症候別“見逃してはならない疾患
徳田安春
医学書院
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発熱の有無は敗血症の有無に関して否定する指標とはなりません。
敗血症の急性期では正常体温の場合や、逆に低体温の場合も多いです。
体温上昇が無くても敗血症は否定できないのです。
バイタルサインや意識レベルの急激な変化をきたした患者(急変患者と呼ぶ) . . . 本文を読む
臨床現場で発熱患者におけるショックバイタルでよく問題となる鑑別は「低容量性ショックVS.敗血症性ショック」です。
感染症患者の多くが脱水(大量発汗+飲水低下+-下痢・嘔吐)を合併しており、単に低容量のみで血圧が低下している可能性があるからです。
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Common Type ShockとUncommon Type Shockの身体所見による初期鑑別は、静脈圧を推定するとよいでしょう。
Common Type Shockでは、低容量(低容量性ショック)または相対的低容量(分布性ショック)により、静脈圧は低下。
Common Type Shockへの初期対応ではまず、細胞外液の組成に近い輸液(生理食塩 . . . 本文を読む
東京城東病院総合内科チーフの森川暢です。
来年度より総合診療専門医が正式に開始されることになりました。
東京城東病院は来年度より開始予定の総合診療プログラムの基幹病院として申請をしています。
・総合診療専門医になりたいけど、内科的な基礎力をしっかりとつけたい。
・将来開業をするの . . . 本文を読む
バイタルサインのうち、血圧(動脈圧)が低下することを低血圧と呼びますが、低血圧イコールショックではありません。
臨床的なショックの定義は「主要臓器循環障害」である。
主要臓器としての脳の循環障害を評価するには、気分不良の有無や意識レベルの評価を行うとよいでしょう。
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発熱+ショック+頻呼吸では「低容量性ショック<敗血症性ショック」
悪寒戦慄ではただちに敗血症ワークアップ
微熱患者では「デルタ心拍数20ルール」でトリアージ
Late inspiratory Crackleは非定型型肺炎、Holo- inspiratory Crackleは細菌性 . . . 本文を読む
腎性乏尿
腎性乏尿は腎前性乏尿が長く続くことで、腎組織が虚血性の障害を起こしておこる急性尿細管壊死によることがあります。
また糸球体腎炎や間質性腎炎、急速進行性糸球体腎炎などの腎障害では腎臓の病態が原因で尿が排泄されなくなってしまうことがあります。
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1.水分欠乏
嘔吐・下痢・多汗などで水分欠乏になっている場合や大量の出血などで血液の量が少なくなっているとき。
2.うっ血性心不全(心機能の低下)
うっ血性心不全は心臓のポンプ機能が弱くなり、からだが必要とする血液の量を心臓が送り出せなくなった状態です。
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1日の尿量が400ミリリットル以下を「乏尿」、尿がほとんど出ない場合を「無尿」といいます。
乏尿の状態が続くと体内でできた老廃物の排泄が不十分となって体内に蓄積し高窒素血症となります。
乏尿の原因は大きく3つに分類できます。
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