名人戦で、井山が張九段に連敗して、3勝3敗のタイにもつれ込んだが、続く王座戦の初戦で挑戦者の一力七段に破れ、天元戦でも、山下九段に半目負けを喫し、1勝1敗のタイになった。
いずれの挑戦者も強敵で、敗れてもおかしくはないのだが、これまで、あまりにも強く、1歩抜きん出ている存在であっただけに、やや意外である。
最近は、どの対局を見ても、AIの手法を取り入れている棋士が多く、少し単調なような気がする。
これも流行で、しばらくすると変わるのだろうが、AIの勝率が高いので、参考にせざるを得ないのは理解できる。
ただ、井山が負けたことで、棋界は面白くなった。