みなさん、こんにちは。
浮腫があれば、ピット(陥凹)するかどうか指で圧迫してみるとよい。
浮腫の程度はその深さで判定する(図)。
ピットした陥凹が速やかに戻る場合には早い浮腫(fast edema)と呼び、低アルブミン血症が原因であることが多い。 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
後弯症は椎体圧迫骨折などにより増加している。
高度の後弯症では、呼吸抑制や逆流性食道炎をきたすことがある。
側弯症では、マルファン症候群などの可能性を考慮する。
脊椎の叩打痛では脊椎病変(炎症 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
打診
肝臓のサイズは打診によって確認できる。
右鎖骨中線を肺から下方へ向かって打診していき、濁音界のサイズを測定する。
8~12センチであれば肝臓のサイズは正常範囲内と考えてよい(図)。
図:右鎖骨中線の打診
肝臓の下縁が不明瞭なときにはスクラッチテストを行う。
聴診器を剣状突起に当てて聴診しながら、右の下腹 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
視診
腹部の診察は受診者を仰臥位(仰向け)にして右側に立って行う。
腹部全体の膨満があれば、腹部の脂肪組織のことが多いが、ときに、腹水や腸管ガス(イレウス)、妊娠、膀胱充満のことがあるので打診を行う。
腹壁静脈側副血行路の発達があれば門脈圧亢進症(肝硬変など)を考える。
肝硬変では、前胸部のクモ状血管腫や女性化乳房、手掌紅斑、バチ状指を認めることがある。
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みなさん、こんにちは。
心雑音が聴かれる場合には、その大きさ(レバインの分類・表)、最強部位、放散部位、呼吸性変動に注意して記述する。
2R付近で最強の収縮期雑音で、右の鎖骨(頸部)に放散するときは大動脈弁狭窄症の可能性を考慮する。
心尖部付近で最強 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
第2肋間胸骨右縁(2R)、第2肋間胸骨左縁(2L)、第4肋間胸骨左縁(4L)、心尖拍動の聴診は必須である。
心音のカウント、リズム、に注意する。
不規則リズムには、規則的不規則リズム(regularly irregular rhythm)と不 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
座位で左前胸部を観察すると、心尖拍動による皮膚の動きを視ることが可能なことがある。
触診で心臓最強拍動点(point of maximum impulse: PMI)の位置とその触れる大きさを診ることにより、心拡大を捉えることが可能である。
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みなさん、こんにちは。
気管支呼吸音は呼気が大きく聴かれる。
肺胞呼吸音は吸気が大きく聴かれる。
末梢肺野で、気管呼吸音のパターンで呼吸音が聴かれるときには、巨大ブラや気管支拡張症などを示唆する。
呼吸副雑音のうち、笛様音(whee . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
正常の肺の打診音は共鳴音である。
胸水や強い炎症があると濁音となり(図)、気胸があると鼓音となる。
胸部を触診しながら受診者に母音を発声させるとき、母音が肺を通して振盪を伝えるものを声音振盪と呼ぶ。
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みなさん、こんにちは。
胸鎖乳突筋や中斜角筋などの呼吸補助筋の過剰な発達は慢性呼吸不全を示唆する。
進行したCOPDでは、他の筋肉群は萎縮するが、呼吸補助筋は発達する(図)。
図:COPDでの呼吸補助金発達
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