TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

烏場山(からすばやま)

2011-12-31 | 写真日記

年の瀬も押し迫った27日、今年最後の山歩きに南房総の烏場山(265m)を選んだ。
花嫁街道と花婿コースを結んで歩くハイキングコースは、JR内房線和田浦駅からも近く、
ロマンチックなネーミングも手伝ってか人気のコースらしい。

 

花嫁街道は、古くから山間集落と海辺の集落を結ぶ生活路だったという。
その昔、嫁入り道具を携えた祝言の長い行列がこの山越えの道を通ったそうだ。

 

花嫁街道登山口  
林道わきに4~5台の駐車スペースとトイレがある。右に見える山道が花嫁街道。
道標には烏場山まで距離4.6kmとある。

R128沿いにある広い町営駐車場を利用するはずだったのが、『花嫁街道近道』と
書かれた立札につられて左折したら、かなり狭い道を行くハメになって(;゜Д゜)!
対向車がこないことを祈りつつ進んだ。ここはクルマより歩いたほうがベター。

 

  

全長約8kmのコースは、樹林に囲まれた低い尾根をゆるやかにアップダウンしながら行く。
海に近い里山は照葉樹林に覆われていて、冬でも緑が濃い。

 

  

コースは展望のない薄暗い樹林の中を歩くようになるため、いくつか展望台が設けられているが、
あまり眺めは期待できない。 右は第二展望台。

 

 第二展望台を過ぎると、わずかに
マテバシイの林が広がっている。 マテバシイのドングリはタンニンを含んでないため、
そのままでも食用になるそうで、縄文時代には貴重な食料源だった。
千葉県で見られるマテバシイの群落は、その多くが薪炭林や海苔栽培のため植栽された
ものらしい。 昔は網の代わりにマテバシイの枝に海苔を付着させて栽培していたという。
へぇ~なるほど、そういう使われ方もあるんだ。。

 

  

経文石を過ぎ、じがい水まで来ると、なんとなくひんやり寒いなと思ったら、道端には雪が残っていた。
そういえば、来る途中R411の路面が一部区間真っ白だった。温暖な地域でも今年の寒さは格別なのかも。
ベンチの前には大きなカエデの木があって、まだきれいに紅葉していた。日陰になるカエデは
紅くならずに黄色で止まっている。

 

どっしりと枝を広げたスダジイにスギなどが混じった山道を森林浴しながら進む。

 

  

イロハモミジもたびたび登場、橙や黄に染まって樹林に彩りを添えている。

 

薄暗い樹林から解放され、  
やっと見晴らしのいい場所に出た。南側が開けていて、ポカポカの陽射しが気持ちいい。
お一人様貸切なので、どのベンチにしようかと贅沢に迷うこともできる。

 その名も見晴台となっているが、
伸びやかな眺めというほどではない。けど、コース中いちばんのランチスポットであることは
間違いない。時刻は正午15分前、ひなたぼっこしながら昼食にする。
歩きだそうとしたところへ「こんにちは~」と声がかかる。お仲間をを連れてくる前の下見に来た
という男性だった。ちなみにこの日、コース中で出会ったのはこの男性一人だけだった。

 

見晴台から5分も歩かないうちに第三展望台に着いた。

ここからの眺めは良く、昨年末に登った伊予ヶ岳やその向いの富山、愛宕山など房総の主な
山々が見渡せる。富士山も見えるそうだが、今日は見えなかった。

第三展望台は、平成18年『ちばの眺望100景』に認定された。
ベンチに腰かけゆっくり眺めていたいとこどけど、寒くてそうもいかない。
足元を見ると、日陰となった斜面は薄雪に白く覆われていた。どうりで寒いはずよ(´Д`)

 

  

第三展望台から300m、ひと登りで烏場山頂に到着。新日本百名山と書かれている。へぇ~
方向が書かれた板が並ぶその下に、花嫁さんの石像が置かれていた。

 

  

山頂を下ると花婿コースになる。陽当りのいい草地にタチツボスミレが一輪、春が来るのを
待ちきれずに咲いて、、、せっかちな子っているのよね。
奥の方から海でも見えるかと行ってみたけどハズレ。

 馬頭観音などと彫られた石仏が3体、
ひっそりと目立たたないところに置かれている。

 

  

照葉樹の森を下っていくと、こんもりした丘の上に出た。大きなタブノキの根元にベンチがある

 花婿コースの見晴台。遠く水平線が見える。

 

  

見晴台から15分ほどで海抜121mの金比羅山、すこし下ったところに祠が置かれていた。

 

金比羅山を下ると花婿コース入口となり、 

 

 入口前の広場から階段を降りると黒滝に出る。

 

景色はガラッと変わり、そこそこ見応えのある滝が水を落としている。

 

滝から渓谷の中をたどっていくと 
すぐに山道へ上がるようになり、

 はなその広場へと飛びだす。
ここから花嫁街道登山口まで歩いて15分ほど。のんびり歩いても3時間あれば
一周できるコースだ。 歩いてみて思ったのは、花婿コースには階段状の坂道が多く、
花嫁に比べ急なので、花嫁街道からスタートしたほうが体力的にラクだということ。

昨年末につづき、今年も南房総で山納めとなった。おなじ低山でも伊予ヶ岳は山らしさが
あるものの、烏場山は里山の散策といった感じだった。コースのほとんどが常緑樹林の中を
歩くので、変化に乏しくやや閉塞感がある。ヤマザクラが開花する春先などは、いいかも
しれない。

山を終えて道の駅へ急ぐ。今日の第二目的、花の買い出し。
スイセンやストックなど春の花がお買い得なこの地、午後も遅い時間になると売り切れてしまう。
富楽里道の駅へ寄ってみると、スイセンはもう残り少なかった。

帰路はR127へ出て海沿いをドライブ。お気に入りの夕日スポットがある近くまでくると、
太陽は水平線のそばまできていて空は茜色に染まっている。
カメラをひっつかんで海岸へダッシュ

 

 

 

あれよあれよというまに陽は沈み、オレンジ色の空に半島と船のシルエットが浮かぶ。
思えば、わずか数分間のサンセットをしみじみ眺めることが、日常においてそうはない。
あ、夕陽がきれい!と気がついてみても、立ち止まることもできず、また建物に邪魔されて
見えなかったりがほとんどだ。こうして視界を遮るものがない場所で、空と向きあい、
こころを空っぽにして過ごすのもいいもんだ。

 

 小さな岬の突端には薪ストーブのある
カフェがあって、ストーブに手をかざしながら、何度かガラス戸越しに暮れゆく海を眺めた。
こんなところにあるなんて、というくらいわかりにくい場所だから、商売になるのかなと


つい、大きなお世話小さな心配もしたりして、、
聞いてみると、ずっと海岸線を歩いてきた人がふらりと寄ったりするそうだ。

けど、この日、そのカフェは跡形もなく消えていた。
なにかひどくがっかりさせられたと同時に、そこに小屋があったことの確かさも
ない消えようが、逆によくも思えた。

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