武弘・Takehiroの部屋

万物は流転する 日一日の命
人生は 欲して成らず 成りて欲せず(ゲーテ)

酒飲み

2024年05月02日 13時58分11秒 | 経済、生活一般、衣食住など

〈以下の記事は2009年11月の“元気な頃”に書いたものです。〉

「酒は百薬の長」と言うが、それを良いことに私は毎晩酒を飲んでいる。だいたい夕方5時頃から食事を挟んで飲む。発泡酒、ビール、焼酎、日本酒、ワイン、ウィスキーなど何でもござれだ。必ず3~4種類は飲む。
昨夜は発泡酒、日本酒、ワイン、焼酎だった。もちろん少量ずつだが、4種類も飲めばかなりの量になる。最近は飲み過ぎに注意しノンアルコール・ビールをたしなむこともあるが、これは酒ではない。匂いはビールとあまり変わらないが、清涼飲料水みたいなものだ。したがって酒量にはカウントしないが、なんだか(酒を)飲んだ気持にはなれる。
のん兵衛とは困ったものだが、しかし、飲めるうちが“華”だと思っている。飲んでいる時の方が感覚が冴えて良い文章を書けることもある。他方、最近は年を取ってきたせいか、飲んでいるうちに意識が朦朧(もうろう)としてベッドに横たわってしまうことがある。
これはいけない。時には窓を開けっぱなし(寒いというのに)、照明もストーブも点けっぱなしで寝てしまうから、翌日、家内に文句を言われることになる。最近は注意しているが、酒が減ることはない。
こういう“飲み助”を人は「アルコール依存症」と言うが、誰だって何かに依存しているのではないか。 ゲーム、携帯電話、パソコン、たばこ、テレビ、DVD、CD、ブログ・・・それに、読書癖も依存かもしれない。あるいは念仏やお祈りだって依存かもしれない。私の場合はそれが単に酒だということだ。

若い頃は酒による“失敗”もよくあった。警察に連れていかれたこともある。しかし、最近はほとんどない。こんなものは自慢できることではないが、失敗はずいぶん減った。それは家で飲むケースが多くなったからだろう。
たまに知人や旧友と酒を飲むのは楽しい。談論風発のアルコール・コミュニケーションは最高だが、酒に呑まれてはいけない。それはまず無くなったが、年のせいかトイレに行く回数が増えたようだ。
日本画壇の巨匠・横山大観画伯(89歳で没)は人生後半の50年、ほとんど飯を食わず酒と肴(さかな)で生きていたというではないか。そういう人もいるのだ。

最後に、中国・盛唐の大詩人で“詩仙”と称される李白(りはく)が詠んだ詩を、酒を愛する人たちに献上したい。
題は「将進酒(しょうしんしゅ)」と言って「酒を酌んで客にささげる」という意味だ。長い詩なので、私が好きな最後のフレーズだけを記しておきたい。もとより現代日本語文にする。
『ただ長酔(ちょうすい)を願って 醒むるを願わず 古来 聖賢 皆寂寞(せきばく) ただ飲者(いんじゃ)のみ その名を留むる有り』
『ただ望ましいのは、いつまでも酔いから醒めずにいることだ。昔から聖人も賢者も死んでしまえばそれっきりなのだ。ただ飲兵衛(のんべえ)だけが歴史に名を留めている。』(出典・・・岩波文庫「中国名詩選」松枝茂夫編より)(2009年11月18日)


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2 コメント

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Unknown (おキヨ)
2020-03-18 15:47:47
今は違うと思いますが、昔の東北には酒を飲まない男はいなかったと思います。
寒いところで大酒をのむー早死にと当然そうなり、青森が最も短命な県のトップになったことがありました。
わが父、次兄もしかりです。
長兄は理性的な男ですから早めに飲酒はほどほどにして命を長らえています^^
飲酒 (矢嶋武弘)
2020-03-19 05:37:16
東北地方は飲酒の盛んな所ですね。また、美味い酒が沢山あります。仕事の関係で秋田や山形によく行きましたが、飲兵衛が多かったです。
私も飲兵衛でしたが、脳梗塞で倒れていらい、酒量は減りました。長兄の方のように理性的ではありませんが、嫌でも飲酒をほどほどにしています(笑)。

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