みなさん、こんにちは。
脆弱な高齢者の場合には、「敗血症」などの重篤な急性疾患があっても食欲不振などのような非特異的な症状だけが前面に出ることも多く、発熱を認めない食欲不振だけの敗血症も脆弱な高齢者ではあり得る。
病歴で必ず聴取すべきことは、妊娠の可能性や飲酒歴、生活歴、服薬歴である。
「食欲不振」を来たしうる薬剤としては、非ス . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
高齢者の場合はまた、うつ病との鑑別としても重要な、認知症 dementia も「食欲不振」の原因となる。
認知症の患者の場合、身体的には一見してどこも悪そうにないことが多く、食事のみを拒否することがある。
認知症の患者では、悪性疾患や消化管疾患を考えGI系の内視鏡検査などを行っても、有意な所見が見つか . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
精神疾患の場合には、食欲不振以外に抑うつや不安、不眠などが認められ、不定愁訴的な多彩な症状をもつ場合が多い。
うつ病では身体化した症状が頻繁に認められ、痛みやしびれ、倦怠感などが訴える場合が多い。
しかし、これらの精神的症状は身体疾患に随伴して起こることが多いので、常に器質的疾患の合併の可能性も忘れな . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
発熱、体重減少、寝汗、全身倦怠感などは非特異的な症状であるが、感染症や自己免疫疾患、悪性疾患などを思わせる。
高齢者における、「発熱」の有無の確認は、体温の個人差を考慮して行う。
高齢患者の場合は特に個人差が大きいため、できるだけベースラインの体温を「摂氏何度何分」まで聞き出し、摂氏一度以上の上昇は有意な体温上昇と意 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
これには詳細な病歴聴取が大切になる。
例を示す。
食べたいと思い、食事を摂ってみるが、痛みなどの口腔内症状がある。
→口内炎、歯周囲炎、虫歯、入れ歯が合わない等。
食物の嚥下時にむせる。
→神経疾患、脳血管障害、喉頭疾患。
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みなさん、こんにちは。
最も重要なポイントは詳細な病歴の収集である。
なかでもとくに、患者さんに「空腹感」があるのかどうかを確認することが重要である。
患者さんの「食欲不振」の訴えが、実際は空腹感があるのに「食べられない」のか、あるいは空腹感が無くて「食べたくない」のか、を区別する。
通常、食べたいという欲求そのものが無い場合 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
着眼ポイント
「食欲不振」の患者さんの原因疾患について鑑別診断を考える場合、まず消化器疾患としてその鑑別を考慮することが多い。
しかし、実際には消化器疾患がその原因として占める割合は約30%程度という報告もあるように、単に消化器系の諸検査をおこなうのみでは解決しないことがある。
特に高齢者では消化器疾患 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
乾癬に関節炎を合併するもので、一般にリウマトイド因子陰性であることから血清反応陰性脊椎関節炎という疾患群の中に含まれる。
症状の特徴から以下の5のタイプに分類される。
手指の先端の関節が主に侵される関節炎型
ムチランス型
対称性多関節型
寡関節型
強直性脊椎炎型
がある。
症状は関節炎以外にも . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
早期の関節リウマチの患者さんではリウマトイド因子(RF)が陰性のことが多いので注意を要する。
最近では、リウマトイド因子よりも感度・特異度の優れた検査である、抗CCP抗体を測定することが多い。
画像検査に関しては、罹患関節の単純X線検査では骨びらんなどの関節リウマチの所見は早期には認めないことも多く、 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
旧診断基準は早期のリウマチの診断には不向きであることが知られており、日本リウマチ学会(1994年)では早期のリウマチ診断基準(表6)を発表した。
関節リウマチは早期に診断し、早期に治療すると予後が良いと言う事がわかってきており、そのためにも早期診断は重要である。
治 . . . 本文を読む