TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

黒斑山(くろふやま)

2011-07-12 | 写真日記

はやくも6月に記録的な暑さとなった今年の夏、
蒸し暑さのなかで思うのは、涼しい山のことばかり、、、
そんななか梅雨の晴れ間をみて6日、黒斑山(2404m)に登ってきた。

黒斑山は、昨年季節をごとに訪れた高峰山の反対側にあって気になっていた山。
自宅からジャスト3時間で登山口と、アクセスがヨイのも行きやすい。

 休日は満車になる車坂峠も平日はゆったり。

の奥に見えているのは水の塔山~篭の塔山で、時間があれば登山口ここの池の平
湿原にも寄ってと、欲張った計画でいた。

支度を整え9:30黒斑登山口を出発。林間コースと尾根コースの二つがあったうち、
展望のよい尾根コースを選んで歩きだした。
まずは車坂山をガクンと下って、トウミの頭(2298m)への登りとなる。

 

  朽ちかけた木の幹に咲くマイヅルソウ

登山口周辺では終わっていた花も、高度が上がるにつれ咲いているのが多くなる。

米粒くらいに小さい花は、いつもブレてうまく撮れない

 

コメツガ、カラマツの樹林は新緑が美しく、

 

   

弾むような若葉をまとった枝についた実の、自然ならではの色がとても美しい。
左のコメツガの雌花は、渋いマットな紫色で、右のカラマツはシックな明るい赤茶色だ。
どちらも思わず見入ってしまうくらいビビッドな配色で、いまの時期だけに見られる色だろう。

 

  

樹林の下ではゴゼンタチバナが群れて咲き、花は登山道に沿ってずっとつづき、この日いちばん
多く咲いていた。 ワタシを撮って!とばかりにツンと背を伸ばすツマトリソウ。ん、どれどれ。

 

 

 

樹林が途切れ、展望がひらけた砂礫地に出た。高峰山、篭の塔山、その奥に残雪の峰々が
うっすら見える。

 

そしてこのあたり、石ころだらけの斜面には「ワタシが高山植物の女王よ」と、
コマクサが立派な花を咲かせてアピールしていた。

 

北アルプス以来、 
久しぶりにお目にかかるコマクサ、まだ咲きはじめなのか、どの株も綺麗に元気よく咲いている。
容赦なく吹きつける風をやり過ごすためか、花の重みのせいか、茎は地面へ倒れるようにしなだれ
ているも、女王たるカンロクの花は見事。

 

  

他に生える植物もない厳しい環境下に咲いて、花の形はユニークでかつピンクの花は愛らしい。
個性を主張しつつストイックに生きるコマクサって、元気をもらえる花ね~。

 

山がよく似合う! 

コマクサを眺めて20分停滞、歩るくより立ち止まる時間の方が長いみたい。。

 

 

ピンクと白のストライプ模様、かわいい壷型の花はクロマメノキ

 

    

コケモモオオバスノキ、3つともどれも 秋には実が熟し食用になるツツジ科の花。

 

 

 

赤ゾレの頭に着くとトーミの頭が目前に迫り、浅間山が姿を現す。片側が切れた樹林帯よこの登山道を
20人ほどの団体さんが、ワァーキャーと黄色い声をあげながら登って行く。


         

崖の草地に咲いていたのはキバナノコマノツメムカゴトラノオ
春に咲くスミレの仲間のキバナノコマノツメを初めて見た。 意外と花は小さく、
全体でも小指くらいの大きさだった。

 

 

 

   

さっきいた赤ゾレの頭を振り返る。 トウミの頭 11:30着。バックは鋸岳へと続く外輪山稜線。
ここでお会いしたかたから、この先の草すべりにお花が咲くと聞いて行ってみることにした。
時期的には遅いかもしれないとのことだったが、ダメもとで。

 

草すべり分岐から見るトーミの頭  

 

  名前のごとく滑り落ちそうな斜面。

 

  えぐれた急勾配の山肌にたよりない
細い道がつづいているが、下っていくのがコワイくらいの傾斜なので下は見ないようにする。

 

   

急斜面を被う草原に、ほんのわずかだけどユキワリソウが咲き残っていた

 

  サラサドウダンのぷっくりした花のたもとで
ひと休みしているところへ、一周して草すべりを上がってきた女性単独の人が、
ここを下るのは恐いわね~と言っていたが、ほんとにそう。

分岐に戻り山頂を目指す。 山頂までは樹林帯の道を15分。

 

      

これまで葉と茎ばかりだったハクサンイチゲやイワカガミがここまで来ると咲いていた。
ほんのわずかだったけど、咲いていてくれてうれしい~

 

黒斑山頂 13時着。団体さんは蛇骨岳を 
ピストンしてるのか、荷物番の人が一人いるだけの静かな山頂。

 

真正面に浅間山(2568m)がデンと大きい! 2004年の噴火後、いまは火山活動が弱まって、
火口500m手前の前掛山(2524m)まで登ることができるそうだ。
左に見える外輪山火口壁の稜線をたどるコースも楽しそうだ。また登りに来よう。

