燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

倦怠感の鑑別 その11

2016-12-10 | 勉強会
 皆様こんにちは。  前回に引き続き、倦怠感の鑑別を考えていきましょう。  では、下表に慢性臓器不全に認められる病歴と身体所見を示す。   表:慢性臓器不全の急性憎悪の主要な徴候   慢性心不全  発作性夜間呼吸困難、起坐呼吸、S3ギャロップ、静脈圧上昇、クラックル   慢性呼吸不全 痰増加、痰黄色化、呼吸困難の憎悪、喘鳴、アステリキシス、意識障害 . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その10

2016-12-08 | 勉強会
急性倦怠感の鑑別   急性倦怠感の患者診療のときには、下表に示す「5大疾患カテゴリー」に注意する。   表:急性発症の全身倦怠感をきたすcritical な疾患 急性冠症候群 感染症 脱水 電解質異常 慢性臓器不全の急性憎悪     高齢者や糖尿病患者では胸痛の無い、「原因不明の倦怠感」が主訴の急性冠症候群で受診する患者がいるので、そ . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その9

2016-12-06 | 勉強会
倦怠感のメカニズム     倦怠感がおこるメカニズムについて最近、免疫系の刺激が関与していることが分かった。   炎症や感染などで、血中のサイトカインが過剰に上昇すると大脳半球に作用し、倦怠感をきたす。   ラットなどによる実験では、サイトカインを注射すると、これまで元気に動き回っていたラットがじっとして動かなくなり、ラットに倦怠感を思わせるよ . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その8

2016-12-04 | 勉強会
慢性閉塞性肺疾患   部位別の診察では、胸鎖乳突筋発達と気管短縮、樽状胸郭があった。 これらの所見がある場合は、慢性閉塞性肺疾患chronic obstructive pulmonary disease (COPD)を考える。 喫煙歴で80歳まで2箱吸っており、20歳から吸っていたとすると120pack-Yearとなる。 一般的に40 Pack-year以上では慢性閉塞性肺疾患 . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その7

2016-12-02 | 勉強会
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 身体所見: 全身の外観:病的 moderately-ill 頸部:胸鎖乳突筋発達あり。気管短縮あり。 胸部:樽状胸郭あり。 肺:右背下部にcoarse crackles (holo-inspiratory crackles)あり。 その他に異常を認めず。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その6

2016-11-30 | 勉強会
  感染症と敗血症   前回からの続きのケースでは、咳と痰が数日で出現しているので、急性の湿性咳嗽である。 病態としてはまずInfectionを疑う。 呼吸器系では肺炎や気管支炎などが代表的なInfectionである。 Infectionを疑うとき、バイタルサインの異常がないかどうかは重要である。 異常があれば敗血症を示唆する。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その5

2016-11-28 | 勉強会
病態生理で考える     呼吸器系のROSが陽性である。 呼吸器系の疾患があることを考える。 病変臓器を想定できたら次に病態生理を考える。 病態生理のごろ合わせとして有名なものにVINDICATE-Pがある。 下表に示す。     表:病態生理の分類:VINDICATE-P ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Vascul . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その4

2016-11-26 | 勉強会
#システムレビュー   high-yield symptomが得られなければシステムレビューReview of Systems (ROS)を行えばよい。 ROSを自分自身で作成してチェックリストとして携帯するか電子カルテに保存しておくとよい。 high-yield symptomをみつけないと全身のショットガン的な検査を行うことになってしまう。 ROSのサンプルを下表に示す。 . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その3

2016-11-24 | 勉強会
それでは症例をみてみよう。   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 症例 85歳 男性  脳梗塞、認知症で施設入所中 昨日より倦怠感あり。 食欲低下もあり。 施設の職員により初診外来受診となる。  既往歴:高血圧、認知症 内服薬:ディオバン1日40mg 生活歴:飲酒なし。喫煙80歳まで2箱。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ . . . 本文を読む
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倦怠感の鑑別 その2

2016-11-22 | 勉強会
薬剤性は高齢者で多く、さまざまな薬剤が倦怠感をきたすので要注意である(下表)。   表:倦怠感をきたし得る薬剤(その代表例)    風邪薬  抗ヒスタミン薬による傾眠、神経症状    降圧薬  β 遮断薬などによる抑うつ:利尿薬などによる脱水や低カリウム血症    血糖降下薬 SU剤などによる低血糖    抗菌薬  ミ . . . 本文を読む
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