燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

総論 感染症診療の流れ

2016-08-24 | 勉強会
1.感染症診療の流れ  感染症に限らず、急性期の患者を診察する機会の多い病院では、重症度をまず把握する必要がある。  患者の全身状態から主観的に、なおかつ血圧、脈拍、呼吸数、体温、SpO2などのバイタルサインから客観的に評価する。  バイタルサインの中で、呼吸数が省略されることが多いが、呼吸数は重症度の把握のために重要な指標となる。(文献: 徳田安春:Dr徳田のバイタルサイン講座:日本医事新 . . . 本文を読む
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抗菌薬選択の大原則

2016-08-22 | 勉強会
抗菌薬選択の大原則 ~総合診療医のための感染症スタディガイド~   l         はじめに    風邪などのウイルス感染症で抗菌薬が不要なことは常識である。    だが、「細菌感染症=抗菌薬が必要」でもない。    細菌感染症には抗菌薬なしで自然軽快するものも多い(表1)。    COPDなどの基礎疾患を有する患者での気管支炎(COPD急性増悪)では抗菌薬を使用する。 . . . 本文を読む
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臍、腸管蠕動運動の観察

2016-08-20 | 勉強会
臍の観察    カレン徴候については前回述べた。    臍部の突出では臍ヘルニアを示唆し、大量腹水が原因のことがある。    閉経前女性で臍出血を毎月繰り返すときは子宮内膜症を考える。    臍部にできる結節状腫瘤をセントメアリージョセフ結節St Mary Joseph Nodeとよび、胃がんや膵がんからの転移を示唆する。    米国セントメアリー病院(メイヨークリニックの前身 . . . 本文を読む
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腹部皮膚の観察

2016-08-18 | 勉強会
腹部皮膚の観察    患者にバルサルバ手技を行わせながら腹部を視診すると、ヘルニア、腹直筋離開、腹直筋内腫瘤性病変をみつけることが容易となる。  手術創瘢痕があるときには、それぞれの手術の種類を確認する。  手術痕が変形しているときは、術後の感染症などの合併症があったことを意味するときがある。  手術創瘢痕に過剰な色素沈着pigmentationがあるときは原発性副腎機能低下症(アジソン . . . 本文を読む
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恥骨上部の膨隆

2016-08-16 | 勉強会
 恥骨上部に限局した膨隆では次の4つを考える(下表)。    尿閉は緊急で導尿を行う必要があるので、疑いが強いときは導尿(またはベッドサイドエコー)で確認する(リンクを参考に)。   表:恥骨上部の膨隆 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 尿閉 妊娠 巨大子宮筋腫 巨大卵巣嚢腫 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   引用元:https://www. . . . 本文を読む
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腹部の膨隆

2016-08-14 | 勉強会
腹部の膨隆    腹部全体が膨隆しているときは5Fを考える(下表)。    右上腹部膨隆は肝腫大、左上腹部膨隆は脾腫、心窩部膨隆は幽門部狭窄(潰瘍・腫瘍・先天性など)などによる。   表:5F ~~~~~~~~~~^ Flatus:腸管ガス(腸閉塞など) Feces:便(便秘など) Fetus:胎児(妊娠) Fat:脂肪(肥満) Fluid:液体(腹水) ~~~~~~~~ . . . 本文を読む
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腹部の視診の基本

2016-08-12 | 勉強会
腹部の視診の基本    昨日からお盆休みの方も多いと思われますので軽めの情報を勉強していきましょう。    腹部の視診は部屋を十分に明るくして行う。暗いと重要な所見を見落とすことがある。    膵頭部や総胆管腫瘍でみられる無痛性胆嚢腫大(クルボアジェCourvoisier徴候)などは、十分な明かりがなければ容易に見落とされる。     こんなとき、フィジカル2 超 . . . 本文を読む
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一次予防をどう行うか

2016-08-10 | 総合診療ニュース
 一次予防をどう行うか    沖縄県男性の平均寿命順位が急落した主な要因として、欧米型食生活、運動不足、大量飲酒、喫煙、そして自殺の増加などがあげられています。  これに対する効果的な対策として、一次予防としてのポピュレーション戦略を導入することが有効です。  これは、国民全員がその生活習慣を改善するための施策を導入することです。  具体的な例として、以下のことがあげられます。   . . . 本文を読む
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ポピュレーション戦略

2016-08-08 | 総合診療ニュース
ポピュレーション戦略    これまでの古い概念では、「健康人と病人との境界線は明瞭である」とされ、この境界線により、病気(危険因子)のある病人にのみ焦点を絞り、治療や予防介入がなされてきました。    そして「健康」といわれる大多数の人々には責任はないとされていました。    それに対して、この新しい「ポピュレーション戦略」は、社会全体に対しての予防的対策をおこなうことで、社会全体とし . . . 本文を読む
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新しい予防医療

2016-08-06 | 総合診療ニュース
新しい予防医療    従来の予防医療では、病気の予防のために、患者個人に対して医療が行われてきました。    これは通院治療を意味し、高血圧症患者に対する降圧療法、高脂血症(脂質異常症)患者に対するコレステロール低下療法、糖尿病患者に対する血糖低下療法やカロリー制限などがあります。    病気が発症する前に行われる予防的な医療を一次予防、病気を発症しているが未だ「無症状の時期に発見」し . . . 本文を読む
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