燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

不適切処方には減薬 (De-Prescribing)

2020-04-24 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
考察の続きです。
 
 
マルチモビディティー患者では、それぞれの疾患に対して長期薬物療法がおこなわれることが多く、ポリファーマシー(Polypharmacy)となる。
 
 
 
ポリファーマシーは薬剤間相互作用のリスクを高め、高齢による腎機能・肝機能の低下に加え、脂肪体重割合の増加、血清アルブミン濃度の低下なども加わり、薬剤の副作用の可能性が高まる。
 
 
 
一方、多診療科併診では、他科処方薬への注意が散漫になることがあり、危険な飲み合わせからの副作用出現や薬剤カスケードをきたすおそれがある。
 
 
 
前回のケースのように慢性心不全を有する患者では、チアゾリジン系薬物は禁忌であり、不適切処方(inappropriate medications)といえる。
 
 
 
このような患者診療においては、Best Possible Medication Historyを心がけて、不適切処方薬剤の減薬(De-Prescribing)を行い、最終的な薬剤調停(medication reconciliation)を行う。
 
 
 
写真:地域モデルの登場です
 

 

 

 

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