下山は赤ゾレの頭手前から林間コースを行けば、下りのみで時間も短縮できるらしいが、
展望のない道を行くのもつまらないので、のぼって来た表コースを下ることにした。
来るとき見逃した花はないかと目を凝らして歩いてると、

 やっぱり~

登山道から離れたところにハクサンシャクナゲが一枝だけ花をつけているのがあった。

 

カラマツソウも一つだけ咲いてるのを見っけ

 

シャクナゲの花期は終り、カラマツソウはこれからが本番。
花たちの舞台となる野山は、春から秋までいろんな花たちが主役を交替しながら、その美しさを披露する。
どのこも精いっぱいきれいに咲いて、ときに風を相手にダンスをしたり、まばゆい光に微笑んでみたり、
訪ねてくる虫たちには甘いお茶をご馳走したり、そんなふうにしている姿をうっとり眺めているだけで
満ち足りた気分になるのだから不思議。

「花が少ないわねぇ」と嘆いていたかたが何人かいらしたが、私にはそう思えず、充分に花たちとの
対話が楽しめた黒斑山だった。

 

   

車坂峠にあるビジターセンターに寄って遅い昼食。ウッディな造りの落ちついた雰囲気のスペース。

 

  カレーのセット、ドリンクつきで ¥1,400。

柱時計に目をやると時刻は3時半を過ぎていた。(;゜Д゜)!ヤバッ、都内を抜ける渋滞に引っかかる
もったいないけどカレーを残し、そそくさとコーヒーを流し込んでクルマに乗り込む。
ハァ~(´Д`)日帰り山行は忙しい・・・
 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

入笠山(にゅうがさやま)

2011-07-02 | 写真日記

大展望の山頂に豊富な花が見られる入笠山は、
アクセスもよく気軽に楽しめることもあって、これまで何度も足を運んでいる。
6月後半の入笠山はスズランの最盛期で、約80万株のスズランが咲き誇るという。
それでこの時期はマイカー規制になるので避けていたのだけど、
絶滅寸前のアツモリソウが開花していると聞いて、出かけてみることにした。

梅雨の晴れ間を狙った22日、12kgの大荷物(笑)を背負っての子連れ登山となった。
マイカー規制のため、ゴンドラで山頂駅へと向かう。
はじめて乗ったゴンドラは、片道10分の空中散歩で入笠山へ。

不安そうな顔でゴンドラに乗り込んだかのん、でもすぐに慣れて大はしゃぎ

 

ゴンドラ山頂駅には今年4月に「入笠すずらん公園」がオープン、
春から秋にかけて150種類の山野草が楽しめる。
その一角に、いまや幻の花といわれる敦盛草、釜無ホテイアツモリソウが咲いていた。

野生ランのなかでも絶滅の危険性が極めて高いホテイアツモリソウは、絶滅危惧IA類に
区分され、本州では長野、山梨、福井県にのみ生育が確認されている貴重な花。
ここ富士見町では、アツモリソウの保護再生に取り組み、2020年の目標達成を目指し、
以前のように気軽に見られる花に戻すための努力が続けられている。

 

盗掘によって激減した花 
ここでは150株のホテイアツモリソウが見られる。
この日はそのうちの30株が開花していた。 群生地は金網で仕切られ、監視員に守られている。
あるがままの美、それこそがこの世でいちばん尊いと語りかけてくる野山の花ばな、自然のままに
そっと咲かせてあげたいものだ。 目立つだけに生き残れないのが可哀想。。

 

  ウッドチップが敷き詰められた遊歩道はフカフカで足に優しい。

ここから入笠湿原まで歩いて10分ほど、スズランがいっぱい咲いてるところまで歩こうねと言うも、
なぜかグズって歩かないかのん。 はやくもボッカ開始
樹林の中を下って行くと、前方の明るさが増して眩しい緑が広がる。

なだらかな丘の斜面を覆い尽くすグリーンはスズランの群生、手前にはエナメルコーティングしたような
艶のある黄色い花弁をキラキラさせて、ウマノアシガタが風になびいている。

 

  スズランは見頃を迎えていて、かすかに甘い香りが、

初夏の風に運ばれてきては鼻先をかすめてゆく。 いい匂い~


スズランの奥に見える 
白く雪を被ったような木はズミ

                 

木道ぎわに並ぶズミの、たわわに咲いた白い花は目に涼しく、爽やかなり~

 

ズミは別名コナシ(小梨)とも呼ばれ、明るい山地に生え、


紅色の蕾は、花が開くと白くなる。 

 

 

この日、6月としては記録的な暑さとなり、下界は猛暑だったけど、
コチラお山は快適コンディション、木陰では肌寒さを感じるくらい。
さて、湿原をひとまわりしてと、写真を撮ってもらいかのんを木道におろしてと、、、
歩きだすかのん、

