ウイング マレーシア・クアラルンプール校

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公立中高一貫校の出現

2007年04月22日 | 教育全般
 現行の学校教育では小中学校までは義務教育段階なので、敢えて私立学校を望まない限り居住地の自治体が予め定めた学区の学校に入学するのが原則です。ところが、最近この原則が特例により徐々に崩されつつあり、自分たちの責任でどの公立学校へ進むかの選択を迫られる傾向が加速しつつあります。それは、各自治体が従来の学区の規制を外して学校選択制を導入しつつあることと、主として都道府県主導による公立中高一貫校が増えていることもその原因の一つであります。
 そもそも公立中高一貫校が増えている理由は、表向きは公立中学の教育の多様化でしょう。しかし、保護者の期待は「進学校化」を求めているのが現状の様です。今まで経済的な理由で私立中学進学を断念してきた人たちが一気に「公立中高一貫校」へ流れているのが現状です。
 この現象によって、経済格差から生まれる学力格差が埋まっていくでしょう。しかし、今まで以上に受験熱が加熱していく結果、従来の公立中学との格差が大きくなってしまう懸念も否めません。学力の二極化が進んでしまうのでしょうか?