映画とライフデザイン

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佐藤健 るろうに剣心

2012-08-23 06:10:26 | 映画(日本 2011年以降主演男性)
佐藤健くん主演映画「るろうに剣心」早速劇場で見てきました。

5月に佐藤健君主演のミュージカル「ロミオとジュリエット」を見に行った時は、チケットの値段も高いせいかおばさん熟女たちがずいぶんと観客に目立った。今回は年齢層は急激に若くなり、若い男性客も多い。ロミオの時は8割以上女性だったが、今回は若干女性が多いくらいの比率だ。人気の佐藤君だから若い女性もいたけれど、もともとこういうアクション時代劇は男の世界だ。

予想以上のアクション劇で、佐藤君も熱演、脇役に江口洋介、吉川晃司と主演級の猛者がそろい見応えがある。今回は幅広い人たちに受けそうな内容だ。

映像は明治維新の1868年1月、鳥羽伏見の戦いで討幕側の刺客として戦う主人公を映す。幕末に“人斬り抜刀斎”として恐れられていた伝説の剣客・緋村剣心(佐藤健)だ。
明治維新となり、姿を消す。「不殺(ころさず)」の誓いをたて、流浪人として旅をしていた。
10年後の1878年を映す。その頃、街では剣心のかつての呼び名・抜刀斎を名乗った人斬り事件が勃発していた。亡父から継承した神谷道場を切り盛りする神谷薫(武井咲)が無謀にも似顔絵に似た男に立ち向かおうとしているところを、剣心が助ける。

偽者の人斬り抜刀斎は、貿易商の武田(香川照之)に用心棒として雇われた鵜堂刃衛(吉川晃司)だった。金の亡者の武田は女医の高荷恵(蒼井優)に阿片を作らせ、それを元手に得た莫大な金で武器を買い漁っていた。元・新選組で今は警察幹部を務める斎藤一(江口洋介)が気付くものの、なかなか手出しができない。神谷道場に道場破りが来た。ハチャメチャにされているところを再度剣心が助ける。剣心は道場でしばらく一緒に暮らすこととなったが。。。


いきなり主役が剣の腕を見せる。ともかく動きが素早い。数多い相手をなぎ倒すと同時に中国の武侠映画のように跳ねまわる。2次元でなく3次元空間をうまく活かす。牛若丸のようだ。動きが激しい。佐藤健の奮闘ぶりがクローズアップされる。
それと同時にライバルの剣士たちの実力も示される。


吉川晃司が印象的だ。非情なまでに性根がすわった悪役として剣をふるう姿が「大菩薩峠」の市川雷蔵を連想させる。長身でがっちりした体格で存在感をむき出しにする。アイドル歌手から個性俳優へ実にうまくイメージチェンジしたものだ。終わりは若干不満だが。。。武井咲はかわいいけど普通、蒼井優がいい。映画を見て最初は彼女だとはわからなかった。普段の映像と違った一面を見せてくれた。香川照之はあしたのジョーの丹下段平役に引き続き強い個性を見せる。悪役はうまい。機関銃を打ちまくる構図が明治維新間もないというより戦中の大陸の野蛮な軍閥的要素を持つ。

間合いを取って、静のスタイルが以前の時代劇の基本だった。この映画は比較的早く剣を合わせる。そして実力が均衡している戦いでは剣と剣が何度もぶつかり合う。まともに剣が体を切りつけようとすると、ワイアーアクションのように跳ねあがる。元来の時代劇にかなり中国系のアクションスタイルの血が混じる。でもそれがいい。これまでにないスピード感のある時代劇になっている。新しいスタイルの傑作だと思う。

もしも?でいえば、大映のスタジオで故宮川一夫のカメラでこの作品撮ったらどうなるのかな?あの独特の夜のムードをむき出しにすると、妖気が強くなり、佐藤健はもっと映えるのではないか。
そんなことを考えていた。

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