よく見て歩くのよ、アブナイからね~ 
と、声をかけるも馬の耳に念仏、
一回転しつつ木道から転落、ウヮ~ン ま、草のベッドだからダイジョウブ。。


すぐに泣きやんで歩きだした。 
まだ湿原にはそれほど花は見られないものの、

 

  

サクラソウクリンソウが咲いて、レンゲツツジも咲き始めていた。

 

山小屋・山彦荘の前からは湿原が一望に見渡せる。 梅雨を忘れるほどの極上天気
そして何やら小屋前に人だかりがするので行ってみると、
おおっ!キバナアツモリソウが咲いているではないの。

 

     

このランも盗掘などによって激減、いまでは貴重な花となってしまった。
山荘前にひっそりと咲いているが、ここでも持ち去っていく心ない人がいるという。

 

 

午後1時を過ぎても雲は広がらず、青空から陽射しがいっぱいに降りそそぐ。
歩いてくれないかのんを連れて山頂まで行くのはムリとあきらめていたものの、
あまりに天気がいいので、それももったいないと思いなおし、入笠山のピークへ向かう。

  

湿原から御所平峠登山口まで10分、さらに山頂へは30分と短時間でピークを踏めるのだが、
背負い慣れない肩には、大荷物がズシリとこたえ、歩くのが辛い。。
すれ違う人たちはそのタノモシイ姿を見て、驚きつつねぎらいの声をかけてくれる。
その言葉に励まされながら、一歩、また一歩、歩みは確実に頂上へと近づいていくのだ。

そして大荷物のかのんといえば、心地よい揺れにウトウトしだし、ついに爆睡。

いちばん寝てほしくないところで寝てしまう、じゃじゃ馬姫。
途中、道ばたに2度降して休むも、ヒメは起きる気配もなく眠り続ける。
寝た子のなんと重いことよね~

 

真っ青な空が待つ頂まで、あと数歩!

 

入笠山頂(1,995m)14:16着。風強し。満足度100% ♪~(´ε` )

 

 

北や中央アルプス方面は雲がかかってしまったが、八ヶ岳はバッチリ         

素晴らしい眺めを欲しいままにできる入笠山の魅力は大きい。

 

ズミの根元に風を防いでかのんを寝かせる。
うっすら左に見える富士山、その並びに地蔵岳と観音岳、中央のどっしりした山容は甲斐駒ヶ岳だ。
もっと早く来てれば、北アルプス、中央アルプス、御嶽、乗鞍の山々も見えただろう。
ゆっくり眺めていたいところだが、ビュービューと
吹きつける風に追われて下山開始。

お山のてっぺんだというのに、    
スヤスヤ よく寝る子じゃて…

 

  やっと目覚めたかのんは???状態。

 

登ってくるときは気づく余裕もなかったけど、 
山道は瑞々しい緑につつまれ、林床には

 

    

ツマトリソウ(サクラソウ科)やクルマムグラ(アカネ科)の小さな花が見られた。

 

 

御所平登山口から湿原への遊歩道の両側はクリンソウが花盛り。

 

  

クリンソウはたいてい赤や濃いピンクだけど、白花も咲いていた。
ぐっすり眠ったせいか、帰り道は元気に歩くかのん。

このあたりでポツンと雨粒が落ちてきて、山彦荘前のテントでひと休みしてる間に本降りになった。
ほんの数時間前、晴れて賑やかだった湿原が、いまは人の姿もなく雨に煙っている。
しばしぼ~っと見とれてしまう、静けさと美しさだ。
だが、そんなことより帰る心配をしなくては、、、

小屋売店にいた女性二人も、突然の雨に雨具もなく困っていた様子だったが、小屋の主人らしき
人にクルマで送りましょうと言われ喜んでいた。 いいなぁ~
雨宿りしてても止みそうにない雨に、濡れるのを覚悟で行くしかないと思っていたら、
クルマで戻ってきた小屋のご主人が、小さい子を連れていては大変だから一緒に乗っていきなさいと
声をかけてくださった。 なんてありがたい!!助かった~!
私たちは荷台も利用して軽のバンに乗り込み、降りしきる雨の中をゴンドラ駅へ向かった。
クルマなら5分ほどの道のりも、歩けば20分はかかり、ずぶ濡れになるところだった。
タイミングよく雨に濡れずに下山できて感謝!!

ガランと人気のないゴンドラ駅。ゆったりゴンドラのシートに乗り込んで麓へ。
スルスルと下降していくゴンドラ、このとき思いがけないサプライズが!

  前方の空に大きな虹が見えた!

 

久しぶりに見た虹、それもわずか10分のゴンドラから見下ろして眺めることができたなんて、
すごくラッキーなことだと思う。 自然からのサプライズ・ギフトにも感謝!

素晴らしい一日となった入笠山、
スズランの香り漂う湿原、ココロときめく花ばな、フレッシュライトグリーンの木々、
山頂からの雄大な景色、エンディングを飾ってくれた虹、そして親切な小屋のご主人、
山が綴ってくれた素敵なショートストーリー、楽しい想い出の1ページがまたひとつ…
みんな、ありがとう!

 

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加