囲碁名人戦で挑戦者の河野が2勝1敗と先行した。
井山は6冠を保持し、一人抜きんでているが、以前のブログで、井山に勝つとしたら、アレルギーのない河野か村川だろうかと書いたことがある。
名人戦に続く王座戦では、村川が名乗りを上げている。
今年の河野は、抜群の成績で、名人戦挑戦のプレーオフでの山下との碁はその好調さを象徴するような内容であった。
先日の碁聖戦で敗れたとはいえ、全くの互角であり、名人戦の手ごたえを感じたであろう。
気になるのは、井山の碁の内容の変調である。
第2局の碁で、私なら、下辺を捨てて、右上の劫を解消していただろう。
さらに、時間の使い方を工夫する必要があるようだ。大事な場面で秒読みになっては、いくら井山であっても、最善の手を打つのは難しいと思う。
このまま、ズルズルと負けるとは思はないが、第7局まで熱戦を見たいものだ。