TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

富士展望の山

2011-12-23 | 写真日記

ほんとうは雪のお山に行きたいけれど、お気楽に登れないし冬タイヤもないしで、
ならば富士山を眺めに手軽に登れる山へお散歩ハイク。

富士五湖周辺には、三ツ峠はじめ富士展望に優れた山がいくつもある。そのなかでも
いちばんラクに短時間で行けるのが精進湖パノラマ台(1325m)。

  

バス停のあるパノラマ台入口からのぼり出すと、気持ちいい日のあたる斜面と、

 

  

雪が残る日陰部分とにはっきり分かれ、雪が凍りついているところもあった。

 

真っ青な空に、葉を落とした梢が伸びる冬枯れの山、陽だまりを歩く心地よさよ

 

 小鳥たちの囀りに耳をすまし、
足音を忍ばせて佇むと、こ~んな可愛子ちゃん(ベニマシコ)にお目にかかれるかも~

 

   

そして途中には、富士山がチラリ、あるいはバッチリ見えるところもあって、

 

三方分山からの尾根道に出たら 
左へ10分ほどでパノラマ台。

 

壊れかけた東屋と朽ちかけたベンチが一脚あるのみのパノラマ台だけど、それもまた良し、
裾野に優美なラインを広げる秀麗な富士の姿にうっとり~

 

富士山から左に目を移すと、すぐ下に精進湖、奥に西湖、河口湖がつづいて見える。
湖の後ろには御坂山塊がどっしりと並び、ツンと尖った三角の王岳がまず目立ち、稜線の先に
鬼ヶ岳、ぐいっと下がってもりあがるピークが十二ヶ岳、その奥に三ツ峠が見える。
河口湖の側に足和田山、その向こうのピークは杓子山。

 

 富士の右手には
本栖湖、やはり富士の展望台として知られる竜ヶ岳、その奥に毛無山とつづく。
右奥には南アルプスの白い峰々が、木立に邪魔されてよく見えない。

 

下山した後、精進湖からも富士を眺めるのもいい。レイクホテル前から大室山を抱く富士、
風がないときは湖面に映る逆さ富士が見られる。

 

また、山に向かう途中の山中湖からは、朝焼けに染まる美しい富士が眺められる。
水面から立ちのぼる霧が、湖のファンタジックな朝を演出。早起きは三文のトク、まさに。。

 

                                  

 

 

 

お手軽富士の展望台、もうひとつは箱根山地の北に位置する矢倉岳(830m)で、
足柄峠を境に金時山につながっている。カヤトの原が広がる陽だまりの山頂は、
寒い時期には絶好の山。
 

  

大井松田ICから足柄峠を目指し、手前の万葉公園駐車場にクルマを置いたら1時間で山頂だ、
木々の間から見えるこんもりした矢倉岳が、早くおいでと呼んでいる。

 

 

けど、山頂までは薄暗い杉林がずっと続いていてコレがユーウツ。。
木のなかでも、スギだけは花粉といい、閉塞感ある林といい、どうもいただけない。
途中二ヶ所、山頂が望める場所がある。


やがてそのスギも片側だけになって明るさがもどり、
ほっとする頃になると頂上は近い。

 

斜面が勾配を増すと展望もよくなり、富士に連なる山々が望める。

 

カヤトにおおわれた広い山頂には、たっぷりと陽射しが降りそそぎ、解放感いっぱい!
な~んて気持ちがいいんだろ ♪~(´ε` )

 

恥ずかしげに顔をお隠しになる富士でしたが、

 

ほんのつかの間、お顔を見せてくれました。。ありがと!

 

 この櫓に上がって眺める
景色は360度の大展望。箱根連山はじめグルっと山が見渡せる。

冬の陽射しを浴びながら富士を眺めて、の~んびり、まったり過ごす冬の低山。
気ぜわしい師走も空の彼方へとんで、いい時間が流れる。

心ゆくまで展望と太陽の温もりを感じて下山にかかる。
霜が溶けた坂道を滑らないよう慎重に下る。
植林の山道を急ぎ足で通過して、帰りは万葉公園を通って駐車場へ。

その昔、足柄峠は東海道を結ぶ交通の要所だっただけに、奈良・平安時代には、
防人(さきもり)たちが訪れてはこの地を歌に詠んだそうだ。
公園内には当時詠まれた歌を万葉集から抜粋して立て札に解説とともに表記している。
歌に出てくる木も植栽されているので、歩きながら立て札に足を止め、読んでみると、
昔の人がいかに自然に寄り添うかたちで生きていたかがわかる。いまのようにモノの
ない時代だからといえばそれまでだけど、過剰なまでモノに溢れた世界からは
決して見えてこないもの、自然を通して感じる細やかな思いがよく表現されていると思った。

 

  

万葉公園では歩く人も見かけず、元気なヤマガラくんが枝から枝へと飛びまわっていた。

冷たく澄んだ大気の冬は、好展望と陽だまりハイクを楽しみたい。

 


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