映画とライフデザイン

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アイガー・サンクション  クリントイーストウッド

2010-08-24 04:46:17 | クリントイーストウッド
75年のイーストウッド作品である。元殺し屋で今は足を洗おうとしているイーストウッドがやむなく黒幕の仕事を請け謎のターゲットを追うというお話である。中盤は西部劇で有名なモニュメントバレー、後半はスイスのアイガー北壁を舞台にした映画である。CG時代になっていないころの、あっと言わせるようなリアルな撮影シーンがいくつかある。



クリント・イーストウッドは、元殺し屋で、今は美術の大学教授をしている。しかも、趣味は高価な美術品の蒐集で、2度までもアイガーの岩壁に挑んだ登山家でもある。
殺し屋稼業からも足を洗いつつあった彼のもとに、アメリカのスパイ機関の黒幕から殺しの依頼があった。依頼を断ったが、黒幕はイーストウッドが所有している絵画の資金ルートを税務当局にパクルぞと脅す。絵画を正当なルートで手に入れたという政府発行の保証書を手に入れんがために、イーストウッドはその依頼をひきうけ殺し屋を難なく始末した。イーストウッドは、報酬の小切手と証書を手にした。だがその帰途、飛行機のなかで美人スチュワーデスに心を許し一夜を楽しんだ。目をさましたときは既に小切手と証書は消えていた。彼女は黒幕が派遣したスパイ機関の女諜報員だったのだ。それは黒幕の思惑で、報酬をふいにしたイーストウッドは第二の殺人をひきうけることになった。
目標の名前や人相は一切不明、唯一分かっているのはその男が近々アイガーに挑戦する国際登山チームの一員であることだけだった。イーストウッドはまず昔の登山仲間でホテルの経営者におさまっている旧友ジョージ・ケネディのところで登山トレーニングに励んで、国際登山チームに参加することにした。

映画の序盤は、007的スパイ映画の色彩でイーストウッドが黒幕から依頼された仕事を成功させるまでを描いている。中盤はモニュメント・バレーでの登山訓練。そして終盤がいよいよアイガー北壁への挑戦だ。


前半のアクションはそんなに凄みを感じない。中盤の登山訓練からエンジンがかかる。イーストウッドは若い女性の体力トレーニングのコーチと登山訓練に励む。モニュメント・バレーで迫真の登山訓練を見せてくれる。高い岩山でイーストウッドとジョージ・ケネディを映し出すシーンには観る方がドッキリさせられる。アイガーの登山シーンもドキドキだ。
撮影もかなりたいへんな映画だと思う。カメラにも殊勲賞を上げたい。

ともかく実際に困難な山登りに挑戦したイーストウッドに感心した。

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