありました。
ワクチン接種率が低くなっていたところに、インバウンド旅行者から感染拡大したのでし . . . 本文を読む
皆さん、こんにちは。
今回は膠原病のうち、ピーエム・ディーエムです。PM/DMですね。
多発性筋炎、皮膚筋炎、悪性疾患を合併する筋炎・皮膚筋炎、小児の筋炎、他の膠原病を合併した筋炎、の5つに分類されます。
皮膚筋炎は小児でも成人でもみられ、多発性筋炎は20歳以上での発症が多いです。
症状発現は緩やかでいつ発症したか不 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は混合性結合組織病MCTDです。
混合性結合組織病は、全身性エリテマトーデス(全身性エリテマトーデス)、全身性強皮症(全身性強皮症)、多発性筋炎(PM)の3疾患の症状が混在します。
抗RNP抗体陽性の疾患です。
混合性結合組織病は30歳代の発症が多く、男女比は1:16と圧倒的に女 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は、代表的な自己免疫疾患の一つ、全身性エリテマトーデスについてみていきますね。
種々の自己抗体や免疫複合体により多臓器に病変をきたし、臨床経過も多彩です。
診断では他の疾患との鑑別が重要です。
本症では経過とともに症状が揃い診断が確定することが多いので3項目以下の場合でも、除外診断を考慮に入れ全身性 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は、炎症性多関節炎をきたす代表的な疾患である関節リウマチについてみていきましょう。
それでは、いきます。
主として関節滑膜の炎症を来たす頻度の多い自己免疫疾患。
適切な治療がなければ、関節の破壊や変形などをきたす。
近年になって有効な治療薬が登場したことによって、早期診 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
単一の関節が痛くなることを単関節痛と呼びます。
大切なことは、単関節痛=単関節炎ではない、ということ。
単関節炎は通常単一の関節に疼痛・圧痛に加えて、腫脹(液体貯留)、熱感、発赤等の炎症所見をみるものです。
ここでの初期診療の重要ポイントは、化膿性関節炎を見逃さず、かつ充分な疼痛管理 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回はSBPです。
スペルアウトするとSpontaneous bacterial peritonitis (SBP)ですので、実際は特発性ではありません。
非代償性肝硬変などで、腹水貯留ケースに起こりますが、腸管穿孔などの原因がなく、非続発性に起こるということが重要です。
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は肝硬変の重要な合併症である腹水についてです。
肝硬変は慢性肝疾患の終末像。
無症状の代償期から、黄疸、腹水、脳症などを有する非代償期まで多彩な病像をもつ。
原因は多岐にわたるが、多くはウイルス性もしくはアルコール性である。
若年者では、Wilson病などの先天性疾患、 . . . 本文を読む
皆さん、こんにちは。
今回は急性ウィルス肝炎の診断についてみていきましょう。
診断
① A型肝炎: IgM型HA抗体陽性
② B型肝炎: IgM型HBc抗体陽性、HBs抗原陽性、キャリアが他の肝炎を併発することもあるので、HBs抗原のみでは誤ることがある。
また、キャリ . . . 本文を読む