映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

闇の子供たち 江口洋介

2010-05-19 20:00:37 | 映画(日本 2000年以降主演男性)
タイを舞台にした臓器売買や幼児売春のどきついテーマの作品。
経済発展著しいと言われるが、実態はまだ裏社会に操られているタイを描く。



江口洋介は日本の新聞社のタイ支局に務める新聞記者である。日本では一定の年齢にならないと臓器移植が出来ないことにかこつけて、タイで裏臓器売買による移植がおこなわれている事実をつかむ。タイのNGO機関に勤める宮崎あおいとのかかわりの中で、脳死状態での臓器移植ではなく、生きたままでまだ10歳に満たない少年少女の臓器が提供されている事実をつかむ。タイの裏社会では、貧しいなる故売られてきた少年少女たちを幼年趣味のための売春宿にまずぶち込み、エイズになったらごみにして捨ててしまう。そうでないときは、臓器提供にさせられてしまう。。。。。


時おりニュース等で、一定年齢に満たない日本の子供の臓器移植を海外でおこなうという話が流れる。親も必死であろう。その親の気持ちを佐藤浩市が代弁する。でも生きている子供の臓器を提供されるのでもいいんですか?と宮崎あおいが親に訴える。複雑な気分である。昨年臓器移植法案が成立して、これからは日本でも事例が出てくることと思うが、過度にきびしい日本の世論を相手にそうやすやすと臓器移植はなされないであろう。この映画のテーマにあるような海外での臓器移植の話はこれからもある気がする。

幼児の売春とは変態な行為だけど、こういった話は昔からよくきく。
一定を超えた金持ちにこういう趣味があるとも聞く。もっとも有名なのは亡くなったマイケルジャクソンであろう。
でもむごい話だなあ。

観ていて「スラムドックミリオネア」や「シティオブゴッド」を思い出した。似たような世界である。いい映画というよりも、今もこういう話がまだ世界の片隅でおこなわれていると教えてくれるノンフィクションタッチの恐ろしい題材の映画だ。

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