みなさん、こんにちは。
これは、ある薬で副作用が出て、その副作用の症状を抑えるために薬剤を出すような行為のことです。
緩和ケアでオピオイドを使用するときに、その副作用である便秘を治療するために緩下剤を投与するというように推奨されるカスケードもあります。
問題は副作用と気付いていない場合です。
たとえば、統合失調症に対して抗精神病薬 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ポリファーマシーの要因シリーズの続きです。
今回は二つ。
遠慮と謎の薬です。
医局制度にはヒエラルキーがあり、先輩は偉いので尊敬すべきです。
一理ありますが、処方薬の処方箋も尊敬すべきという文化が形成されており、患者を引き継いだ後輩医師は勝手に先輩医師が開始した処方薬に . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
製薬会社からの情報は嘘ではないですが、医師にバイアスを生じさせています。
フレーミング効果を利用しているのです。
典型例は、相対リスクやハザード比、これは薬効を過大評価するバイアスにつながります。
たとえば、スタチンは心血管イベントリスクを30%低下させる、というフレーミングがあります。
しか . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
こんなに多い、ポリファーマシー、なぜこうなったのでしょうか。
医学や薬学が発展したおかげで医薬品の開発が進んできた、というのはたしかに最大の理由でしょう。
しかし、理由はそれだけではないでしょう。
構造的な問題がその大きな理由となっていると考えます。
. . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
世界のポリファーマシーもみてみましょう。
日本の在宅医療高齢患者に対する調査でも、ポリファーマシーが多くみられ、ヨーロッパのSTOPP基準で不適切とされる薬剤がよく処方されていました。
また、内服薬の種類が多い高齢者ほど転倒のリスクが高い傾向にありました。
欧米の状況も深刻です。
米国やヨーロッパの研 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は研究結果です。
年齢は平均80歳(男54%・女46%)で、薬剤副作用で入院となった患者数が、700人中34人(約5%)でした。
平均の処方薬剤数は、薬剤副作用で入院した患者群(副作用群)で約9種類、副作用以外で入院した患者群(非副作用群)で約6種類でした。
有意に副作用群で平均の処方薬剤数が多かったです。 . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
ポリファーマシーは内服薬の種類が多い状態。
国際的には、5ないし6種類以上を日常的に内服している状態としています。
5ないし6種類以上とする理由は副作用のリスクが増加することが疫学研究でわかっているからです。
つまり、問題は種類が多いことではなく、副作用のリスクが高いことです。
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みなさん、こんにちは。
では、結果をみてみましよう。
診断仮説:Wilson病
検査:血中銅とセルロプラズミン低値。
尿中銅排泄は増加。
治療:D-ペニシラミン
丁寧で注意深い診察を行うと、問診からは想起できなかった診断仮説を得ることができます。
このような診察スキルを身に . . . 本文を読む
みなさん、こんにちは。
今回は5例目です。
では、いきましょう。
30才代女性
1年前より振戦、固縮、構音障害
特発性パーキンソン病疑い、で抗パ薬を投与するも症状軽快せず
フィジカルにて、角膜外側縁に褐色調の輪状色素沈着あり
参考写真:同じ疾患の別ケース
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みなさん、こんにちは。
ケース4を考えてみましょう。
確定診断:
糖尿病患者さんに多い糖尿病性手関節症でした
治療:
リハビリ
必要に応じて整形外科的治療
Prayer徴候がヒントでしたね
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